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2020年12月28日 (月)

正体を隠した正義の味方

 今から約10年前、2011年の1月頃にマスコミや社会を賑わせた出来事があり、大々的に報道された。それは「伊達直人」を名乗るものが、児童施設に大量のランドセルを玄関に置いていくという出来事だった。寄付という名目で、本名を名乗らず、タイガーマスクに扮した孤児院出身の「伊達直人」との名を借り、その旨書き置きだけで去っていくというもので、全国各地で同様の善意が寄せられ、「伊達直人運動」とまで言われた。しかし、その1・2か月後に「東日本大震災」が起こり、そのブームは自然消滅した形となった。

 かつてのヒーロードラマを彷彿させる粋な計らいに、日本中が感激したことを覚えている。こうした名を名乗らない正義のヒーローは昭和の時代から映画やテレビなどでたびたび取り上げられた。

 今日は正体を明かさずに庶民の味方として大活躍した、そんなヒーローたちを取り上げたい。

 1 ねずみ小僧次郎吉
   
 こちらは江戸時代に実在した人物。寛政9年(1797年) - 天保3年8月19日(1832年9月13日))は、江戸時代後期(化政期)の盗賊。本名は次郎吉(じろきち)。鼠小僧次郎吉として知られる。本業は鳶職であったといわれる。大名屋敷のみを狙って盗みに入り、貧しい人達にそれを施したとされる事から、後世に義賊として伝説化された。

 「江戸を斬る」などでも松山英太郎が演じ、庶民の味方として敬われた。怪盗だけに、夜中に押し込み千両箱を盗み出す演出であり、庶民がその姿を見かけることがなかったことで、正体不明の様相を来していた。

Nazumikozou

 2 鞍馬天狗
 
 大佛次郎の幕末を舞台にした時代小説シリーズであり、主人公の神出鬼没の勤王志士である剣士が名乗る名である。鞍馬天狗が覆面スタイルで正体を隠す正義の味方の先駆けであった。馬にまたがり、黒装束で、庶民がピンチの時に颯爽と登場し、悪を退治して去っていく。鞍馬天狗役と言って真っ先に思い浮かべるのが40本もの映画に主演した「嵐寛寿郎」だと思う。白黒テレビ時代の1969年には高橋英樹も演じて大人気を博した。

Kuramatengu

 3 月光仮面

 「どこのだれかは知らないけれど~疾風のように去っていく 月光仮面のおじさんは誰でしょう」というテーマソングの通り、白い布で顔を隠すヒーロー。歴代ヒーローものの走りというか先駆けだった。今見ると、バイクも古臭くてコスチュームも笑えてしまうものだが、当時の子どもたちには正義の味方として大人気を博していた。おそらく現在、65歳以上の方が白黒テレビの前で熱狂して見ていた年代だと思う。私はこの月光仮面の二番煎じが「レインボーマン」だと思っている。

Gekokamen

 4 仮面ライダー

 1970年代に放送を開始し、現在も続くシリーズもの。私は小学生時分に仮面ライダー1号、2号、V3くらいまでは本気になって見ていた。親にねだって仮面ライダーベルトを勝ってもらったり、1個20円の仮面ライダースナックについて来る「カード」目当てでおこづかいを貯めて何枚も集めたものだ。蜘蛛男や蜂女、蟷螂男などの怪人が多数登場。俳優の天本英世さんが演じた死神博士などもハマリ役だった。
 サイクロン号もカッコよかったし、ライダーチョップ、ライダーキックなどお馴染みの必殺技も冴えわたっていた。「トォー」と叫びながら岩場から飛び降りたり、とにかく真似をして遊んだ。主題歌もカッコ良かった。「迫るショッカー地獄の軍団~」で始まるOPのラストで「仮面ライダー本郷猛は改造人間である」で始まるナレーションを必死で覚えたし、エンディングの「嵐とともにやって来る 誰だ誰だ悪を蹴散らす嵐の男」の歌の最中に、堰の滝の上でショッカーと対決し、相手を次々と川に投げ捨て、最後はライダーもショッカーと共に飛び降りる場面があるが、あの場所を本気で探そうとしたこともあった。
 仮面ライダーは藤岡弘がハマリ役だったし、おやっさん役の小林昭二(あきじ)さんも良かった。やはり正体を明かさないことが必須条件だった。

Kamen-rider

 5 ウルトラマン

 こちらも子供たちのヒーローだった。大人になって冷静に考えれば、3分間しか地球にいられないとか、難しいルールの中でよく強敵怪獣たちを成敗したなと感心する。変身ポーズや必殺技など、祭りの夜店で買ったお面をかぶってウルトラマンごっこでよく真似したものだ。

