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野球

2020年11月26日 (木)

巨人の斜陽と来季の展望

 「巨人は昨季に続き、4連敗で日本シリーズ終戦」

 私が予想した通り、昨年に続き日本シリーズはソフトバンクの4連勝で幕を閉じた。段違いの強さで、まるで赤子の手を捻るかのような印象を受けた。これで昨季から巨人は対ソフトバンク8連敗を喫した。
 この結果は、巨人のペナントレース終盤から引きずっていた。3割打者不在で、打てないのに加え、亀井、中川の戦線離脱も痛かった。

 菅野がリードして降板した後に、中継ぎや抑えが逆転を許し、勝利投手の権利をフイにした。菅野は14勝にとどまったが、中継ぎが踏ん張れば16勝2敗でシーズンを終えていた。15勝以上していれば、大野に沢村賞を奪われることもなかった。しかも昔から菅野が登板すると、打線が沈黙する悪循環が続き、気の毒だった。

 また、シリーズではとにかく打てなかった。毎試合4~5本の貧打で、4試合でわずか4点しかとれず、完璧に抑えられた。昨季同様、クリーンアップが機能しない。丸が日本シリーズには人が変わったように打てなくなる。岡本も打率0.670でホームラン1本も打てなかった。若さ故の未熟さを露呈した。巨人のダメな面ばかりが目立った。一方のソフトバンクは勝ち方を知っている。試合巧者で、伏兵の栗原が爆発。こうした短期シリーズでは不可欠な「ラッキーボーイ」の出現も巨人にはなかった。

 ファンなのに言い過ぎかもしれないが、巨人は不甲斐なく、負けるべくして負けた。まったく歯が立たなかったというのが実情。昨年の大負けの反省が生かされず、二の舞を喫した。工藤監督の選手操縦術は長けており、もはや名監督と形容してもよさそうなくらい選手を育てるのも使うのも抜群だし、戦術や采配も見事だった。走れるし、守れるし、どこからでもチャンスを作れるし、あの内川を戦力外にしても余裕で勝利を収めるほど戦力が充実していたということだ。

 一方の巨人は、ここまで原監督の用兵力と名采配でペナントレースを制したが、100試合を越えてからバテバテだった。先発は菅野だけで、期待のサンチェスも日本野球を舐めていたのか、昨季韓国であげた17勝から8勝(4敗)に勝ち星が激減。防御率も良くはなかった。若手の戸郷も後半はスタミナ切れ。

 2戦目に実績の乏しい今村がスクランブル先発したが、ソフトバンクの足を絡めた打線に火の車。しかも松原が3試合ノーヒット。吉川と松原は出塁するのが役目なのに、まったく責任を果たせなかった。凡打の山を築いた。小技で相手投手が嫌がることを実行する立場なのに、足も絡められず、封印された。役者が違ったという印象。ひとり気を吐いたのはパ・リーグから移籍した「ウィーラー」くらいなものだ。ほかは手も足も出なかった。チーム打率も1割程度では勝ち目がない。

 それに外国人助っ人の差も顕著だった。巨人は昔からスカウトの目がないので、助っ人運がなかった。今季もサンチェスはムーアに投げ負けたし、デスパイネに対し、パーラは日本シリーズを前に帰国する役立たずぶりだった。この辺りも来季に向けての修正材料になる。

 私は来季は、巨人の優勝は難しいと見ている。その理由として、大エースで投手陣の柱の菅野がメジャー挑戦で抜けた穴を埋められない。
 加えてシーズン後半戦、その弱点を露呈したが、まったく打てない、安定感の無い中継ぎ・抑え陣の崩壊。高梨ひとりが踏ん張った印象。それを来季も引きずる印象は否めない。ではなぜ来季は優勝が難しいのか理由を挙げたい。

 1 前年の山口に続き、絶対的エース菅野の抜けた穴が大きすぎる。戸郷は2年目(実際は3年目)のジンクスで勝てなくなりそう。サンチェスは日本の野球に順応できない。

 田口も一時の勢いがない。ビエイラ、デラロサもコントロールが安定しない。新加入の平内は未知数。

 昔から巨人は右腕ばかりで、左投手のエース級が育たない。せめて全盛期の内海くらいの成績をあげる投手が必要。広島を退団するジョンソンを獲りに行く?

 ヤクルトからFAするライアン小川の獲得に動くのでは・・・。投手力の底上げが必要

 2 投手陣は若手中心だが、打線も吉川・松原・岡本・若林・大城は若くて経験不足。

 3 ドラ1が育たない現実。桜井、鍬原は大卒即戦力を期待されながら鳴かず飛ばず。2年目の高橋も故障がち。堀田などは1年で育成に。

 4 打力重視で大城を起用し、岸田、炭谷との併用で小林が浮いている。あの強肩は使い道がある。仮にも日本代表に選出された選手なのでもったいなさすぎ。

 5 阪神が投打ともに充実 優勝候補の筆頭

 打線の強化を図っている。近大の長距離打者の佐藤を獲得し、さらに近本や高山という好打者に加え、主砲に大山など破壊力は十分。
 今季期待したボーア・サンズなどのメジャーからの外人がイマイチだったが、もしここに韓国リーグで二冠のロハスを獲得すれば、得点力は倍増で、投手力が整えば、ぶっちぎりの優勝もあり得る。
 巨人は西勇輝を全く打てない。岩貞、高橋遥人と先発陣が安定。あと2枚あればローテーションも組める。中継ぎの馬場、エドワーズが安定している。押さえはスアレスが立ちはだかる。私は藤浪の復活とトレードやFAでパ・リーグの実績のある投手を獲得すれば、阪神の優勝はまず鉄板だろう。
  

 原監督の契約最終年は毎回2位に甘んじている。阿部慎之助への政権移譲のためには優勝して良い形で引き継ぎたいところだが、巨人は亀井、中島、陽、大竹、野上などのベテランの使い方が問題。ヤクルト山田の獲得を逸し、打線の強化は水泡に帰した。

 

 せめて吉川尚と松原が自分たちの役割を認識し、出塁率を上げてもらいたい。奇を衒う戦法で意表を突くドラッグバントや、ファールで粘って四球を選ぶなど、とにかく小技を駆使して塁に出ることを自覚してほしい。そして坂本・岡本・丸で還して得点力を上げる。特に先取点をとって、優位に試合を運んでもらいたい。

 加えて、私は打撃コーチ(野手総合コーチ)を変えるくらいのショック療法が必要で、3割打者を複数出さないと得点力は上げられない。
 
 総じて、阪神や中日に戦力が向上している来季は、今年のような独走はありえない。おそらく首位がめまぐるしく変わるように思う。ヤクルトもまた今年のように最下位にくすぶるわけには行かない。阪神を軸に中日、巨人がどこまで優勝争いに絡めるか?そんなペナントレースになるだろう。

 11月末時点で優勝争いを占うとこうなる。

 <セ・リーグ>

 1位 阪神  阪神の優勝は藤波の復活、佐藤が額面通りに活躍、ロハス獲得が条件  
 2位 中日  小笠原、根尾、石川の高卒トリオが成長し、一軍定着すればの話。福谷・福など投手力は抜群 
 3位 巨人  ラミレスやローズのような確実性と破壊力のある外国人助っ人を取れればV3もあり得る 
 4位 広島  ここも外国人次第。得点力をあげたい 

 5位 ヤクルト 2年目の高津監督の進退がかかる。山田の復活次第 尾花・伊藤智コーチの就任は大きいし、内川を獲得すれば、打線にしぶとさが加わる。

 6位 DeNA 今永が復活し、投手力が安定すればAクラス入りもあるが、井納や梶谷がFAで流出すれば厳しい。 

 <パ・リーグ>

 1位 ソフトバンク 投打ともに安定。巨人のV9、森監督時代の西武の黄金期を思わせる強さ

 2位 ロッテ 佐々木が一軍ローテ入りなるか 安田、藤原、平沢などの若手の成長もカギ

 3位 西武 高齢化からの若返りが求められる

 4位 楽天 早川が10勝すれば優勝争いに絡める。岸、涌井、則本、塩見、松井と駒は揃っており投手陣は引けを取らない。パワーヒッターの助っ人がいれば。

 5位 日ハム 有原と西川がメジャー移籍となれば厳しい戦いを強いられそうだ。清宮のブレイク待ち

 6位 オリックス 山本、山岡に続く投手が出ないと上位には加われない。

 パ・リーグは今季と同じ順位を予想するが、日ハムの主力の2人がメジャー移籍で抜ければ、最下位に甘んじる予想も成り立つ。

 さて、巨人ファンでありながら、厳しい意見を並べたが、昨年、今年と8連敗を喫したことで、巨人を始め、セ・リーグの各球団は、もっと強くなれると確信した。パ・リーグとの実力差は顕著で、2年前の広島でさえ1勝しかできずにソフトバンクに完敗した。おそらくたとえロッテがCSを勝ち抜いて日本シリーズに進出していたとしても、今の巨人では勝てなかっただろう。巨人が手も足も出なかったあのソフトバンクに、ペナントレースで唯一ロッテは勝ち越しているのだから。セ・リーグとパ・リーグの実力差が大きすぎる。パワー野球を目指さないと太刀打ち出来ない。投打の立て直しを含めたチーム革命を期待したい。

最後に、来季、FAやトレードで巨人のオーダーを予想してみた。

FA獲得・・・小川、梶谷、増田
移籍・・・ソト

1 吉川 セカンド
2 坂本 ショート
3 丸  センター
4 岡本 サード
5 ソト レフト
6 梶谷/亀井 ライト
7 中島/ウィーラー ファースト
8 大城 キャッチー
9 ピッチャー

サブ 増田、松原、若林、炭谷、岸田

先発 小川、戸郷、畠、今村、サンチェス、平内、高橋
中継ぎ 田口、高梨、中川、鍵谷、大江、野上
抑え デラロサ、増田

 どう見ても先発の駒不足。ルーキー平内が広島の森下のような活躍ができれば良いのだが。
 私が予想するに、FA獲得の見返りの人的補償で、重信、小林、陽、立岡、香月、桜井はプロテクトから外され、他球団に移籍すると見ている。

2020年11月21日 (土)

プロ野球に関する話

またまた性懲りもなく大好きなプロ野球の話題で恐縮です。今日はいつもとは視点を変えて、同じプロ野球のネタでもあまりも目にかかれない話題に触れたい。

 1 幼少期に利き腕を変えてプロになった選手

 右利きを左利きに変更

 漫画「MAJOR」の茂野吾郎のような伝説の投手がいた。

 鈴木啓示

 通算317勝あげた近鉄の大エース
 彼は少年時代に右利きだったが、自転車で転んだ際に右腕を骨折。鍛錬の末に左投げをマスターした苦労人。
 現役時代も「草魂」を旗印に近鉄一筋に投げ抜いた。まさにケガの功名だ。 

 江夏 豊

 通算206勝を上げた名投手。阪神のエースとして田淵とバッテリーを組み、晩年はリリーフに転向し、優勝請負人とまで言われた。
 そんな彼も元々は右投げだったという。しかし、左利き用のグローブしかなく、左で投げていたら、自然に左投げが身についたという凄いエピソードを持っていた。 

 左利きを右利きに変更

 漫画「巨人の星」の星飛雄馬のような選手がいた。

 坂本勇人

 高卒2年目からショートのレギュラーを獲得し、13年目の今年、31歳の若さで2,000本安打を達成した。
 亡き母、亡き友の期待を胸に努力し、歴代2位の若さでの達成となった。彼も元々は左利きだったが、右に矯正した。

 松中信彦

 ダイエー時代に4番を打ち、三冠王を獲得した強打者。彼はもともと左利きで、左投げ左打ちだった。
 高校時代に熊本県では左投手が多かったために、打撃投手として起用されることが多く、それが嫌で父親に相談したら、「ならば右投げに変えてみたら?」というアドバイスで右投げになった努力の人だった。
  

 2 コーチが有望選手を潰した例

 有力選手として嘱望されて入団したルーキーが、下手にコーチがフォームをいじったり、矯正する指示を行い、
 ダメにした選手が過去、何人もいる。高卒で従順な選手ほどこうしたへぼなコーチに潰されるケースが多い。
 特に阪神、オリックスの在阪球団に多いように思える。独自の価値観や古い体質を選手に押し付けて失敗した例を挙げたい。

 オリックス(旧阪急)

 三浦広之 県予選から甲子園2回戦まで無失点記録を続けた右のオーバースローの速球投手。
 
 ルックスも良く「球界の玉三郎」と呼ばれ、将来はエース格になれる逸材だった。しかし、現役僅か3年で選手生活に終止符を打った。通算14勝14敗 これから勝ち星を積み上げようとした矢先の引退だった。

