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2020年11月21日 (土)

プロ野球に関する話

またまた性懲りもなく大好きなプロ野球の話題で恐縮です。今日はいつもとは視点を変えて、同じプロ野球のネタでもあまりも目にかかれない話題に触れたい。

 1 幼少期に利き腕を変えてプロになった選手

 右利きを左利きに変更

 漫画「MAJOR」の茂野吾郎のような伝説の投手がいた。

 鈴木啓示

 通算317勝あげた近鉄の大エース
 彼は少年時代に右利きだったが、自転車で転んだ際に右腕を骨折。鍛錬の末に左投げをマスターした苦労人。
 現役時代も「草魂」を旗印に近鉄一筋に投げ抜いた。まさにケガの功名だ。 

 江夏 豊

 通算206勝を上げた名投手。阪神のエースとして田淵とバッテリーを組み、晩年はリリーフに転向し、優勝請負人とまで言われた。
 そんな彼も元々は右投げだったという。しかし、左利き用のグローブしかなく、左で投げていたら、自然に左投げが身についたという凄いエピソードを持っていた。 

 左利きを右利きに変更

 漫画「巨人の星」の星飛雄馬のような選手がいた。

 坂本勇人

 高卒2年目からショートのレギュラーを獲得し、13年目の今年、31歳の若さで2,000本安打を達成した。
 亡き母、亡き友の期待を胸に努力し、歴代2位の若さでの達成となった。彼も元々は左利きだったが、右に矯正した。

 松中信彦

 ダイエー時代に4番を打ち、三冠王を獲得した強打者。彼はもともと左利きで、左投げ左打ちだった。
 高校時代に熊本県では左投手が多かったために、打撃投手として起用されることが多く、それが嫌で父親に相談したら、「ならば右投げに変えてみたら?」というアドバイスで右投げになった努力の人だった。
  

 2 コーチが有望選手を潰した例

 有力選手として嘱望されて入団したルーキーが、下手にコーチがフォームをいじったり、矯正する指示を行い、
 ダメにした選手が過去、何人もいる。高卒で従順な選手ほどこうしたへぼなコーチに潰されるケースが多い。
 特に阪神、オリックスの在阪球団に多いように思える。独自の価値観や古い体質を選手に押し付けて失敗した例を挙げたい。

 オリックス(旧阪急)

 三浦広之 県予選から甲子園2回戦まで無失点記録を続けた右のオーバースローの速球投手。
 
 ルックスも良く「球界の玉三郎」と呼ばれ、将来はエース格になれる逸材だった。しかし、現役僅か3年で選手生活に終止符を打った。通算14勝14敗 これから勝ち星を積み上げようとした矢先の引退だった。

 松本正志(祥志) 

 東洋大姫路高校のエース。昭和52年、三浦と同じ甲子園大会で活躍し、見事優勝投手となった左腕。しかし、入団後、僅か1勝(3敗)で戦力外通告を受け引退。用具係などを歴任した。

 川口知哉 

 名門平安高校のエースで甲子園準優勝投手。速球と大きく曲がるカーブで三振の山を築いた左腕。
 「ビッグマウス」と言われたが、本人は従順で素直な性格が逆に災いし、複数のコーチに異なるアドバイスで自分のフォームを見失い、制球が定まらなくなり、プロでは1勝もあげられないまま引退を余儀なくされた。

 阪神

 安達智次郎

 兵庫県神戸市の村野工業高校から1992年のドラフト1位で指名され、阪神タイガースに入団。しかし、入団早々フォーム改造を示唆され、うまくいかず、外野手に転向。一軍登板はゼロで終わった。その彼は41歳の若さで肝不全でこの世を去った。 
 彼の場合、入団早々に担当したコーチとの折り合いが悪く、コントロール重視のフォーム矯正により、自慢の速球がなりを潜め、しかもコーチの独断によって、一軍昇格の機会を阻まれたことも要因。

 源五郎丸洋

 1981年ドラフトで外れ1位で阪神に指名されて入団。「村山実二世」と呼ばれた逸材であった。しかし、一軍公式戦の出場機会がないまま引退した。
 高校の卒業式に出るため帰省中だったところを、球団から「有料でお客さんを入れる紅白戦をやるから」との理由で急遽呼び出されて出場。投球を披露したまではいいが、その後の練習中にベースランニングで転倒し負傷した。右大腿部二頭筋断裂で全治4か月。ケガが癒えたのちも投球の冴えは戻らず、一軍昇格もないまま、4年後の1986年オフには戦力外通告を受ける。客寄せのために強引に出場させられた結果、野球人生を棒に振ることになった。

 こうしてコーチの失言や指示でフォームを崩し、本来の投球ができずに一軍登板はおろか、1勝もできずに引退に至った選手がやたらと多い。また、源五郎丸選手のように、球団の失態で引退に追い込まれた例もあることに驚きを隠せない。