 バルタン星人、アインキング、レッドキング、カネゴンなどの怪獣を今でもどれだけ知っていることか。そしてウルトラマンを倒したゼットンをどれほど憎んだもことか。ウルトラマンシリーズのソフトビニール人形をどれだけ集めたことか。

 ウルトラセブンでは最終話でモロボシダンが、アンヌ隊員に正体を明かし、それゆえ、地球にはいられなくなり、宇宙に還っていく様子が描かれた。

Ultraman_20201221171601

 6 タイガーマスク

 孤児院出身の「伊達直人」がタイガーマスクとなり、子どもたちのヒーローとしてリングで戦い、ミスターXが次々と送り込む刺客と対戦し、勝利を届けるというストーリー。「虎だ虎だ、お前は虎になるのだ」という大げさなオープニングに始まり、血なまぐさいリングでの対決。
 そして、血まみれのマットと、梶原一騎が描く世界はスポ根を通り越し、いつしか怖さを感じる。子どもの頃、悪党レスラーが凶器を使った殺戮戦法を見させられ、子どもだてらに妙な正義感を植え付けされた。
 また、EDで流れる寂しげな絵と歌。最終話で、マスクを剥がれ、タイガーマスクが伊達直人とわかる場面、そして反則を犯してまで勝とうとする場面は号泣ものだった。

Tiger-mask

 7 暴れん坊将軍

 普段は貧乏旗本の三男坊、徳田新之助として「め組」に居候している。しかし、本性は目安箱の設置で有名な「第8代将軍徳川吉宗」である。

 もちろん時代劇だけに現実離れしているストーリーはテレビならでは。悪党と対峙し、最後に正体を明かし、ひれ伏せさせるが、大概は、歯向かい、あろうことか将軍に刃を向けて来る。そして見事な剣裁きで殺陣を演じ、悪を退治する、言うなれば勧善懲悪の痛快ドラマだ。変装していた明智小五郎が仮面を剥いで正体を明かすのと同じくらいの衝撃と胸がすく印象が強い。まぁ実際は将軍ともあろうお方が、江戸の町内に単身で現れたり、大立ち回りを演じるなどはあり得ない所業だが、これがドラマ本来の味。

 松平健は20代にして将軍吉宗公に大抜擢されるほどの運も才能もあった。やはりあの殺陣のシーンは圧巻。乗馬もすり替え無しで演じている。様になっているし、わざとらしさも感じない。若くして才能をいかんなく発揮するB型らしいと思う。

Abarennbousyogun

 8 水戸黄門 

 こちらは三つ葉葵の印籠を旗印にして「こちらにおあわす方をどなたと心得る・先の副将軍・水戸光圀公にあらせられるぞ」という決め台詞を吐いて相手をひれ伏させる。さんざん大騒ぎして懲らしめた挙句に「助さん格さん、もういいでしょう」はないだろう。笑える。
 私は初期の頃の東野英治郎の黄門様役が大好きだった。彼もまた正体を隠し、「越後のちりめん問屋の隠居で名は光衛門」という肩書で通す。お供の八衛兵に加え、風車の弥七やおしん、飛猿やお銀などの脇固めも良かった。

Mitokomon

 9 紫頭巾 

 元々は寿々喜多呂九平原作による日本の時代劇作品である。また、時代劇『江戸を斬る』シリーズに登場する謎の覆面剣士の名称としても使用されている。「江戸を斬る」では、美人女優の松坂慶子が演じた「紫頭巾」もまた正義の味方のヒーローと言える。
 持ち前の正義感で宗十郎頭巾と着流し姿で謎の覆面剣士・紫頭巾に男装し、江戸中を回って悪人を撃退し人助けをしては去っていた。登場時は鈴を投げる。

Murasakizukin

 「江戸を斬る」に出演していた頃の松坂慶子さんはとにかく美人で妖艶だった。視聴率を上げるためだったのか、妙に色っぽい演出が多かった。悪党どもに捕らわれの身となり、敵に襲われて危うく毒牙にかかりそうになったり、覆面を剥がされて正体が露わになったりと、多少のお色気とエッチっぽさを含んでいた。当時、中学生だった私は、目のやり場に困ったものだ。

 ほかにも永井豪先生の「けっこう仮面」や時代劇「隠密同心大江戸捜査網」などもその類だったと思う。「必殺シリーズ」や「ハングマン」はどちらかと言えば「復讐」や「恨みを晴らす」役どころであって、正義の味方とは言い難いので割愛した。

 さて、いつの時代も人々は正義の味方を欲しているところがある。現代ではさしずめ、コロナウイルスを退治してくれるヒーローを心待ちにしている。もし特効薬を開発すれば世界的な救世主(メシア)になれるだろうし、ノーベル賞を授与してもおつりが来るであろう活躍と言える。
   

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