 松本正志(祥志) 

 東洋大姫路高校のエース。昭和52年、三浦と同じ甲子園大会で活躍し、見事優勝投手となった左腕。しかし、入団後、僅か1勝(3敗)で戦力外通告を受け引退。用具係などを歴任した。

 川口知哉 

 名門平安高校のエースで甲子園準優勝投手。速球と大きく曲がるカーブで三振の山を築いた左腕。
 「ビッグマウス」と言われたが、本人は従順で素直な性格が逆に災いし、複数のコーチに異なるアドバイスで自分のフォームを見失い、制球が定まらなくなり、プロでは1勝もあげられないまま引退を余儀なくされた。

 阪神

 安達智次郎

 兵庫県神戸市の村野工業高校から1992年のドラフト1位で指名され、阪神タイガースに入団。しかし、入団早々フォーム改造を示唆され、うまくいかず、外野手に転向。一軍登板はゼロで終わった。その彼は41歳の若さで肝不全でこの世を去った。 
 彼の場合、入団早々に担当したコーチとの折り合いが悪く、コントロール重視のフォーム矯正により、自慢の速球がなりを潜め、しかもコーチの独断によって、一軍昇格の機会を阻まれたことも要因。

 源五郎丸洋

 1981年ドラフトで外れ1位で阪神に指名されて入団。「村山実二世」と呼ばれた逸材であった。しかし、一軍公式戦の出場機会がないまま引退した。
 高校の卒業式に出るため帰省中だったところを、球団から「有料でお客さんを入れる紅白戦をやるから」との理由で急遽呼び出されて出場。投球を披露したまではいいが、その後の練習中にベースランニングで転倒し負傷した。右大腿部二頭筋断裂で全治4か月。ケガが癒えたのちも投球の冴えは戻らず、一軍昇格もないまま、4年後の1986年オフには戦力外通告を受ける。客寄せのために強引に出場させられた結果、野球人生を棒に振ることになった。

 こうしてコーチの失言や指示でフォームを崩し、本来の投球ができずに一軍登板はおろか、1勝もできずに引退に至った選手がやたらと多い。また、源五郎丸選手のように、球団の失態で引退に追い込まれた例もあることに驚きを隠せない。

 性格的におとなしい高卒ルーキーはコーチなどに反対意見や口答えなどできないため、素直に聞き入れる選手ほど致命傷を負う。

 一方、監督の指示に反発し、球団を退団してメジャーへの門戸を開いた選手がいた。ご存知「野茂英雄」だ。
 
 投手の個性を尊重し、自由奔放に調整させ、フォームを修正する助言を一切しない仰木監督の辞任を受け、監督に就任した鈴木啓示が野茂のトルネードにいちゃもんをつけ、「あれだけ大きいフォームだと盗塁され放題だからコンパクトなフォームに修正する」よう指示したことで野茂が猛反発。「この監督の下ではできない」と訴え、溝が深まった。よって、野茂はその年のオフに異例ともいえるポスティングシステムにより、ドジャースに移籍した。その後の活躍は周知の通り。二度のノーヒットノーランを達成し、打者に背を向ける豪快なフォームはアメリカの野球ファンに大きな衝撃を与え、野茂マニアを生み出した。
 そして手元で伸びるストレートと鋭く落ちるフォークで三振の山を築き、「ドクターK」の称号を得た。

 また、ついでに加筆すると、フォームを修正して成功した例を挙げる。

 イチロー・・・振り子打法で安打を量産したが、メジャーでは速球に対応するために、足を上げる高さを小さくした。
 王 貞治・・・荒川コーチの指導で「一本足打法」をマスターし、世界のホームラン王になった。
 斎藤雅樹・・・巨人のエースとして180勝を挙げた。彼もサイドスロー気味に直してから開眼した。
 森福允彦・・・中継ぎのワンポイントやリリーフで活躍。ソフトバンク時代の2008年にサイドスローに転向して成績が向上した。
 角 三男・・・元々上手投げだったが、1978年にサイドスローに転向。どこに行くかわからないノーコンだったが、それが狙い球を絞りづらく、リリーフエースになった。
 ほかにも日ハムのセットアッパー宮西尚生や阪神で活躍した江尻慎太郎がいる。

 3 一流プレーヤーとしての意地

 普通に考えれば引退などしなくて良い成績でまだまだやれるのに、一流選手がゆえにプロの意地を貫いて、引退していった名選手を列挙したい。

 王 貞治・・・ホームラン30本打ち、84打点あげた年に引退 通算868本塁打 
 江川 卓・・・13勝(5敗)あげた年に引退
 小林 繁・・・13勝(8敗)あげた年に引退
 山本浩二・・・121安打、27本塁打、78打点あげた年に引退
 衣笠祥雄・・・全試合出場、92安打、17本塁打打った年に引退
 金本知憲・・・92安打放った年に引退
 黒田博樹・・・10勝(8敗)あげた年に引退 

 他の選手からすれば羨ましくなるほどの好成績で引退したが、本人たちには苦痛で、過去の栄光を知っているばかりにプライドが許さなかったのだろう。王選手は引退会見で「王貞治としてのバッティングをお見せできなくなった」と語った。今年、30本塁打打った選手は「岡本」「浅村」「中田」の3人しかいない。それくらい強打者の証なのに、実に王らしい引き際だった。

 以上、プロ野球に関する3つの話題をお送りしたが、いかがでしたか?プロ野球選手は当たれば数億円貰える職業だが、それはほんの一握りであって、毎年、数多くの選手が戦力外通告を受け、ユニホームを脱ぎ、球界を去っていく。中には一度も一軍でプレーすることもなく、ファンから送られることもなく、ひっそりと姿を消す選手も少なくない。
 才能、努力、練習量、出場機会、何ひとつ欠けても大成しないと思うが、良き指導者との出会いもまた大事だということをこの場を借りて主張したい。下手なコーチの下で訳の分からないフォーム修正を指示され、本来の投球ができずに引退していった選手は可哀相すぎる。野村監督が阪神の監督に就任した際、最初のキャンプで、当時、打撃コーチをしていた元広島の長嶋コーチを皆の前で怒鳴りつけたことを思い出す。「今まで何を教えて来たんや」と。それくらい、人にものを教えるということは責任が重いということだ。自前の理論や技術をプロの選手に押し付けることがどれほど危険な行いなのか。その選手が培ってそれなりの成績を収めたからプロになれたわけで、やはり、あまりいじくるのはマイナスでしかない。コーチが見て悪い点を直すのではなく、良い部分を伸ばす指導法をぜひ実践し、金の卵をくすぶらせて終わらせないでほしいと願う。
 中日の根尾、石川は来季が勝負だ。巨人が獲得した大卒の即戦力選手は桜井にしても鍬原にしても、成績は伸びていない。今年指名した亜細亜の平内にしても東海大の山崎にしても肘に爆弾を抱えている。その選手をあえて指名したからには、じっくり育て、少なくても先発ローテーション入りするくらいの選手に育ててもらいたい。決して自分のエゴをごり押しするのではなく、もともとのフォームを尊重してほしいと願う。   

2020年11月 9日 (月)

不思議プロ野球その2

  昨日の記事の続編をお送りします。

 3 「2年目のジンクスより高卒選手は3年目が勝負の年!」
 
 プロ野球の世界は甘いものではない。心技体揃って練習に励む選手でなければ大成しない。巨人の鈴木尚広やイチローなどは誰よりも早く球場入りし、トレーニングに励み、それは自己管理能力に長けた選手だった。だから怪我や故障知らずだった。世界一に2度輝くほど、野球のレベルが高いそんなNPBにあって、プロ中のプロが集まる世界では、並大抵な努力ではレギュラーを獲得したり、好成績を挙げるのは難しい。
 鳴り物入りで入団したのに、鳴かず飛ばずで球界を去ったり、ルーキーイヤーには大活躍したのに、後が続かなかった選手を大勢知っている。前者は巨人に入団した甲子園の優勝投手の辻内崇伸だったり、日本ハムの正田樹が該当しそうだし、後者は中日の近藤真一、日ハムの木田勇が挙げられる。 

 プロ野球を半世紀近く見続けて来た私は、確かに2年目のジンクスはあるが、むしろ高卒選手の3年目が勝負の年だと思っている。3年目にブレイクしないと球界で実績を残す選手にはなれない気がしている。もちろん清原選手のように高卒のルーキーイヤーに30本以上のホームランを打った選手はいるが、彼もその後、伸び悩んだ。やはり下積みがあるほどスランプ時の脱出法も身についているように思う。それに2年間はプロの練習や144試合に耐えられるだけの基礎体力を身につけるための体作りが基本となるが、それが2年間という時間だと思う。20歳を越えて勝負できるかどうかは、3年目が分かれ道だと思う。

 では3年目(または4年目)にブレイクした高卒選手をピックアップしたい。

 王 貞治   1年目 94試合  31安打  7本塁打  25打点 打率.161
(早稲田実業) 2年目 130試合115安打 17本塁打 71打点 打率.270
        3年目 127試合100安打 13本塁打 53打点 打率.253

 王選手は4年目に135安打、38本塁打、85打点と大ブレイクした。現役22年で868本塁打なので1シーズン平均43本打った計算。  

 イチロー   1年目 40試合  24安打  0本塁打   5打点 打率.253
(愛工大名電) 2年目 43試合  12安打  1本塁打   3打点 打率.188
        3年目 130試合210安打 13本塁打 54打点 打率.385

 松井秀喜   1年目 57試合 41安打  11本塁打 27打点 打率.223
 (星稜)     2年目 130試合148安打 20本塁打 66打点 打率.294
        3年目 131試合142安打 22本塁打 80打点 打率.283
 
 中田 翔      1年目 22試合  10安打  0本塁打    1打点 打率.278
 (大阪桐蔭)  2年目 65試合  49安打  9本塁打  22打点 打率.233
         3年目 143試合125安打 18本塁打  91打点 打率.237

 坂本勇人    1年目   4試合   1安打  0本塁打   2打点 打率.333
(光星学院)   2年目 144試合134安打  8本塁打 43打点 打率.257
         3年目 141試合178安打18本塁打 62打点 打率.306

 坂本は早熟で、チーム事情もあって高卒2年目でレギュラーを獲得した。

 平田良介   1年目 2試合   0安打 0本塁打 0打点 打率.000
(大阪桐蔭)  2年目 3試合   4安打 0本塁打 3打点 打率.333
        3年目 59試合 26安打 1本塁打 9打点 打率.268

 平田の場合、甲子園で凄まじい破壊力を誇示し、高校野球ファンの度肝を抜いたが、プロでは6年かかってやっとブレイクした。  

  立浪和義    1年目 110試合 75安打  4本塁打  18打点 打率.223
(PL学園)   2年目  30試合 20安打   2本塁打   8打点 打率.235
          3年目 128試合155安打11本塁打 45打点 打率.303

 大谷翔平   1年目 77試合 45安打  3本塁打 20打点 打率.238
 (花巻東)      2年目 87試合 58安打10本塁打 31打点 打率.274
        3年目 70試合 22安打 5本塁打  17打点 打率.202

                     1年目 13登板   3勝0敗 0S  46奪三振   防御率4.23
        2年目 24登板 11勝4敗 0S 179奪三振  防御率2.61
        3年目 22登板 15勝5敗 0S 196奪三振  防御率2.24

 岡本和真      1年目 17試合 6安打 1本塁打 4打点 打率.214
(智弁学園) 2年目   3試合 1安打 0本塁打 0打点 打率.100
       3年目 15試合 6安打 0本塁打 2打点 打率.194 
 
  岡本は4年目にやっとブレイクした。打率.309 33本塁打100打点でレギュラー定着     
     
 では今シーズン、3年目だった選手を取り上げたい。
 
 安田尚憲       1年目 17試合    8安打 1本塁打  7打点  打率.151
(履正社)   2年目 出場機会なし
        3年目 103試合 80安打  6本塁打48打点  打率.222
 
 清宮幸太郎   1年目 53試合 32安打 7本塁打 18打点 打率.200
(早稲田実業)2年目 81試合 51安打 7本塁打 33打点 打率.204
       3年目 88試合 37安打 7本塁打 21打点 打率.179
   
 歴代高校通算本塁打で100本越えでNo.1スラッガーだった。プロ入り後は怪我もあり伸び悩み。
 素質は抜群なので4年目の飛躍に期待したい。個人的には金属バットと木製バットの切り替えでかみ合っていない印象。

