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2020年11月 4日 (水)

他球団の有力選手をFAで獲得するばかりが能ではない!

 FA制度が導入されて以降、潤沢な資金を有する球団は他球団の有力選手を獲得し、補強して来た。その代表は言わずもがな巨人である。これまで最多の26人を獲得した。しかも一時期、他球団のエース級や4番ばかりを引き抜いて、ファンや専門家からも揶揄されてきた。
 言うまでもなく野球はひとりではできない。各ポジションや打順も適材適所がある。例えば一番打者は塁に出るのが役目なので、俊足巧打の左打者がうってつけというようにだ。そしてどのチームも4番に最強打者を配置し、得点力を上げる打順を組んできた。

 巨人はホームラン打者ばかりを獲得し、ある意味墓穴を掘って来た部分がある。まずFA以外では、広沢、ペタジーニ、李、ラミレス、マルチネス、石井浩、ローズ、小久保などの大砲ばかりを獲得して来た。いずれも移籍前のほうが成績が良かった面々だ。

 では巨人がFAで獲得した選手の移籍前と後、つまりビフォー・アフターを比較したい。一目瞭然で打者は打率が下り、投手は防御率が高くなる。

 1993年 落合博満(ロッテ8年・中日7年・巨人3年・日本ハム2年)

 移籍前 119試合 113安打  17本塁打  65打点  打率.285

 移籍後 129試合 125安打  15本塁打  68打点  打率.280

 落合だけは別格で、憧れの長嶋監督のために、発奮した結果がこの成績。しかしロッテ時代、三冠王を3度獲得した輝きはなかった。

 1994年 川口和久(広島14年・巨人4年)

 移籍前 27登板 7勝 10敗  96奪三振  防御率 4.72

 移籍後 17登板 4勝   6敗  66奪三振  防御率 4.42


 1995年 広沢克己(克実)(ヤクルト10年・巨人5年・阪神4年)

 移籍前 130試合 136安打  26本塁打  73打点  打率.271

 移籍後 131試合 107安打  20本塁打  72打点  打率.240


 1996年 河野博文(日本ハム11年・巨人4年・ロッテ1年)

 移籍前 27登板  6勝  8敗 95奪三振  防御率 4.73

 移籍後 39登板  6勝  1敗 3セーブ 39奪三振  防御率 3.29

 1999年 工藤公康(西武13年・ダイエー5年・巨人7年・横浜3年・西武1年)

 移籍前 26登板 11勝 7敗 196奪三振  防御率 2.38 

 移籍後 21登板 12勝 5敗 148奪三振  防御率 3.11

     清原和博(西武11年・巨人9年・オリックス2年)

 移籍前 130試合 125安打  31本塁打  84打点  打率 .257

 移籍後 130試合 115安打  32本塁打  95打点  打率 .249


 2001年  江藤 智(広島10年・巨人6年・西武4年) 

 移籍前 121試合 127安打   27本塁打  79打点  打率 .291

 移籍後 127試合 117安打   32本塁打  91打点  打率 .256      


 2005年 野口茂樹(中日12年・巨人2年)

 移籍前 13登板 3勝 6敗  57奪三振  防御率 4.00 

 移籍後   1登板 0勝 0敗    1奪三振  防御率 9.00

     前田幸長(ロッテ7年・中日6年・巨人6年)

 移籍前 36登板 4勝  10敗  81奪三振  防御率 3.41

 移籍後 53登板 4勝  4敗  43奪三振  防御率 2.74

     豊田 清(西武11年・巨人5年・広島1年)

 移籍前 35登板 3勝  1敗  31奪三振  防御率 3.97 

 移籍後 38登板 1勝  4敗  46奪三振  防御率 3.32


 2006年 小笠原道大(日本ハム10年・巨人7年・中日2年)

 移籍前 135試合 155安打  32本塁打  100打点  打率 .313

 移籍後 142試合 177安打  31本塁打  88打点  打率 .313

     門倉 健(中日4年・近鉄4年・横浜3年・巨人2年)

 移籍前 28登板 10勝 9敗  114奪三振  防御率 4.84

 移籍後 12登板   1勝 5敗   26奪三振  防御率 5.97


 2009年 藤井秀悟(ヤクルト8年・日本ハム2年・巨人2年・DeNA年)

 移籍前 22登板  7勝  5敗  63奪三振  防御率 3.53

 移籍後 23登板  7勝  3敗  91奪三振  防御率 3.76 


 2011年 村田修一(横浜9年・巨人6年)

 移籍前 144試合 134安打  20本塁打  70打点  打率 .253

 移籍後 144試合 130安打  12本塁打  58打点  打率 .252 

     杉内俊哉(ソフトバンク10年・巨人4年)    

