想い出の場所&スナップ(積丹半島編)
今から36年前の1984年(昭和59年)、私は北海道に住んでいた。それは以前、当ブログで掲載した通りだ。その時は250ccのホンダVTに乗って、土日を中心に岩見沢市を拠点として、道南・道北・道東などあちこちにツーリングに出かけた。近場でも2泊3日で周遊できたし、道東では4泊5日もあれば、多くの観光地を旅して周れた。そういう意味では、北海道のほぼ中央に住んでいた私にとっては、何かと都合が良かった。
そんな今振り返れば、夢のような時間を過ごした北海道で、お気に入りの場所や想い出に残るスポットというのが存在する。そこで過ごしたかけがえのない時間、そしてそれを切り取ったとっておきのスナップ写真がある。当時はまだ、家庭用パソコンは普及しておらず、デジカメは存在しなかったし、まして携帯電話なるものもこの世に存在しなかった時代だ。だから、一眼レフカメラ(キャノンAE1)で撮影したキャビネット版の写真歯科残っていない中から、私が感動したり、想い出がたくさん詰まった場所の写真を紹介したい。
今回はその初回で、今後、不定期ながら、ネタに困った時には断続的にこのテーマで記事をアップしたいと思います。
「初めてのツーリングで訪れた積丹半島」
①ローソク岩
同郷のM氏と北海道をバイクで旅し、初めて訪れたのが「積丹半島」だった。岩見沢からだとバイクで国道で3~4時間も西に行けばたどり着ける手頃な立地にあった。
積丹ブルーが美しい海岸線の道すがらに突然現れて、撮影したのが下の写真。写真では海に浮かぶ直立の「ローソク岩」が遠くに見えるが、昨年、35年振りにレンタカーで同じ道を走った時には、意外にも目と鼻の先に大きく聳え立っていた。35年前の記憶とはかけ離れていた。おそらく広角レンズで撮影したために、遠くにあるものと思い込んでいた。
上が1984年当時の写真で、下が2019年に再訪した時のもの 上の写真の海岸線の道は旧道になっていた。
海岸線からローソク岩までの距離はこの距離だった。いや、実際はもっと近くにあった。
②念仏トンネルと水無立岩
ここは1984年9月、積丹ユースに宿泊した翌日、徒歩で崖沿いの海岸線を歩いて巡ったのだが、そこで現れた手掘りのトンネル。ここは両方向から掘り進めたが、途中でクランク状に折れ曲がっている。したがって真っ暗で視界ゼロ。念仏を唱えないと歩いて抜けられないことからこの名がついた。ごつごつした岩壁を手で探りながらおそるおそる恐怖と闘いながら足を進めた先に、この高さ20m以上はあろうかという奇岩「水無立岩」がそそり立つ場所にたどり着く。
この海岸からは遠くに神威岬とその先にポツンと立つ「神威岩」が遠望できる。
上の2枚の写真は1984年に撮影した物
下の写真は念仏トンネルを抜けた先に広がる光景 まるで剣のような形をした巨大な岩だ。
昨年、35年振りに訪ね、海岸線に出て同じルートで行こうとしたら、落石が多く危険なのとヒグマと出くわしたら命が危ないということから、立入禁止となっていた。とても単独では足を踏み入れられなかった。もし強行して、落石の下敷きになったら、半永久的に発見されないだろうし、誰も立ち入れない措置が施されているため、そこでクマに襲われたら、行方不明のままになってしまったことだろう。
でもいつかは再び、あの恐怖のトンネルの先に開けた天国のような光景を目の当たりにしてみたい。
さて、第1回目の企画記事、いかがでしたか?35年前の記憶を掘り起こし、想い出の宝箱から封印を解いたような記事になった。今後も山ほどある想い出の場所をいつくか紹介していければ幸いに思う。
では次回をお楽しみに。
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