 
 次に来季、3年目を迎え、勝負の年となる選手

 吉田輝星     1年目 4登板 1勝3敗 0S 13奪三振 防御率12.27
(金足農業)  2年目 3登板 0勝1敗 0S   7奪三振 防御率  5.84

 藤原恭大     1年目  6試合  2安打 0本塁打 2打点  打率.105
(大阪桐蔭)  2年目17試合20安打 2本塁打  6打点  打率.294

 根尾 昂     1年目 2試合 0安打 0本塁打 0打点 打率.000
(大阪桐蔭)  2年目 6試合 1安打 0本塁打 0打点 打率.067

 小園海斗     1年目 58試合 40安打 4本塁打 16打点 打率.213
(報徳学園)  2年目   3試合   0安打 0本塁打  0打点 打率.000
          
   上の4人は日米野球の高校全日本に選出され、いずれもドラフト1位で入団した面々。しかしプロのレベルに順応できず、2年を経過してもなかなか一軍定着、レギュラー確保は難しい印象。若くして才能を発揮するのがB型だが、藤原と根尾はB型なので、おそらく来季には頭角を現すと見ている。ふたりとも野球センスは抜群なので、中日の2年目となる石川と並んで、かなり活躍すると見ている。
 やはり中日は怖い。今季の後半戦の戦いぶりは凄まじく。もし5ゲーム差くらいだったら、巨人の優勝も危うかったかもしれない。投手力が
良いので、打線が強力になれば向かうところ敵なしかもしれない。


 4年目でもなかなか目が出ない高卒選手

 平沢大河     1年目 23試合  7安打 0本塁打   3打点 打率.149
(仙台育英)  2年目 50試合21安打 1本塁打   3打点 打率.176
        3年目 112試合62安打 5本塁打 32打点 打率.213 
                   4年目 51試合18安打 1本塁打   8打点 打率.197

 以上、高校時代に華々しい活躍を示し、プロの上位指名で入団しても、清原のようにいきなりのレギュラー定着、実績を残すことはやはり難しいようだ。数字が物語っている。しかし、もともと素質に優れ、非凡な野球センスを持った面々は、遅かれ早かれ球界を背負って立つ一流プレーヤーに育つのは間違いないだろう。私は3年目にブレイクする高卒選手が多数出てくるような気がしている。 
                 

2020年11月 8日 (日)

不思議プロ野球その1

   過去、何度も旧ブログ、当ブログに於いてプロ野球ネタを書いてきた。その数50以上。今回も懲りずに同じテーマでお送りしたい。かつて江本孟紀氏が記したベストセラー「プロ野球を100倍面白く見る方法」という書籍があったが、私が思う「プロ野球に関する不思議」について取り上げたい。最初は1回で終了するつもりだったが、記事が長くなりそうだったので、2回に分けてお送りします。

 1 巨人の永久欠番の謎

  永久欠番が多いプロ野球のチームは、やはり球界の盟主として引っ張って来た「巨人」が筆頭格のようだ。6人もいる。そのうちひと桁番号が3つ塞がっている。では何番が永久欠番なのか?

 1番 王貞治 

 ご存知、世界のホームラン王にして、最初の国民栄誉賞受賞者。一本足打法と今は禁止となった圧縮バットを使って本塁打を量産し、通算868本の本塁打を放った強打者。

 3番 長嶋茂雄 

 世界の王とON砲を組み、4番を打った。勝負強く、「燃える男」とか「ミスタープロ野球」などの異名をとった。そしてV9に貢献。監督時代に再び背番号3を着けて世間をざわつかせた。通算444号本塁打を放ち、これが大卒選手の目標となった。
 
 14番 沢村栄治 

  こちらは日本プロ野球界の黎明期に颯爽と登場した伝説の剛腕投手。一緒のチームでプレーした故青田昇氏は生前、手元でホップし、バットが空を切った。そして鋭く曲がるスライダーを武器に、あのベーブルースをも手玉に取ったことで有名。しかし、残念ながら第二次世界大戦で出征し、戦死して還らぬ人となった。

 16番 川上哲治 

 好調時には「ボールが止まって見えた」との明言を残し、「赤バット」を用い、「打撃の神様」と言われた強打者。長打力もあったが、どちらかと言えばアベレージヒッターという印象。私は現役時代を知らないが、V9を成し遂げた最強時代の巨人軍の監督としてその地位はゆるぎないものとなっている。2,351安打、81本塁打を放った。

   この4人は順当というところだが、残りのふたりは誰?という印象がある。実はこの二人だった。

 4番 黒沢俊夫 

 彼の名前を知る、あるいは現役時代を知る野球ファンは少ないと思う。関西出身で名古屋金鯱軍、大洋軍、西鉄軍と渡り歩き、終戦間近の1944年に東京巨人軍に移籍入団。一番打者や中軸などを務めたこともあった。しかし、永久欠番になった経緯は、これからの活躍が嘱望された矢先、腸チフスにより入院するが、僅か3週間ほどで病死したのだ。享年33歳という若さだった。このことから、私自身は「4」=「死」を連想させる不吉な数字で、なおかつこのような突然死のような事故があったことで、忌み嫌い、この番号を気味悪がって「お蔵入り」にして放置していたように思う。
 2006年にようやく東京ドームに永久欠番のプレートが掲示され、正式な永久欠番となった。

 34番  金田正一 

 ご存知前人未到の400勝(298敗)を達成した偉大な投手である。しかも、鳴り物入りで入団した長嶋には闘争心むき出しで、デビュー戦での4打席4三振を始め、完全に封じ込めた。同じB型同士で、唯一実力を認めていた天才だった。彼の現役時代の実績は疑いようもないし、誰にも異論は出ないところだ。しかし、その大半は前所属の「国鉄」時代に上げた成績であり、巨人に移籍したのは、晩年も晩年で、僅か5年間しか投げていない。巨人在籍した時にたまたま400勝に到達したという印象に過ぎない。
 国鉄時代 353勝267敗 この頃の国鉄は弱小球団で、15年間の在籍で優勝はゼロ。この頃は先発投手が1シーズン最多で68試合も投げた時代。彼はONをバックに置いて投げて優勝したいという宿願があった。
 巨人時代  47勝31敗 

 このことから私は、故金田正一氏については巨人ではなく、国鉄の後身である現ヤクルトスワローズの永久欠番にすべきと思っている。

 巨人の6人を含めて日本プロ野球界の現在の「永久欠番」は全部で17人いる。以下の通りだ。

 阪神 3人 10番 藤村富美男 11番 村山 実 23番 吉田義男
 中日 2人 10番 服部受弘  15番 西沢道夫
 広島 3人   3番 衣笠祥雄   8番  山本浩二 15番 黒田博樹
 西武 1人 24番 稲尾和久(西鉄時代)
 日ハム1人 100番 大社義規(オーナー)
   楽天 1人 77番 星野仙一(監督として初の日本一)

    名前を聞くとなるほどと納得する選手(監督)ばかり。逆に功績重視ならば、ぜひ永久欠番にしてほしい面々を取り上げたい。

 巨人 松井秀喜55番  

           原 辰徳 83番 88番(巨人優勝・アジアシリーズ優勝・WBC優勝監督)

 
 ロッテ 村田兆治 29番(奇跡の復活マサカリ投法)
       落合博満  6番(三冠王3度)

 広島 津田恒美(実)14番
    江夏 豊        26番(日本シリーズ奇跡の21球) 阪神時代は28番だが、リリーフエースの印象が強い。

 ソフトバンク 野村克也 19番 旧南海(二度の三冠王)

 オリックス  イチロー 51番 

 オリックス  福本 豊 7番 旧阪急 世界の盗塁王

 楽天 田中将大 18番 無傷の24連勝(ペナントレース・CS・日本シリーズ優勝投手)

 阪神 バース    44番(最強助っ人)

 

 ほかにも阪急の米田哲也や山田久志、中日の大島康徳、大洋の松原誠、監督としての西本幸雄、野村克也などの番号も候補として挙げられそうだ。

 2 日本プロ野球の名球会は実は外国人だらけ?

 この記事を書く前に断っておきたい。以下の記事は、民族や人種に対する偏見や差別などの意図は全くなく、単に名選手が純粋な日本人が意外にも少ないという視点から述べるものである。

 王 貞治

 実は国籍が台湾だった。王という名字でも中国っぽいと納得できそうだ。現に、高校時代は早実のエースで、甲子園で優勝投手になっているが、国体は国籍が違うことで、出場できなかった。したがって、国民栄誉賞を獲った時も多少だが違和感を覚えたことを記憶している。
   
 張本 勲

 イチローに抜かれるまで、歴代1位の3,000本安打を達成した。「安打製造機」と呼ばれるほど、独特なフォームからダウンスイングでヒットを量産した。東映の主力として活躍。巨人にトレード移籍後は、OH砲と呼ばれ、前年最下位からの巨人V奪回の立役者となった。
 現在は野球評論家として「喝」を連発し、批判を受けることも多い「頑固爺」の様相を呈している。No.1や1位しか認めない強気の物言い気質はやはり負けず嫌いや反骨精神が染みついた韓国人ならではだ。
  
 金田正一

 400勝投手の彼も、元を正せば韓国人。名前に「金」がつくことでも判断できる。がむしゃらな闘争心や反骨精神は朝鮮系そのものだ。体型もB型の通り、細身で骨ばっていて、鋼のような肉体を持っている。線が細い分、腕がよくしなり、快速球を投げ込める。

 衣笠祥雄

 山本浩二と共に、広島の赤ヘル軍団の屋台骨を支えた立役者。連続試合出場記録を樹立し、「鉄人」と呼ばれた。そして彼が「国民栄誉賞」を受賞した時も、王選手と同様、違和感があった。それは彼はアフリカ系アメリカ人の父と日本人の母の間のハーフだった。だからと言って彼は国籍は日本人だし、なんら問題はない。しかしあの存在感や骨折しても試合に出場し続けるほど怪我に強く、強い精神力はやはり日本人離れしている。

 金本知憲

 広島、阪神と渡り歩き、大卒ながら名球会入りを果たした。彼も衣笠と同様、連続試合出場記録を持つ。引退後は阪神の監督も務めた。彼は「金」という字が苗字にある通り、両親が韓国人で韓国系日本人3世。韓国名はキム・ジホンという。
 
 新井貴浩

 広島、阪神で活躍したスラッガーだが、実は彼も在日韓国人だったが、帰化した。韓国名はパク・クィホン。新井という苗字もまた韓国系。

 新井宏昌

 やはり新井という苗字で、在日韓国人三世。新井=朴で、韓国名は「パク・ジョンリュル」という。南海・近鉄で18年間プレーし、いぶし銀の活躍で、小柄ながら首位打者を得得するほどバットコントロールに長けていた。近鉄ファンの私が大好きな選手だった。

 ラミレス

 彼は現在の名球会で唯一日本人以外で入会している選手。ヤクルト、巨人などで主力としてホームラン王や打点王など獲得したスラッガー。野球が盛んなベネズエラ出身で、明るく陽気な性格は日本人の気質に合い、人気者となった。ホームランを打った後のベンチ前でのパフォーマンスはお馴染みだった。南米は8割方が血液型O型だが、やっぱり彼もO型。だから球技には滅法強い。

 では続きは明日、「その2」をお送りします。

2020年11月 4日 (水)

他球団の有力選手をFAで獲得するばかりが能ではない!