 性格的におとなしい高卒ルーキーはコーチなどに反対意見や口答えなどできないため、素直に聞き入れる選手ほど致命傷を負う。

 一方、監督の指示に反発し、球団を退団してメジャーへの門戸を開いた選手がいた。ご存知「野茂英雄」だ。
 
 投手の個性を尊重し、自由奔放に調整させ、フォームを修正する助言を一切しない仰木監督の辞任を受け、監督に就任した鈴木啓示が野茂のトルネードにいちゃもんをつけ、「あれだけ大きいフォームだと盗塁され放題だからコンパクトなフォームに修正する」よう指示したことで野茂が猛反発。「この監督の下ではできない」と訴え、溝が深まった。よって、野茂はその年のオフに異例ともいえるポスティングシステムにより、ドジャースに移籍した。その後の活躍は周知の通り。二度のノーヒットノーランを達成し、打者に背を向ける豪快なフォームはアメリカの野球ファンに大きな衝撃を与え、野茂マニアを生み出した。
 そして手元で伸びるストレートと鋭く落ちるフォークで三振の山を築き、「ドクターK」の称号を得た。

 また、ついでに加筆すると、フォームを修正して成功した例を挙げる。

 イチロー・・・振り子打法で安打を量産したが、メジャーでは速球に対応するために、足を上げる高さを小さくした。
 王 貞治・・・荒川コーチの指導で「一本足打法」をマスターし、世界のホームラン王になった。
 斎藤雅樹・・・巨人のエースとして180勝を挙げた。彼もサイドスロー気味に直してから開眼した。
 森福允彦・・・中継ぎのワンポイントやリリーフで活躍。ソフトバンク時代の2008年にサイドスローに転向して成績が向上した。
 角 三男・・・元々上手投げだったが、1978年にサイドスローに転向。どこに行くかわからないノーコンだったが、それが狙い球を絞りづらく、リリーフエースになった。
 ほかにも日ハムのセットアッパー宮西尚生や阪神で活躍した江尻慎太郎がいる。

 3 一流プレーヤーとしての意地

 普通に考えれば引退などしなくて良い成績でまだまだやれるのに、一流選手がゆえにプロの意地を貫いて、引退していった名選手を列挙したい。

 王 貞治・・・ホームラン30本打ち、84打点あげた年に引退 通算868本塁打 
 江川 卓・・・13勝(5敗)あげた年に引退
 小林 繁・・・13勝(8敗)あげた年に引退
 山本浩二・・・121安打、27本塁打、78打点あげた年に引退
 衣笠祥雄・・・全試合出場、92安打、17本塁打打った年に引退
 金本知憲・・・92安打放った年に引退
 黒田博樹・・・10勝(8敗)あげた年に引退 

 他の選手からすれば羨ましくなるほどの好成績で引退したが、本人たちには苦痛で、過去の栄光を知っているばかりにプライドが許さなかったのだろう。王選手は引退会見で「王貞治としてのバッティングをお見せできなくなった」と語った。今年、30本塁打打った選手は「岡本」「浅村」「中田」の3人しかいない。それくらい強打者の証なのに、実に王らしい引き際だった。

 以上、プロ野球に関する3つの話題をお送りしたが、いかがでしたか?プロ野球選手は当たれば数億円貰える職業だが、それはほんの一握りであって、毎年、数多くの選手が戦力外通告を受け、ユニホームを脱ぎ、球界を去っていく。中には一度も一軍でプレーすることもなく、ファンから送られることもなく、ひっそりと姿を消す選手も少なくない。
 才能、努力、練習量、出場機会、何ひとつ欠けても大成しないと思うが、良き指導者との出会いもまた大事だということをこの場を借りて主張したい。下手なコーチの下で訳の分からないフォーム修正を指示され、本来の投球ができずに引退していった選手は可哀相すぎる。野村監督が阪神の監督に就任した際、最初のキャンプで、当時、打撃コーチをしていた元広島の長嶋コーチを皆の前で怒鳴りつけたことを思い出す。「今まで何を教えて来たんや」と。それくらい、人にものを教えるということは責任が重いということだ。自前の理論や技術をプロの選手に押し付けることがどれほど危険な行いなのか。その選手が培ってそれなりの成績を収めたからプロになれたわけで、やはり、あまりいじくるのはマイナスでしかない。コーチが見て悪い点を直すのではなく、良い部分を伸ばす指導法をぜひ実践し、金の卵をくすぶらせて終わらせないでほしいと願う。
 中日の根尾、石川は来季が勝負だ。巨人が獲得した大卒の即戦力選手は桜井にしても鍬原にしても、成績は伸びていない。今年指名した亜細亜の平内にしても東海大の山崎にしても肘に爆弾を抱えている。その選手をあえて指名したからには、じっくり育て、少なくても先発ローテーション入りするくらいの選手に育ててもらいたい。決して自分のエゴをごり押しするのではなく、もともとのフォームを尊重してほしいと願う。   

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