 移籍前 23登板  8勝  7敗  177奪三振  防御率 1.94

 移籍後 24登板 12勝 4敗  172奪三振  防御率 2.04 


 2013年 大竹 寛(広島11年・巨人7年 現役)

 移籍前 25登板  10勝 10敗  100奪三振  防御率 3.37

 移籍後 22登板    9勝   6敗     79奪三振  防御率 3.98 

     片岡治大(西武9年・巨人3年)

 移籍前   72試合  75安打  4本塁打  28打点  打率 .290

 移籍後 126試合  108安打  6本塁打  32打点  打率 .252

 
 2014年 相川 亮(横浜10年・ヤクルト6年・巨人3年)

 移籍前 58試合  48安打  2本塁打  21打点  打率 .250

 移籍後 40試合  31安打  4本塁打  17打点  打率 .313 

     金城龍彦(横浜16年・巨人1年)

 移籍前 90試合  32安打  0本塁打  11打点  打率 .200

 移籍後 36試合  21安打  1本塁打  10打点  打率 .233


 2016年 山口 峻(横浜11年・巨人3年 現役)

 移籍前 19登板 11勝 5敗  121奪三振  防御率 2.86

 移籍後   4登板   1勝 1敗   22奪三振  防御率 6.43 

     森福允彦(ソフトバンク10年・巨人3年)

 移籍前 50登板  2勝  1敗 16H  23奪三振  防御率 2.00

 移籍後 30登板  1勝  3敗   6H  18奪三振  防御率 3.05   

     陽 岱鋼(日本ハム10年・巨人4年 現役)

 移籍前 130試合  145安打  14本塁打  61打点  打率 .293

 移籍後   87試合    87安打   9本塁打  33打点  打率 .264

 
 2017年 野上亮磨(西武9年・巨人3年 現役)

 移籍前 24登板 11勝 10敗  113奪三振  防御率 3.63

 移籍後 25登板   4勝  4敗   54奪三振  防御率 4.79 


 2018年 炭谷銀二朗(西武13年・巨人2年 現役) 

 移籍前 47試合  32安打  0本塁打  9打点  打率 .248

 移籍後 58試合  18安打  6本塁打  26打点  打率 .262 

     丸 佳浩 (広島9年・巨人2年)

 移籍前 125試合 132安打  39本塁打  97打点  打率 .306

 移籍後 143試合 156安打  27本塁打  89打点  打率 .292

 こうしてみると巨人の為の制度改正なのかと思えるほどだ。根こそぎさらっていったと言って過言ではないくらいだ。いずれも移籍前の方が成績が良い。これはFAは経験年数は多いが、リーグやチームが変わったりすれば、対戦投手や打者のクセがわからず、苦戦するのは必至。それにベテラン選手に多く、選手としてのピークを過ぎた選手が大多数で、どちらかと言えば下り坂の選手が必然的に多くなる。よって、成績が下がるのは当たり前だ。
 常勝を宿命づけられた巨人は、急場凌ぎが多く、付け焼刃的な補強が多かった。金に物を言わせて分捕るような手法だった。それでは選手はチーム愛は芽生えないし、外国人助っ人も、入団前から巨額な契約金を渡しては、モチベ―ションが下るのは当然。外国人ほど歩合制にした方が良い。実績に応じて給料を上げる方式がやる気をアップさせる。
 しかしながら、今年はいくら巨人と言えども、コロナによる無観客試合や試合数減によって、入場収入が厳しく、とてもFAに資金を投入できないだろう。

 今年、巨人は過去の反省を踏まえ、ようやく若手を登用するケースが多くなった。練習して実績を積んでも一軍で使ってもらえないなら、昨季の巨人入りを拒否した美馬や鈴木大地、福田のように、FAで巨人に来たがらない選手が今後増えるし、使い捨てではチームに愛着など沸かない。やはり、ドラフトや育成枠で獲得した選手を、腰を据えて育てたり、生え抜きの若手選手を重用して欲しい。お手本は「カープアカデミー」で、そこで育てた生きのいい選手を大事に使ってほしい。幸い、吉川、松原、若林、増田、重信、田中俊など、いつでも走れる若手が揃っている。足を絡めたほうが得点力も増す。後半、からっきし打線が振るわなかった巨人は、打てないなら足で稼ぐしかない。

 巨人の生え抜きでレギュラーを張り、最後まで巨人一途で頑張ったのはのは、松井、高橋由、亀井、岡本、坂本くらいしか浮かばない。他チームの寄せ集めでは、あまり応援にも力が入らない。ファンとしてはソフトバンクや西武を見習い、育て上げて、盤石なチームを築いてほしいものだ。

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