 FA制度が導入されて以降、潤沢な資金を有する球団は他球団の有力選手を獲得し、補強して来た。その代表は言わずもがな巨人である。これまで最多の26人を獲得した。しかも一時期、他球団のエース級や4番ばかりを引き抜いて、ファンや専門家からも揶揄されてきた。
 言うまでもなく野球はひとりではできない。各ポジションや打順も適材適所がある。例えば一番打者は塁に出るのが役目なので、俊足巧打の左打者がうってつけというようにだ。そしてどのチームも4番に最強打者を配置し、得点力を上げる打順を組んできた。

 巨人はホームラン打者ばかりを獲得し、ある意味墓穴を掘って来た部分がある。まずFA以外では、広沢、ペタジーニ、李、ラミレス、マルチネス、石井浩、ローズ、小久保などの大砲ばかりを獲得して来た。いずれも移籍前のほうが成績が良かった面々だ。

 では巨人がFAで獲得した選手の移籍前と後、つまりビフォー・アフターを比較したい。一目瞭然で打者は打率が下り、投手は防御率が高くなる。

 1993年 落合博満(ロッテ8年・中日7年・巨人3年・日本ハム2年)

 移籍前 119試合 113安打  17本塁打  65打点  打率.285

 移籍後 129試合 125安打  15本塁打  68打点  打率.280

 落合だけは別格で、憧れの長嶋監督のために、発奮した結果がこの成績。しかしロッテ時代、三冠王を3度獲得した輝きはなかった。

 1994年 川口和久(広島14年・巨人4年)

 移籍前 27登板 7勝 10敗  96奪三振  防御率 4.72

 移籍後 17登板 4勝   6敗  66奪三振  防御率 4.42


 1995年 広沢克己(克実)(ヤクルト10年・巨人5年・阪神4年)

 移籍前 130試合 136安打  26本塁打  73打点  打率.271

 移籍後 131試合 107安打  20本塁打  72打点  打率.240


 1996年 河野博文(日本ハム11年・巨人4年・ロッテ1年)

 移籍前 27登板  6勝  8敗 95奪三振  防御率 4.73

 移籍後 39登板  6勝  1敗 3セーブ 39奪三振  防御率 3.29

 1999年 工藤公康(西武13年・ダイエー5年・巨人7年・横浜3年・西武1年)

 移籍前 26登板 11勝 7敗 196奪三振  防御率 2.38 

 移籍後 21登板 12勝 5敗 148奪三振  防御率 3.11

     清原和博(西武11年・巨人9年・オリックス2年)

 移籍前 130試合 125安打  31本塁打  84打点  打率 .257

 移籍後 130試合 115安打  32本塁打  95打点  打率 .249


 2001年  江藤 智(広島10年・巨人6年・西武4年) 

 移籍前 121試合 127安打   27本塁打  79打点  打率 .291

 移籍後 127試合 117安打   32本塁打  91打点  打率 .256      


 2005年 野口茂樹(中日12年・巨人2年)

 移籍前 13登板 3勝 6敗  57奪三振  防御率 4.00 

 移籍後   1登板 0勝 0敗    1奪三振  防御率 9.00

     前田幸長(ロッテ7年・中日6年・巨人6年)

 移籍前 36登板 4勝  10敗  81奪三振  防御率 3.41

 移籍後 53登板 4勝  4敗  43奪三振  防御率 2.74

     豊田 清(西武11年・巨人5年・広島1年)

 移籍前 35登板 3勝  1敗  31奪三振  防御率 3.97 

 移籍後 38登板 1勝  4敗  46奪三振  防御率 3.32


 2006年 小笠原道大(日本ハム10年・巨人7年・中日2年)

 移籍前 135試合 155安打  32本塁打  100打点  打率 .313

 移籍後 142試合 177安打  31本塁打  88打点  打率 .313

     門倉 健(中日4年・近鉄4年・横浜3年・巨人2年)

 移籍前 28登板 10勝 9敗  114奪三振  防御率 4.84

 移籍後 12登板   1勝 5敗   26奪三振  防御率 5.97


 2009年 藤井秀悟(ヤクルト8年・日本ハム2年・巨人2年・DeNA年)

 移籍前 22登板  7勝  5敗  63奪三振  防御率 3.53

 移籍後 23登板  7勝  3敗  91奪三振  防御率 3.76 


 2011年 村田修一(横浜9年・巨人6年)

 移籍前 144試合 134安打  20本塁打  70打点  打率 .253

 移籍後 144試合 130安打  12本塁打  58打点  打率 .252 

     杉内俊哉(ソフトバンク10年・巨人4年)    

 移籍前 23登板  8勝  7敗  177奪三振  防御率 1.94

 移籍後 24登板 12勝 4敗  172奪三振  防御率 2.04 


 2013年 大竹 寛(広島11年・巨人7年 現役)

 移籍前 25登板  10勝 10敗  100奪三振  防御率 3.37

 移籍後 22登板    9勝   6敗     79奪三振  防御率 3.98 

     片岡治大(西武9年・巨人3年)

 移籍前   72試合  75安打  4本塁打  28打点  打率 .290

 移籍後 126試合  108安打  6本塁打  32打点  打率 .252

 
 2014年 相川 亮(横浜10年・ヤクルト6年・巨人3年)

 移籍前 58試合  48安打  2本塁打  21打点  打率 .250

 移籍後 40試合  31安打  4本塁打  17打点  打率 .313 

     金城龍彦(横浜16年・巨人1年)

 移籍前 90試合  32安打  0本塁打  11打点  打率 .200

 移籍後 36試合  21安打  1本塁打  10打点  打率 .233


 2016年 山口 峻(横浜11年・巨人3年 現役)

 移籍前 19登板 11勝 5敗  121奪三振  防御率 2.86

 移籍後   4登板   1勝 1敗   22奪三振  防御率 6.43 

     森福允彦(ソフトバンク10年・巨人3年)

 移籍前 50登板  2勝  1敗 16H  23奪三振  防御率 2.00

 移籍後 30登板  1勝  3敗   6H  18奪三振  防御率 3.05   

     陽 岱鋼(日本ハム10年・巨人4年 現役)

 移籍前 130試合  145安打  14本塁打  61打点  打率 .293

 移籍後   87試合    87安打   9本塁打  33打点  打率 .264

 
 2017年 野上亮磨(西武9年・巨人3年 現役)

 移籍前 24登板 11勝 10敗  113奪三振  防御率 3.63

 移籍後 25登板   4勝  4敗   54奪三振  防御率 4.79 


 2018年 炭谷銀二朗(西武13年・巨人2年 現役) 

 移籍前 47試合  32安打  0本塁打  9打点  打率 .248

 移籍後 58試合  18安打  6本塁打  26打点  打率 .262 

     丸 佳浩 (広島9年・巨人2年)

 移籍前 125試合 132安打  39本塁打  97打点  打率 .306

 移籍後 143試合 156安打  27本塁打  89打点  打率 .292

 こうしてみると巨人の為の制度改正なのかと思えるほどだ。根こそぎさらっていったと言って過言ではないくらいだ。いずれも移籍前の方が成績が良い。これはFAは経験年数は多いが、リーグやチームが変わったりすれば、対戦投手や打者のクセがわからず、苦戦するのは必至。それにベテラン選手に多く、選手としてのピークを過ぎた選手が大多数で、どちらかと言えば下り坂の選手が必然的に多くなる。よって、成績が下がるのは当たり前だ。
 常勝を宿命づけられた巨人は、急場凌ぎが多く、付け焼刃的な補強が多かった。金に物を言わせて分捕るような手法だった。それでは選手はチーム愛は芽生えないし、外国人助っ人も、入団前から巨額な契約金を渡しては、モチベ―ションが下るのは当然。外国人ほど歩合制にした方が良い。実績に応じて給料を上げる方式がやる気をアップさせる。
 しかしながら、今年はいくら巨人と言えども、コロナによる無観客試合や試合数減によって、入場収入が厳しく、とてもFAに資金を投入できないだろう。

 今年、巨人は過去の反省を踏まえ、ようやく若手を登用するケースが多くなった。練習して実績を積んでも一軍で使ってもらえないなら、昨季の巨人入りを拒否した美馬や鈴木大地、福田のように、FAで巨人に来たがらない選手が今後増えるし、使い捨てではチームに愛着など沸かない。やはり、ドラフトや育成枠で獲得した選手を、腰を据えて育てたり、生え抜きの若手選手を重用して欲しい。お手本は「カープアカデミー」で、そこで育てた生きのいい選手を大事に使ってほしい。幸い、吉川、松原、若林、増田、重信、田中俊など、いつでも走れる若手が揃っている。足を絡めたほうが得点力も増す。後半、からっきし打線が振るわなかった巨人は、打てないなら足で稼ぐしかない。

 巨人の生え抜きでレギュラーを張り、最後まで巨人一途で頑張ったのはのは、松井、高橋由、亀井、岡本、坂本くらいしか浮かばない。他チームの寄せ集めでは、あまり応援にも力が入らない。ファンとしてはソフトバンクや西武を見習い、育て上げて、盤石なチームを築いてほしいものだ。

2020年10月29日 (木)

プロ野球選手輩出高校ランキング

 冒頭から謝罪で恐縮だが、ドラフトの前後となると、やはり野球ネタが多くなるのは勘弁願いたい。
 10月28日(水)のYahoo!のニュース記事で、プロ野球のドラフトで指名された高校のランキングが30位まで紹介されていた。それを引用(盗用ではない)させていただき、学校名だけではなく、どういう選手がいたのか詳細を伝え、最後に個人的見解を述べたい。

「プロ野球選手の輩出高校ランキング(上位30校)」

 1位 PL学園 82人

    桑田・清原・西田・橋本・片岡・松井稼・中塚・加藤英・新井・金森・尾花・金石・小早川・吉村・西川・森・野村・立浪・入来・
坪井・今岡・福留・平石・大西・今江・前田・吉川大など

    甲子園勝利数 96勝 優勝7回

 2位 中京大中京(旧中京商)77人
    杉浦清・野口・江藤省・木俣・伊藤敦・紀藤・野中・後藤孝・木村龍・稲葉・嶋・堂林・伊藤隼・高橋など
    甲子園勝利数 133勝 優勝11回

 3位 横浜 69人
    若林忠・高橋建・愛甲・斉藤・多村・小池・後藤・松坂・鈴木尚・成瀬・筒香・涌井・石川・藤平など
    甲子園勝利数 58勝 優勝5回

 4位  広陵 66人

    岩本・木下・佐伯・金本・西村龍・二岡・福原・新井良・西村健・藤川・上本・吉川光・野村・小林誠・中村奨・福田・有原など

    甲子園勝利数 72勝 優勝3回

 5位 龍谷大平安 61人
    中村徳・衣笠・石山一・桧山・川口・赤松・炭谷・酒居など
    甲子園勝利数 103勝 優勝4回

 6位 熊本工業 58人
    川上・山口・伊東勤・井上・緒方耕・前田智・田中秀・藤村など
    甲子園勝利数 46勝

 7位 大阪体育大附属浪商(旧浪商)56人
    張本・尾崎行・高田・牛島・香川・村田透など
    甲子園勝利数 49勝 優勝4回

 8位 享栄 55人
    金田(中退)・辻・大宮・藤王・近藤真・高木・大島洋・八木・近藤弘など
    甲子園勝利数 18勝

 9位 松山商 49人
    景浦・千葉茂・西本・水口など
    甲子園勝利数 76勝 優勝7回

 10位 早稲田実業 43人
    王・大矢・石渡・川又・荒木・石井丈・板倉・斎藤・重信・清宮・野村など
    甲子園勝利数 66勝 優勝2回

 11位 東北 42人
    若生・阿部・金子誠・中根・葛西・佐々木主・斎藤隆・嶋重・高井・ダルビッシュなど
    甲子園勝利数 42勝

 12位 日大三 41人
    根本睦・関根潤・福王・高山など 
    甲子園勝利数 54勝 優勝3回

 13位 大阪桐蔭 40人
    今中・辻内・西岡・岩田・藤浪・中田・森・平田・浅村・藤原・根尾など
    甲子園勝利数 63勝 優勝8回

 14位 東邦 38人
    山倉・朝倉・石川など
    甲子園勝利数 75勝 優勝5回

 15位 育英 37人
    土井・鈴木啓・大塚・大村・藤本敦・平岡など
    甲子園勝利数 28勝 優勝1回

 16位 仙台育英 36人
    大久保・大越・鈴木郁・佐藤由・橋本到・松原・上林・梅津・平沢・西巻など
    甲子園勝利数 48勝

 17位 東海大相模 35人
    原・森野・田中広・菅野・大田・大城・田中俊・小笠原など
    甲子園勝利数 42勝 優勝4回

 18位 上宮 33人
    片平晋・笘篠・光山・西山秀・種田・元木・薮田・黒田博・的場など
    甲子園勝利数 22勝 優勝1回

 19位 報徳学園 32人
    基・水沼・松本匡・金村・岡本・清水直・岸田・小園など
    甲子園勝利数 60勝 優勝3回

 20位 県岐阜商 31人
    高木守・和田一・石原・高橋純平など
    甲子園勝利数 87勝 優勝4回

 20位 広島商業 31人
    鶴岡・山本一・大下剛・三村・山本和・船田・柳田悠岐など
    甲子園勝利数 62勝 優勝7回

 20位 柳川 31人
    真弓・若菜・久保康・立花・清家・中島輝・香月など
    甲子園勝利数 13勝

 23位 松商学園 30人 
    中島治・上田佳・直江など
    甲子園勝利数 39勝 優勝1回

 22位 高知商 30人
    須藤・高橋善・江本孟・鹿取・森・中西・中山裕・藤川など
    甲子園勝利数 61勝 優勝4回

 25位 桐蔭学園 29人
    水上・長内・関川・小桧山・高木大・副島・高橋由・GG佐藤・平野恵・加賀美・鈴木大・茂木など
    甲子園勝利数 16勝 優勝1回

 26位 帝京 28人
    伊東・奈良原・芝草・吉岡・森本稀・中村晃・杉谷・原口・山崎康・石川亮など
    甲子園勝利数 51勝 優勝3回

 26位 愛工大名電 28人 
    鴻野・工藤・イチロー・山崎武・堂上剛・十亀など
    甲子園勝利数 21勝 優勝1回

 26位 高松商 28人
    牧野・岡村浩・島谷・大森剛など
    甲子園勝利数 59勝 優勝4回

 28位 九州学院 28人
    柳田真・右田・大塚・村上宗など
    甲子園勝利数 12勝

 30位  関大北陽 27人
    有田・慶元・岡田彰など
    甲子園勝利数 17勝

 30位 明徳義塾 27人
    河野博・横田・町田公・北川など
    甲子園勝利数 59勝 優勝1回

 30位 関西 27人
    大杉・上田など
    甲子園勝利数 22勝

  甲子園勝利数は2019年までの統計

 意外だったのは、やらせや映像加工問題で、私が好きだったTBS系列の「消えた天才」が放送打ち切りになったが、その番組ではもっとも多くプロ野球選手を輩出している学校は「横浜高校」と放送していたので、よもやその上に2校いたとは・・・。PLは長らく休部状態なので、おそらく平成以降はダントツ1位だと思う。
 そして甲子園の常連で、最多勝利数の高嶋監督が率いた智辯和歌山や木内監督の常総学院、優勝経験のある常葉菊川、東洋大姫路、星稜、そして名将蔦監督の池田や尾藤監督の箕島、沖縄の興南や沖縄尚学が入っていないし、奈良の智弁学園や天理も30傑に入っていないのが解せない。

 それにしても、毎年12球団のプロ野球で100人近くがドラフトや育成で指名されるが、その一方で同じ数のプロ野球選手が引退や退団を余儀なくされているのが現実だ。従って、一軍に支配下登録されて、常時試合に出場できるのはほんの一握りである。厳しい世界なのは間違いない。まして1億円プレーヤーになるには相当な才能と努力が求められる。一時期華々しく活躍しても、怪我や故障、体力の衰えでくすぶって過ごす選手も多い。巨人の辻内のように全国制覇のエースですら一軍では日の目を浴びないまま引退した。
 また、あの藤浪ですら阪神のエースと言われ続けているが、ファームとの往復で苦労している。大谷もメジャーで肘を手術して伸び悩んでいるのは周知のところだ。
 加えて、甲子園の入場制限が出たほどのフィーバーがあった清宮幸太郎ですら、一軍定着ではなく、スタメン出場もままならない。高卒ルーキーでも清原や大谷を超える活躍を期待していただけに残念だ。2年間で僅か14本塁打に留まっている。3年目の今年も10月27日時点で87試合に出場して7本塁打だ。怪我をしたとはいえ、鳴り物入りで入団した割に、期待を裏切っている感は否めない。チームメイトの中田翔は同じ高卒ながら3年目に打棒が爆発した。
 同じように中日の平田も、甲子園での長打力は度肝を抜いたが、シーズン15本塁打が最高成績とは信じられない。とっくにホームラン王争いに加わっていなければならない逸材だった。ロッテの平沢、安田、藤原、そして中日の根尾と石川、広島の中村奨もまた、清原とまでは行かなくとも、来季はそろそろ頭角を現してほしい。特に中村には頑張ってほしい。仮にもあの清原の甲子園本塁打記録を超えたのだから。当時の清原がいた頃の甲子園はラッキーゾーンがあったが、中村は撤去され、広くなった球場で直接スタンドにぶち込んで新記録を打ち立てたのだから実力に遜色はない筈だ。

 個人的に言えば、高卒ですぐに活躍できるのはあまりにも少ない。巨人で言えば、松井と坂本くらいではないのか?松井はルーキーイヤーで11本塁打、2年目には20本打った。坂本は2年目で134安打を放ち、レギュラーを獲得した。
 私は高校のレベルとプロはかけ離れているし、まして打者は金属バットから木製バットに変わる。よって、即戦力はよほどの実力者でないとルーキーイヤーから一軍で活躍し、成績を残すのは難しい。
 個人的には体力の差を埋めるために、私は大学で4年間実力をつけるか、ノンプロで2年間、実績を積んでプロ入りしたほうが無難のように思える。
 高卒で入団し、平安の川口投手のように、多くのコーチにいろいろ助言されて、フォームを崩し、棒に振った才能の持ち主もいる。

 いくら技術があっても、気持ちが弱い、いわゆる小心臓ではやっていけない世界だし、やはり心技体のどれかが欠けても好成績は残せない。あの松坂大輔でも200勝には程遠い(170勝)。過去に遡れば、江川卓、斎藤雅樹、上原浩治、桑田真澄ですら到達できなかった。

 とかくプロ野球選手は寿命が短く、現役でいるのはごく限られた期間だ。当たれば大きいが、人知れず球界を去る選手がその何倍もいることを忘れてはいけない。

 プロ野球選手は子どもの頃からの夢であった選手が数多く存在するが、実際にプロ入りできるのは100人、いや1000人にひとりという確率だ。私は当ブログで訴えたが、Jリーグ(J1)ですら18チームも存在するのだから、国民的スポーツの日本プロ野球が12球団は少なすぎる。もっとプロ野球を活性化し、プロ入りできる人数を16球団まで増やしてほしいと願っている。才能がありながら出場機会に恵まれず、引退勧告を受けた選手の受け皿があっても良いと思う。ぜひ実現してほしい。

2020年10月27日 (火)

プロ野球 チーム別歴代ベストナイン

 今から5年くらい前に、旧ブログでNPBの球団別歴代ベストナインという記事を書いたことがあったが、つい最近、「Yahoo!」で私の企画をパクったと思えるような記事が特集された。癪に障ったのと、あれから各球団ともに選手が入れ替わったりしているために、再度、私が個人的見解や願望を交えてお送りしたい。なお、トレードやFA後ではなく、生え抜きを中心に、その球団に長く在籍して活躍したチームで選抜してみたい。なお、投手は分業制なので、先発3人・中継ぎ・抑えで分けたい。

 セ・リーグ

 巨人

 1番 柴田 センター
 2番 篠塚 セカンド  
 3番 王 ファースト
 4番 松井 ライト
 5番 長嶋 サード
 6番 中島治レフト
 7番 坂本 ショート
 8番 阿部 キャッチャー 
 9番 先発 藤本 城之内 堀内 中継ぎ 鹿取 抑え 宮田

 監督 川上 水原 コーチ 原・牧野

 その他では、二岡、高橋由、吉村、高田、土井、中畑、江川、西本、小林繁、齋藤、桑田、青田、森、末次らがいる。

 阪神

 1番 吉田 ショート
 2番 真弓 センター
 3番 掛布 サード
 4番 バース ファースト
 5番 田淵 キャッチャー 
 6番 岡田  セカンド

 7番 桧山 ライト  

 8番 オマリー レフト
 9番 先発 江夏 村山 小山 バッキー 中継ぎ ウイリアムス 抑え 藤川 山本和 

 監督 藤村 コーチ 松木 和田

 ほかには、木戸、新庄、藤田平、鳥谷、赤星、井川、久保田、能見らがいる。

 中日

 1番 田尾 センター
 2番 高木 セカンド
 3番 谷沢 ファースト
 4番 大島 サード
 5番 モッカ 本来はサードだが、ライト 
 6番 立浪 ショート
 7番 島谷 レフト
 8番 木俣(中尾)キャッチャー
 9番 先発 杉下 星野 山本昌 三沢 中継ぎ 鈴木孝 岩瀬 抑え 宣

 監督 近藤 コーチ 杉下

 ほかには宇野、森野、荒木、井端、ウッズ、ゲレーロ、稲葉、小松、大野などがいる。

 広島

 1番 高橋慶 ショート
 2番 菊池  セカンド
 3番 小早川(丸) ライト
 4番 山本浩 センター
 5番 衣笠  サード
 6番 水谷  ファースト
 7番 金本(鈴木誠) センター
 8番 達川 キャッチャー
 9番 先発 北別府 大野 川口 中継ぎ 小林幹 抑え 津田

 監督 古葉 コーチ 阿南

 その他では、江藤、正田、池谷、山根、長富、ジョンソンなどもいる。


 ヤクルト(国鉄)

 1番 若松 センター
 2番 山田 セカンド
 3番 ペタジーニ ファースト
 4番 ホーナー サード 
 5番 ラミレス レフト
 6番 杉浦 ライト
 7番 池山 ショート
 8番 古田 キャッチャー
 9番 先発 金田 安田 松岡 石井一 中継ぎ 伊藤智 抑え 高津

 監督 野村 広岡 コーチ 尾花

 ほかには船田、飯田、大矢、八重樫、宮本、広沢、石川、鈴木康、伊東、岡林、川崎らは外せない。

 DeNA(松竹・大洋・横浜)

 1番 高木 セカンド 
 2番 石井 ショート
 3番 鈴木尚 ライト 
 4番 田代 サード
 5番 シピン レフト 
 6番 レオン ファースト
 7番 松原誠 センター
 8番 福嶋(谷繁)キャッチャー
 9番 先発 平松 齋藤 間柴 中継ぎ 齋藤明 抑え 佐々木 クルーン

 監督 権藤 コーチ 三浦

 ほかにも中塚、駒田、村田修、進藤達哉、山崎康晃、遠藤一彦、ローズらがいる。

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 パ・リーグ
 
 西武(西鉄・太平洋)

 1番 松井稼 ショート 
 2番 豊田泰 セカンド
 3番 清原 ファースト
 4番 中西 サード 
 5番 秋山幸 センター
 6番 デストラーデ DH
 7番 カブレラ レフト
 8番 大田卓 ライト
 9番 伊東 キャッチャー
 
  先発 稲尾 池永 東尾 工藤 中継ぎ 潮崎 抑え 豊田  

 監督 森 三原 コーチ 伊原

 ほかにも石毛、山崎、秋山、山川、中村、テリー、浅村、加藤初、若菜、竹之内、郭、渡辺久、菊池雄など人材が豊富

 ロッテ(大毎・毎日) 

 1番 西岡 ショート
 2番 弘田 セカンド 
 3番 別当 センター
 4番 落合 ファースト
 5番 山内一 ライト
 6番 有藤 サード
 7番 リー DH
 8番 土井垣(袴田・里崎)キャッチャー
 9番 今江 レフト

 先発 村田 伊良部 成田 中継ぎ 小宮山 抑え 牛島 薮田 小林雅

 監督 金田 コーチ バレンタイン

 ほかにも 呉、戸倉、河内、アルトマン、堀、初芝、福浦などがいる。

 ソフトバンク(南海・ダイエー)

 1番 廣瀬 レフト
 2番 井口 セカンド 
 3番 松中 ライト
 4番 野村 キャッチャー
 5番 門田 DH 
 6番 柳田 センター
 7番 小久保 サード
 8番 山本一 ファースト
 9番 木塚 ショート 

 先発 スタンカ 杉浦忠 江本 皆川 中継ぎ 矢野 抑え 佐藤道郎

 監督 鶴岡 コーチ 穴吹 工藤

 その他は山本和範、片岡晋、岡本伊、飯田、和田、斎藤和、川﨑、千賀、城島ら名選手が多い。
 西武から根本睦夫を頼ってダイエーにこぞって移籍(石毛・秋山・工藤など)した時代があった。

 オリックス(阪急)

 1番 福本 センター
 2番 イチロー ライト
 3番 加藤英  ファースト
 4番 ブーマー DH
 5番 長池 レフト
 6番 松永 サード
 7番 島谷 ショート
 8番 マルカーノ セカンド
 9番 岡村 キャッチャー    

 先発 山田 足立 米田 梶本 中継ぎ 抑え 山口・アニマル・平井

 監督 西本幸 コーチ 上田利・仰木

 ほかにも田口、ニール、マルカーノ、安達、高井、平野、山本由、金子などがいて戦力は充実している。

 日本ハム(東映)

 1番 毒島 ライト
 2番 大下剛 セカンド
 3番 張本 レフト  
 4番 大下弘 センター
 5番 大杉 ファースト 
 6番 片岡 DH
 7番 田中賢 ショート  
 8番 小笠原 サード
 9番 種茂 キャッチャー

  先発 土橋 尾崎 高橋直 大谷 中継ぎ 久保田 抑え 西崎 

 監督 ヒルマン コーチ 大沢 栗山

 ほかにも白仁天、山本八郎、吉田勝、稲葉、田中幸雄らがいる。

 楽天(近鉄)

 1番 大石 ショート
 2番 新井 センター
 3番 ローズ ファースト
 4番 マニエル DH
 5番 中村紀洋 サード
 6番 ブライアント レフト 
 7番 石井浩 セカンド 
 8番 栗橋 ライト
 9番 梨田 キャッチャー

 先発 鈴木啓示 田中将 阿波野 野茂 岩隈 中継ぎ 赤堀 抑え 吉井 大塚

 監督 仰木 コーチ 梨田

 ほかにも佐々木、石渡、小川亨、佐々木、平野、金村、羽田、鈴木貴、水口、有田、藤田らがいる。 


 こうしてみると、どのチームも優勝経験があって、黄金時代を経験した最強メンバーばかり。どこが優勝しても不思議ではないメンツが揃っている。

 中には守備位置がかぶり、無理やりポジション変更した選手もいるが、そこは勘弁願いたい。

 もしこのメンバーで総当たり戦をやった場合の順位は・・・

 1位 西鉄(西武) ミサイル打線 鉄腕稲尾
 2位 阪急(オリックス) 阪急黄金時代の再来
 3位 近鉄(楽天) いてまえ打線復活 
 4位 ヤクルト 野村ヤクルト黄金期
 5位 巨人 V9時代
 6位 南海(ソフトバンク) 往年の名選手揃い
 7位 東映(日本ハム) ダイナマイト打線復活!
 8位 広島 昭和50年代の黄金期
 9位 阪神 バックスクリーン三連発は85年の最大の出来事!
10位 中日 燃えよドラゴンズ世代
11位 ロッテ 落合を中心に破壊力抜群
12位 横浜 あの優勝メンバーは強力だが

 やっぱり実力の「パ」は健在なり!

2020年10月21日 (水)

巨人に纏わる不思議なジンクス

 過去何度も巨人に関する記事を書いて来た。最多優勝を誇り、球界の盟主である巨人だが、意外と弱点があったり、他球団には見られない不思議なジンクスがあったりする。今日はそれをネタにしたい。

 いろいろと賛否はあるでしょうが、半世紀近く巨人ファンを続けている私が抱く疑問を紹介したい。

1. サウスポーに弱い?

 今中、山本昌、岩瀬、野口、チェン、小笠原などの中日勢
 川口、大野などの広島勢
 石井一、藤井秀のヤクルト勢
 山本和、湯舟、ウィリアムス、岩田、井川、能見の阪神勢
 他には現在、DeNAの今永は攻略できない。

 とはいえ、左腕には好投手が多いのもまた事実。いくら強力打線を揃えても、好投手の前ではそう易々とは打てない。巨人だけが苦手なだけではなく、他球団にとっても左腕の好投手には弱い。ただ巨人はメディアに登場する機会が多かったので、そう思えるし、話題になりやすかっただけではないか?

2. 初物に弱い?

 古くは中日の近藤真一(真市)にプロ初登板でノーヒットノーランをやられた。今年は広島の森下を打てない。
 巨人戦初登板のジョンソンも打てなかったし、ヤクルトのブロスもそうだった。横浜のウィリアムスにも初登板でやられた。

 初対戦はデータが少ないため、巨人に限らず苦手意識は付き物。逆に常に満員となる巨人相手に投げるほうが緊張するのでは?よほど度胸が据わっていないと好投はできない筈だが。

3. 外国人助っ人が活躍できない(直接入団の選手)

 巨人のスカウトが連れて来た外国人助っ人で額面通りに活躍したのは、ホワイト、クロマティー、マシソン、マイコラスくらいしか思い浮かばない。

 毎年、3Aやメジャーの実績を引っ提げて多くの助っ人が来るが、日本の野球に順応できるのはほんの一握りだ。昨年のビヤヌエバ、今年のパーラも前評判は凄かったがあまりパッとしなかった。サンチェスも、昨季、韓国リーグで17勝挙げた割に活躍出来ていない。

 かつてのリー・レオン兄弟、マニエル、バース、ブーマー、デストラーデ、モッカ、宣銅烈、ブライアント、カブレラ、ウッズ、ローズ、李、ヒルマン、メイ、ペタジーニ、ラミレスのような優秀な助っ人を、巨人が直輸入できた試しがない。やはりスカウトの問題だ。

 なお、ローズは近鉄、李とヒルマンはロッテ、メイは阪神、ペタジーニとラミレスはヤクルトからの移籍。

4. 先発の左投手が育たない(生え抜き)

 エース級は高橋一、新浦、内海のみ

 高橋尚は安定しなかった。岡島や宮本もいるがエースではなかった。

 川口、工藤、杉内は移籍組

 

5. ドラフト1位は大成しない?

 松井、高橋、上原、桑田、阿部、坂本、菅野以外

 上田、大森、辻内、桜井、鍬原、谷口、三野、原俊介、福田、藤村、大田、松本、金刃

 ドラフト2位以下で活躍している選手は以下の通り

  2位 今村、畠
    3 位 田口、大城、直江
  4位 亀井、北村
    5位 田中俊
  6位 大江、若林、戸郷
  7位 中川

   育成 増田、松原

6.ドラフトでくじ運が悪い?

 過去、巨人がドラフトで3球団以上の競合でくじを引いたのが20回で、見事に引き当てたのは、原(藤田監督)と松井(長嶋監督)の2回だけで勝率は僅か1割。

 特に原監督は1勝10敗というくじ運の悪さ。他球団に有力選手を獲得されても、原監督のペナントレースの勝率はずば抜けている。もともと生え抜き選手を育てるのが苦手で、他球団から年齢が高いベテランの主力を引き抜いて急場を凌いで来た巨人だったが、今年は積極的に若手を起用して成功している。

 それにくじ運が悪いのは事実だが、代わりに指名した、いわゆる「外れ1位」が本命以上の活躍をしている。2006年のドラフトでは、堂上を外した巨人が獲得したのが坂本勇人だったり、2013年は、石川を逃して、代わりに指名したのが、小林誠司だった。また、2018年には根尾を外した代わりが高橋優貴だった。

 くじ運は悪くても、その後の活躍は凄いとしか言いようがない。

7. 巨人に移籍すると成績が下がる?

 巨人にFAやトレードで移籍して来るのはピークを過ぎるケースが多く、年齢から来る体力的な問題、そしてリーグが変わり、対戦する投手や打者のクセを把握するのに時間がかかる。 

 野手 蓑田、加藤英、落合、屋敷、清原、石井浩、金城、片岡、広沢、小久保、江藤、小笠原、村田、丸

 投手 金田、高橋直樹、野口、藤井秀、前田、阿波野、川口、工藤、門倉、大竹、豊田、マイケル中村、吉川光、森福、野上、岩隈

 外人では、シピン、マルチネス、ペタジーニ、グライシンガー、シコースキー、李、メイ、ローズ、ゲレーロ、クルーン

 以上の面々は巨人移籍前のほうが断然成績が良かった。

 逆に巨人を出ると、出場機会を得て、、水を得た魚のように活躍している。萩原、駒田、仁志、矢野、大田、一岡、宇佐見など。

 私は絶対的エースの菅野がメジャー移籍になれば、その抜けた穴はあまりにも大きい。よって今年、ヤンキースを退団するであろう田中将大投手獲得に向けて動くような気がする。かつてWBCで原監督が日本代表監督を務めて世界一になった時、同じ釜の飯を食べた戦友だ。金銭次第では日本球界への電撃復帰もあるかもしれない。

8. 二塁手問題 

 1970年代の土井、80年代の篠塚、90年代の仁志はレギュラー固定だったが、それ以降は固定できなかった。今年は腰痛から復帰した吉川尚がポジションを勝ち取ったが、野球センスは抜群だが、3割打者ほどではない。よって、打力アップを目論んで、今オフ国内FAを獲得するヤクルトの山田哲人に触手を伸ばすかもしれない。そうなると、坂本をサードに、吉川を本業のショートに、岡本をファーストにコンバートという案も現実味を帯びそうだ。

 さて、今年のペナントレースは、オープン戦最下位だった巨人が、ぶっちぎりの独走で2位以下に10ゲーム以上差をつけて優勝しそうだ。勝因は、原監督の用兵の采配が的面なのと若手の成長。終盤戦は負けが込んで来たが、投手力も全体的には安定していた。

 原監督が指揮を執り続ければ、巨人は安泰だが、当の原監督はあと1年の任期満了で勇退し、阿部に椅子を譲る腹(原)積もりに違いない。

 巨人が強いのか、他球団が弱すぎるのかはわからないが、巨人、阪神が強いからこそ、セ・リーグが面白くなる。

 巨人包囲網で来季はよりスリリングな試合展開を期待したい。

2020年10月15日 (木)

放言が過ぎる野球解説者たち

   今は亡き父親の影響で、もの心ついた頃にプロ野球ファンになってから早、47年が経過した。V9の栄光を間近で観ていたため、巨人ファンは筋金入りだが、常勝を義務付けられたチームのプレッシャー、特に監督が背負う重圧は並大抵のものではないと推察できる。

 しかし、中には監督経験など一度もないのに、現役時代の栄華を引きずって、現役監督の采配や選手起用、交代のタイミングなどについて、さも偉そうに逐一声を荒げたり、好き勝手に批判する野球解説者や野球評論家と呼ばれる輩がいる。

 また、監督経験があっても、期待外れだったり、成果が上がらず退任した元監督も多数存在する。ほかにもYahoo!のプロ野球のサイトなどを見ると、今年、ぶっちぎり独走状態で優勝間近の巨人に対しても、あからさまに苦言を呈するスポーツ記者さえいる始末。

 私などは「ふざけるな」と言いたい。何様のつもりでそこまでの大口を叩くのかと・・・。

 「監督経験のない解説者たち」

 張本 勲 

 「サンデーモーニング」のご意見番だが、毎回大口を叩き、非難を浴びている。自分がすべて正しいとの思い込み発言が甚だしく、視聴者や野球ファンだけでなく、MLBのダルビッシュや上原、川藤などから猛反発を買う。それに判断がブレまくる。何事も1番でなければ認めない。過程よりも結果重視で物事を大上段から判断する。激高もするし、独自の判断材料しか持ち合わせていないのはやはり唯我独尊の韓国式。私から言わせれば昔ながらの頑固爺そのもので、「老害」でしかない。3,000本安打という「過去の栄光」を旗印に、言いたい放題。本日のテーマに一番合致した最たる評論家だ。TBSや関口宏は、なぜ彼を長年出演させているのか理解に苦しむ。基本的に長い物に巻かれやすいO型。

 江本孟紀 

 この人は意外と眼光鋭く、観察力もある。現役時代は手の付けられないほど感情の起伏が激しく、人に食って掛かったり、喧嘩腰になるなど、とにかく直情径行が激しい方だった。しかし「プロ野球を100倍面白く見る方法」などが大ベストセラーになるなど、野球の裏話を暴露したり、独自の視点で野球の魅力を訴えている。だから試合中も、誰も気づかないような指摘をするし、選手を擁護することもしばし。私は彼のスタイルやスタンスは嫌いではない。しかし、監督業を経験していないがために、時々、歯に衣を着せぬ発言をしてしまう。現役時代に「ベンチがアホやから野球でけへん」と言って引退した人だし、一時期、勝手気ままな彼とは仕事を一緒にやりたくないと訴えた同業者や実況アナもいた。A型

 江川 卓 

 現役時代も巨人入団に固執し、他の選手を犠牲にしてまで希望を押し通したことで、多くの批判を浴びた。堀内と同様、才能だけで極度の練習嫌い。だから現役生活も長続きしなかった。年下の原や高橋由が監督招聘されたのに、ダーティーなイメージが払拭できず、未だに監督浪人の身。彼を見ていると、入団時の我がままを貫いたことが「因果応報」となり、監督の話が来ないのも理解できる。自分本位の独自理論で、時に、巨人への批判が多い「解説姿勢」も仇になっている。歴代巨人の監督は、藤田・長嶋・原・高橋など多数が紳士であって、巨人の生え抜き。巨人を悪く言う江川に監督のお鉢が回って来る筈がなかろう。もはや年齢的にも厳しいと思う。王や森、中畑のように、巨人に固執しないで他球団の監督で実績を積めば何も問題はなかったはずだ。彼はその器がありながら、完全にその出方を間違えたのだ。

 現役時代に練習嫌いで手抜きで一発を浴びる性格で、飽きっぽい彼は、やはり野球解説者や評論家がおあつらい向きかもしれない。典型的なO型

 私は彼の解説や評論を聞いていると、どうも同じO型で、母校の早稲田贔屓の過ぎる瀬古利彦を思い出す。彼は平成の常勝軍団と言われ強かった駒大をぼろくそに言い、露骨に早稲田を褒めちぎり、青学と東洋にはヨイショするあくどい解説。江川とそっくりだ。

 桑田真澄 

 AB型だけあって、堅苦しいほどの理論派。人はどう思うか知らないが、気難しく、物事を難しく考えようとする。平和主義者で本来、波風を立てることを嫌うタイプだが、昔ながらのスパルタ式や鉄拳制裁などの古い体質を酷く嫌うタイプ。逆に言えば、選手の特徴をよく観察し、理詰めで選手を納得させてやる気を出させるタイプ。私は彼も結果が求められる巨人の監督でなければ、通用すると思う。じっくり選手を育て、その力量を見極め、選手をおだてて上手に使いこなす術を持ち合わせていると思う。私はDeNAや日本ハムの監督が適任ではないかと思っている。でも、もし巨人監督の話があっても受けない気がしている

 掛布雅之 

 二軍監督はあっても一軍の監督には縁遠い。責任を負うのが苦手っぽいし、自由奔放にやりたい質なので、監督業に縛られたくないタイプのような気がする。長嶋と同様に直感やひらめきで勝負するタイプなので、手取り足取りで優しく教えるのは嫌いに思える。B型

 

 「なぜか監督を引き受けなかった一流選手たち」

 門田博光 

 一本足打法で長距離ヒッターとして南海やダイエーで活躍した主砲。でもなぜかコーチや監督を引き受けなかった。自分でその才能がないと見切っての話で、決してお呼びがかからなかった訳ではない。やはりB型なので、責任を背負って人の為という発想はないのかもしれない。B型

 杉浦 享 

 彼もまた門田と重なって見える部分がある。現役時代は若松と共にヤクルトの主力として大活躍した。22年間で224本ものホームランを放ったスラッガーだ。やっぱり彼もB型

 ほかにも故人では広島一筋の鉄人・衣笠祥雄選手も監督のお呼びがかからなかった。その器はありそうなのに実にもったいなかった。おそらく監督の話はあっても、近くで古葉監督の苦労を見ているから、断り続けたのではないだろうか?


 「監督はやりたいがお呼びがかからない一流選手」

 清原和博 

 天性の才能を有して、早熟で甲子園では華々しい活躍を示した。監督をやらせてみても面白いが、マイペースでたぶん自らが目立ってしまい、選手を立てたり、統率することが苦手かもしれない。それに審判にクレームをつけて退場処分が多くなりそう。

 それに薬物に手を出し、多くの仲間の支援があって、立ち直りのきっかけを得たが、まだ時期尚早に思える。今後の野球に対する姿勢次第だと思う。B型

 江夏 豊 

 昔から一匹狼タイプで、よく言えば孤高。しかし、そのような性質が災いしてか、コーチや監督のお呼びがかからなかった。おそらく、彼が監督の座に居座ると、選手が恐縮して縮こまり、実力を発揮できない気がする。鈴木啓示と似た印象を受ける。それに薬物で逮捕された件も尾を引いている。

 彼もまた、今年、野手の増田大輝の投手起用の一件で、「あれがプロの姿なのか」といらぬ言葉を吐いて物議を醸した。ぶっちぎり独走の巨人・原監督の采配にケチをつけたのだ。

 「伝説の21球」など、現役時代の活躍は認めるが、監督をやったことが一度もない人に、功労者の原監督のことを悪く言ったり、批判できる資格はあるのか?今年は日程が過密で、投手をできるだけ休ませたい状況。大差で敗色濃厚な時に、敗戦処理であっても投手をたくさんつぎ込みたくないので、あのような采配を揮ったのだが、それが昔人というか、古い体質で野球をやって来た人間には我慢できなかったらしい。

 現代野球ではあり得ることで、若い選手には理解されていることを、自分たちの時代ではなかったというだけで、他球団への侮辱だとか客に失礼だとかがなり立てる始末。原さんは前回の監督時に、捕手が足りずに、急場凌ぎで、木村選手を捕手で起用して上手く乗り切ったことがあった。連戦で投手を休ませたい一心というのがなぜわからないのか?そこまで言うのなら、あなたがやった犯罪はどうするのか?取り返しもきかないし弁明もできないだろうに。A型

 子どもに夢を与える職業だけに、クリーンなイメージを尊重する「プロ野球界」では、やはり逮捕歴があると足かせになってしまうようだ。
 それが証拠にかつて「八百長」で永久追放になった選手も、未だに復権できていない。
 

 「監督経験があっても成績が芳しくなかった現在野球解説者」

 堀内恒夫(巨人1年)133勝144敗(3位・5位)この人が原監督を偉そうにとやかくいう権利も資格もない。
 中畑 清(DeNA4年)239勝319敗 すべてBクラス 監督業に憧れて他球団の監督を引き受けた英断者。
 高橋由伸(巨人3年)210勝208敗 原の後を継承しようとしたが、無理やり現役に終止符を打ち、時期尚早だった。コーチとして経験を積めば違っていた。
 田尾安志(楽天1年) 38勝97敗   分配ドラフトで戦力が整わない創成期に監督になったために貧乏くじを引いた。僅か1年で解任も可哀相。
 達川光男(広島2年)122勝128敗 2年とも5位低迷 現役時代のパフォーマンスはユニークだったが、監督業には通じなかった。 
 金本知憲(阪神3年)204勝216敗 現役時代は中畑DeNAを痛烈に批判したが、自らも戦績は残せず。やはり阪神の監督は苦労が絶えない。

 この人たちに原監督を始め、他チームの監督の采配を批判する資格など無い。
 
 
 「監督は眼中にないと思われる実力者たち」

 福本 豊  自分の為ならいくらでも頑張るが、人の為に尽くすタイプではなさそう。でもユニークな野球理論も持ち主で面白いが。B型 
 野茂英雄  自らの独自スタイルを誰かのためにという使い方をしないように思える。B型
 佐々木主浩 自分の得にならない話は寄せ付けない印象 サラブレッドで大儲けや一攫千金狙い。O型
 イチロー  監督の器が無いと自らが自覚しており、やはり自分の野球理論を誰かに伝承しようとはしないだろう。B型
 松井秀喜  ワールドシリーズチャンピオンの栄光が災いしている。ニューヨーク生活が気に入っている。火中の栗は拾わない。O型

 他にも才能があったにもかかわらず、監督をやらなかった方は

 谷沢健一・宇野勝・小松辰夫・中尾孝義(中日)、長池徳士・加藤英司・蓑田浩二(阪急)、田代富美雄・遠藤一彦・高木豊・進藤達哉・仁志敏久・鈴木尚典・平松政次(大洋・横浜)、安田猛・松岡弘・池山隆寛・荒木大輔(ヤクルト)、平野・栗橋・石渡・金村義明・新井宏昌(近鉄)、富田勝・島田誠・田中幸雄・白井和幸(日本ハム)、吉村禎章・篠塚和典(巨人)、小早川毅彦・前田智徳・高橋慶彦・正田耕三(広島)、村田兆治(ロッテ)、山崎裕之・太田卓司・松沼博久(西武)


 彼らを悪く言うつもりはないが、現役時代に華々しい活躍をしたために、監督として苦渋や辛酸を舐める真似はしたくないだろう。それにストイックで自分のためならやるが、人の為やチームの為という献身的な発想が乏しい気がする。輝かしい実績を監督業で叩かれるなどして汚したくはないと思えてしまう。こうしてみると責任から逃れたいO型やB型ばかり。責任感が強いA型ばかりが貧乏くじではないが、監督の重責を負う印象がある。

 A型監督…川上・広岡・梨田・仰木・原・栗山・中畑・緒方孝市など
 O型監督…水原・西本・上田・森・秋山・工藤
 B型監督…三原・長嶋・金田・野村・古田
 AB型監督…鶴岡・根本・大沢・星野 
 
 私が認める平成以降の大監督(日本人)2019年まで戦績

 原 辰徳(巨人13年)1024勝776敗 Aクラス12回リーグ優勝8回日本一3回
 落合博満(中日8年)  629勝491敗 Aクラス8回 リーグ優勝4回日本一1回 
 星野仙一(中日11年・阪神2年・楽天4年)1181勝1043敗 Aクラス10回リーグ優勝4回日本一1回
 野村克也(何回8年・ヤクルト9年・阪神3年・楽天4年)1565勝1563敗 Aクラス12回リーグ優勝5回日本一3回 
 秋山幸二(ソフトバンク6年)456勝369敗 Aクラス5回リーグ優勝3回日本一2回
 工藤公康(ソフトバンク5年)425勝274敗 Aクラス5回リーグ優勝2回日本一4回
 仰木 彬(近鉄5年・オリックス9年)988勝815敗 Aクラス11回リーグ優勝3回日本一1回
 緒方孝市(広島5年) 398勝303敗 Aクラス3回リーグ優勝3回

 結論付けると、現役時代の成績と監督業は必ずしも比例しない。やはり監督は神経を使う職業で、向き不向きがあると思う。成績が悪いとファンの暴言に耐えたり、スポーツ紙には叩かれる。精一杯頑張っているのに、それでも結果はついてこない。ジレンマやストレスは相当だ。やはり、責任感があって、管理野球に徹しないと、成果を上げるのは難しい。
  したがって、監督経験もない解説者や評論家は監督の辛さがわかっていない。だから好き勝手言いたい放題に終始する。一度でもその苦しみを味わった者なら、決してそんな大上段に構えて上から目線でとやかく言うことなんてできないだろう。要は「負け犬の遠吠え」と一緒に過ぎないのだ。
 
 最後に苦言をひとつ。最近の侍ジャパンの監督は、コーチ監督経験のない人を抜擢している。小久保監督、稲葉篤紀監督がそうだ。国を背負って戦う重責を果たせるのは国内で海千山千の豊富な経験があって、どんな状況にも冷静に対応できる人こそ適任ではないか?かつてはプロを導入して戦った「WBC」では、王貞治、原辰徳、山本浩二ら監督経験者が務めた。またオリンピックでも長嶋(中畑コーチは代行)や星野ら監督経験者が務めた。
 私は原監督が阿部に委譲し、巨人を勇退した暁には、代表監督を原さんにしていただきたい。野球人として日本代表監督を務めることは、最大の目標であり、野球冥利に尽きる勲章だ。
 ぜひプロ野球コミッショナーを始め、アマチュア野球連盟のお偉いさんたちにこれを提言して結びとしたい。ご清聴(精読)ありがとうございました。
 

2020年9月23日 (水)

私が考えるプロ野球改革案

 以前、当ブログで提唱したが、プロ野球の球団数を現在の12球団から16球団制にするよう訴えた(詳しくはコチラ)が、それ以外にも改革してほしい部分は多々ある。今日は、持論だが、半世紀以上もプロ野球を愛し、見届けて来た私が考える生き残り案ともいうべき改革案を提示したい。

 1 CSは無くすか大幅に内容を変えるべき

 クライマックスシリーズ(CS)は、長いペナントレースで、各リーグともに3位以内にその出場機会が得られることを目的とし、勝ち抜けば各リーグの代表として日本シリーズへの出場権が獲得できるシステムだ。

 私はCSが出来た時点でこれはプロ野球史上に残る最大の改悪で、ペナントレースを行う意味が薄れてしまう危機感を抱いた。案の定、初期の導入段階では、2位の中日がシーズン優勝した巨人を倒し、下克上で日本シリーズに進出したことがあった。その後、見直され、シーズン優勝チームにはアドバンテージとして、1勝を与えられることになったが、私はこれも不十分だと思う。現行では6戦のうち、先に4勝したチームが日本シリーズ進出する運びとなる。つまり、ペナントを制したチームは、3勝でOKなのだが、私は143試合(今年は120試合)を戦い抜いた末のたった1勝のアドバンテージでは少なすぎると見ている。

 そこで、私の改革案は2つある。

1つ目は、2位以下とのゲーム差に応じて勝ち星を変える。

 2位に6ゲーム以上の差があれば、CS自体を実施しない。

 2位に3ゲーム差以内なら優勝チームに1勝
 2位に4~5ゲーム差なら優勝チームに2勝

 そうすれば、よほどのことがない限り、順位がひっくり返ることはない。それほどレギュラーシーズンを重要視してほしいのだ。

2つ目は、優勝チームと2位・3位との直接対決のゲーム差でアドバンテージを設ける。

 第2ステージ(ファイナル)に進出したチームとレギュラーシーズン優勝したチームの直接対決の勝敗に応じてアドバンテージに差を設ける案

 優勝チームより直接対決が上回っている場合→優勝チームに1勝のアドバンテージ
 優勝チームが上回っている場合→優勝チームに2勝のアドバンテージ(この場合、下克上には5戦制を4勝1敗でいかなければならない)
  
 百歩譲ってこのように改めてほしい。できればこういう収益面を最優先した主催者側のご都合主義での興行はやめてほしいと思う。日本シリーズ」だけで十分だ。でなければ過密日程でフルシーズン戦った選手の疲労が蓄積し、負傷したり故障する選手が続出する。やはり144試合戦った後は、十分な休養と体のケアが必要だろうと思う。

 2 シーズン途中、2軍選手を対象にレンタル移籍の制度を

 いくらファームで好成績を残しても1軍に呼ばれない選手がいる。飼い殺しほどもったいないことはない。選手層が厚いチームほど「飼い殺し」の傾向が色濃い。 
 サッカーのJリーグや海外のサッカークラブに認められている期限付きのレンタル移籍。私はNPBでもこの制度を導入すべきだ。実力がありながら、2軍にいつまでも置いてくすぶっているのは実にもったいない。一定期間でも他のチームに移籍し、出場機会を与えほうが本人にとって大いにプラスになる。特にプロの場合、成績が直接年俸などの給料に直結する。2軍と1軍の年俸の差は大きい。
 私は、他球団に放出して活躍されたらかなわないと思うのは愚の骨頂で、それならなぜ自分のチームで使わなかったのかと逆に聞きたい。私はレンタル移籍は、交流戦が終わった直後で、他リーグのチームに限定すれば、所属チームにとってはデメリットはない気がする。しかも期間はレギュラーシーズン終了までで、CSや日本シリーズはレンタル移籍前のチームのメンバーとして出場させる。

 例えば、捕手が足りなくなるなどファームの選手が不足するというなら、レンタル移籍が可能な選手は1チーム3名以内とかすればいい。もしかすると、所属チームで、まもなく1軍に上げようと育てていた選手は1チーム5名までのプロテクト制度を設け、それを外れた選手は他チームからの指名で、本人にも移籍の希望があれば、無条件で一定期間の移籍を認める。

 3 毎年、日本シリーズ優勝チームと台湾プロ野球優勝チームでアジアシリーズを開催せよ

 何かといちゃもんや批判三昧の韓国プロ野球は最初から除外し、毎年、日本シリーズが終了した一週間後の11月頃に、日本と台湾の優勝チーム同士による「アジアシリーズ」を開催してほしい。5回戦制で先に3勝したチームがアジアチャンピオンとなる。
 前回は、メジャーや台湾との交流戦を考えたが、チーム数が全く異なるため、それは現実的ではないと悟り、であるならば、ぜひ狭い範囲で、距離が近い、さらには好日家の多い、台湾プロ野球とのアジアNo.1を決めるアジアシリーズが開催できないかという代案である。

 7回戦制なら長いが、5回戦制なら開催期間も一週間かからないで出来そうだ。選手の負担も少ない。隔年で開催場所を日本と台湾で交互に実施すればよい。台湾にはドーム球場はないが、11月開催であっても台湾は温暖なのでナイターでも開催可能だし、日本で実施する年は、極力ドーム球場で実施する。例えばロッテが優勝したら、本拠地(千葉)に近い東京ドームを間借りして実施する。

 もしそれも難しいなら日本代表と台湾代表同士のオールスター戦を3回戦制で開催したらどうか。スポーツを通じた日台交流は何より大切で、ただでさえ、台湾は中国共産党の占領の脅威に晒されている。日本は台湾との交流を深め、中国をけん制するとともに、スポーツ交流を定期的に行うことが必要だと思う。何せ70年前までは日本だったのだから。 


 4 有能な選手のMLB流出を食い止めるには年俸アップしかない?

 田中将大はヤンキースと7年168億円契約をしている。天文学的数字で、年俸は約24億円だ。。日本ではまずこのようなことはまず起きない。さすがエンターテイメントの国だ。桁が違いすぎる。
 それにしてもこんなに稼いでどうするのか?イチローも松井ももう一生遊んで暮らせるだけの財を築いている。どうやっても一生かけても使いきれないほどの収入を得ている。たぶん、サラリーマンの生涯収入が約2億円なのだから、日本球界時代を含めれば、その100倍以上もすでに稼いでいることは否定しようのない事実だ。
 過去、日本球界の最高額が巨人阿部の6億円だったことを考えても、田中投手はその4倍増。それを考えれば、黒田投手のように広島への義理を通し、「男気」で年俸が大幅減になることを承知で日本球界に復帰する選手はまずいないだろう。
 戻ってくるとしたら、チャレンジに失敗し、契約不履行や実力不足で解雇になり、やむを得ず日本球界に復帰する場合だ。しかしながら、やはり優秀な人材がファンの期待を裏切ってまでアメリカに挑戦し流れていくのは忍びない。食い止めるためにはやはり同額とまでは行かなくても、日本でも年俸10億円を超える選手を出すしか方法はないだろう。食生活も言葉も違う国で成功するのは実際に難しい。才能がありながら、数年の3A生活で結果を出せずに戻って来た選手も数多い。現に今年の日本人メジャーを見渡しても、ダルビッシュや前田、田中などの投手はそこそこ頑張っているが、秋山、大谷、筒香などの打者は、日本では超一流だったが、打率がいずれも1割台と低迷している。やはりボール自体も違うし、球場も広いし、何よりメジャーの投手が豪腕投手が多く、なかなか外野を超える打球を打つことは至難の業となっている。

 過去も西岡、田中、中島、青木などの日本球界を代表する好打者もメジャーを目指したが、常時レギュラーに定着した訳でもないし、なかなか結果を出せなかった。野手では松井秀、田口、イチロー、城嶋、松井稼がそこそこ実績を残したくらいではないのか・・・。


 5 監督は楽ではない。選手並みの年俸を与えるべきでは・・・。

 今年、巨人がセ・リーグをぶっちぎっている。その最大の勝因は原監督の名采配にあるのは一目瞭然。3割打者がゼロという状態で、普通なら相当のマジック使いでなければ2位以下に10ゲーム近い差をつけられない。しかも今年、シーズン半ばにして巨人の監督ではあのV9監督だった川上哲治氏を超え、歴代監督トップに君臨する名監督になった。
 しかし、選手が年俸5億円などと景気の良い話題が出る中、監督やコーチはわき役的な位置づけで、あの長嶋監督でさえ、年俸は2億円程度だった。場合によっては年俸5千万円未満の監督コーチはざらにいる。一般的なプロ野球の監督の年俸の相場は7~8,000万円程度らしい。
 昨年、4年振りに復帰した早々にリーグ優勝を成し遂げた原監督は3億円の年俸を勝ち取ったが、就任以来、12年間で8度のリーグ優勝を果たし、Bクラスはたったの1度という好成績を残していながら、2015年の原監督の年俸は1億6千万円ほどだった。これほどの優勝請負監督であれば、年俸5億円を払ってでもどこの球団も招聘したい筈だ。
 しかし、巨人一筋で誰よりも「巨人愛」の強い原さんが他球団の監督を引き受ける筈などないが・・・。もし球団に裏切られたとか、我が子に愛のムチの腹積もりで、かつての「星一徹」のように他球団の監督を務めれば面白いのだが・・・。
 これで例えば今季最下位に甘んじているヤクルトの監督を引き受け、翌年優勝に導いたとしたら、名監督という器に収まらず、大監督になるだろう。私はソフトバンクの工藤監督も名監督の部類に達しつつあると見ている。

 監督は成績が振るわなければ、シーズン途中であっても休養(事実上の解雇)もあり得る厳しい世界で、生活を賭けて引き受けている筈だ。
決して楽な職業ではないし、ファンの期待は想像以上で、時には罵声を浴びせられてり、批判の的になる。大変なプレッシャーとの戦いを強い

られる。あの星野監督も阪神の監督時代、優勝させた直後の甲子園球場でのインタビューで、まず口をついて出た言葉が「あ~しんどかった」だった。その後、楽天を初の日本一に導いたが、長年の苦労が祟って、大病を患い、早くして亡くなったのは周知の事実だ。

 それほど重圧に耐えて、矢面に立って采配をふるっているのだから、やはりせめて選手並みの給料は当然だと思う。

 また、コーチであっても、たとえば今季の巨人について、あれほど打線が貧打にもかかわらず、ぶっちぎりの首位を独走しているのは、盤石

な投手陣にある。その礎を築いた宮本和知投手コーチには大幅増をお願いしたい。今季の彼の年俸は2~3000万の間らしい。ファームの選手と大差ないのは可哀相すぎる。私は選手を育てる側のコーチや監督はもっと優遇されて然るべきだと思う。でなければ、誰も好きこのんで負ければファンから叩かれる監督など誰が引き受けたいと思うだろうか?

 6 FA制度にも上限を設けるべき

 プロ志望届を出した選手だけがドラフト会議で指名される権利を有するが、入団を希望する選手は、自由に球団を選べない。プロ野球選手に

なりたければ球界の掟に従えという一方的な野球協約である。その現状を打破するために或る一定期間、指名された球団で過ごせば、FAの権利を獲得し、他球団に移籍が認められるシステムだ。これはある意味合理的で、FA制度があるから好きでもなかった球団で実績を残し、やっと権利を行使して元から希望していた球団への道が開かれる。

 私は、選手が我慢してやっと勝ち取った権利なのだから、そのチームへの愛や応戦してくれたファンへの裏切り行為などと考えないで、正々堂々と権利を行使すべきだと考えている、今の世の中、「是が非でも巨人に行きたい」と駄々をこねたり、「〇〇以外の指名なら野球留年します」とかノンプロに行き、次の指名を待つなどという選手はいなくなった。それは選手会が交渉を重ねた末に経営者たちにFAを認めさせた賜物だ。

 しかしながら、節度も必要で、潤沢な財政状態にあるチームだけが、他球団が手塩にかけて育てた選手を根こそぎ持っていくというのはやはり心情的にも道徳的にもいただけない。そこで、見返りの移籍の人的補償としてプロテクトを外れた選手から自由に選手を獲得できる制度が生まれたが、私はそれでも不公平で、同じ年俸になるように、選手+金銭にすべきだし、また声を大にしたいのは、1シーズンでFA獲得できる選手は、1チーム当たり2名までというように上限を設けないと、国内FA宣言した選手を特定の球団が金に物言わせて複数強奪する事態を招きかねない。

 FAで移籍する選手と言うのは、実績のあるベテラン選手が多い。よって経験年数もある程度経過し、選手としてピークを過ぎているケースが
多い。だから移籍後、移籍前の成績を残すことは考えにくい。大枚をはたいたが、期待外れに終わったという場合も多い。特にリーグが変われば対戦する投手や打者の癖も知らない。ゼロからのスタートとなり、移籍前年の成績を上回るのはまず難しいだろう。

 特に巨人は昔から実績十分のベテラン選手や他チームの主砲(4番)ばかりを集めて失敗した。マルチネス(西武)・李(ロッテ)・清原(西武)・石井(近鉄)・江藤(広島)・小笠原(日ハム)・村田(横浜)などがそうで、数年は頑張ったが、最終的には他球団への放出や引退に追い込まれた。投手でも川口(広島)・屋敷(横浜)・前田(ロッテ)・藤井(ヤクルト)・豊田(西武)・マイケル中村(日ハム)・工藤(ダイエー)・杉内(ソフトバンク)らを獲得したが、やはり前球団の実績のほうが良かった。

 外国人のラミレス、ペタジーニ、ローズなどはそこそこ働いたと思うが、やはり他球団の実績は超えていない。小久保は入団の経緯がFAではなかったので割愛したい。

 やはり若手の選手を大事に育てるという方針が大切で、特に広島などはそうした傾向が強い。財政的に厳しい分、選手を大事にしている印象がある。
 
 さて、今回の記事のまとめに入るが、はっきり言って、20世紀から比べるとプロ野球の人気は低下した。魅力がない。それが証拠にかつて
はドル箱だった巨人戦の中継が、視聴率激減によって、BSなどに転嫁された。中には巨人戦の中継をやらない日まで出て来た。

 一家団欒の19時~20時台のテレビはお父さんがビールを飲みながらプロ野球観戦というのが日常の風景だったのに、いまやそれがスマホの普及や音楽や動画サイトの登場で、家庭生活も随分と様変わりした。

 その要因は、ひとつは目まぐるしく毎年変更されるルール改正、そして2つ目は有能な才能の海外流出。メジャーに渡れば、イチローのよう

な例はあったが、日本代表として選出されることはまずない。田中、ダルビッシュ、大谷、菊池などは日本球界に復帰でもしない限り、WBCやオリンピックなどの国際試合での活躍する姿を拝むことはあり得ない。

 日本プロ野球(NPB)低迷の原因をピックアップしたが、もちろんそれだけにはとどまらないし、他の要因もある。やはりスポ―ツも政治と同じで、「改革なくして進歩なし」で、旧態依然の古い体質では何も変わらない。ぜひコミッショナーや両リーグ会長は観客を球場に呼び戻し、プロ野球人気を獲得し、かつての輝きを取り戻してほしい。プロ野球の復権を心から願う。

 

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