巨人の外国人はやっぱり…なのか?!
昭和40年代、最強のV9時代を知る私にとっては、「巨人=純国産」という印象しかない。巨人に来た初の外国人助っ人は「ジョンソン」選手で、右の大砲を期待されたが、他球団の助っ人と比較しても華々しい活躍をしたわけではなかった。ついで左投手の「ライト」もまた、我がままを絵にかいたようで、日本の野球を舐め腐った態度で使い物にならなかった。当時の杉下茂ピッチングコーチが手を焼いたほどだった。
私は、巨人に来る外国人には端からあまり期待などしていない。三振王の「トマソン」や一度も出場しないまま尻尾を巻いてアメリカに逃げ帰った外人がなんと多かったことか。
他球団からのトレードやFAなどで移籍した助っ人は、他球団での活躍が認められてのもので、巨人に来た途端になりを潜めてしまう。シピン(大洋)・マルチネス(前西武)・シコースキー(前ロッテ)・ヒルマン(ロッテ)・メイ(ロッテ)・ローズ(前近鉄)・ペタジーニ(前ヤクルト)・李(前ロッテ)・ゴンザレス(広島)・クルーン(横浜)・グライシンガー(ロッテ)・マギー(楽天)などは前所属の球団のほうが遥かに成績が良かった。それは外国人に限らず、日本人選手もまた然りで、前所属のほうが断然成績は上。森福などはあっという間に引退に追い込まれた。ソフトバンクに残っていたら、まだ第一線で活躍していたに違いない。
やはり巨人が直接獲得した外国人選手は、いずれもポンコツだらけで、少し活躍したと思える選手でも、長く居座って活躍した選手は少ない。クロマティとマシソンくらいだ。あとは1~3年程度で退団している。
西武のデストラーデやカブレラ、中日のモッカ、阪神のバース、阪急のブーマー、ヤクルトのホーナーやペタジーニ、ラミレス、バレンティン、近鉄のマニエルやはブライアント、ローズのような額面以上の成績を残した選手はほぼほぼいない。
そんな数少ない巨人の活躍選手の中で、そこそこ頑張って、私が認める外国人を取り上げると・・・。
1 マイコラス 3年で31勝13敗 2年目は故障で成績があがらなかったのにこの成績は凄い!
2 クロマティ 7年間で779試合出場 打率321 951安打171本塁打558打点
3 ロイホワイト 3年で362試合出場 348安打54本塁打172打点
4 マシソン 8年間で421試合登板 27勝29敗54セーブ 174ホールド
5 レジースミス 2年間で186試合出場 打率271 134安打 45本塁打122打点
6 呂明賜 3年間で113試合 打率260 89安打18本塁打49打点
7 シェーン・マック 2年間で247試合 打率284 273安打 42本塁打 127打点
8 ホセロペス 2年間で255試合 打率274 221安打 40本塁打 112打点
9 カミネロ 2年間で77試合 4勝6敗40セーブ6ホールド
10 ブラッドリー 1年間121試合 打率282 124安打21本塁打70打点
11 ゴンザレス 4年間 143試合 45勝41敗6ホールド 508奪三振
1 ガルベス 46勝を挙げ成績はそこそこだが素行不良 審判にボール投げつけ大乱闘でクビに
2 トマソン 三振王 2年で119安打20本塁打
3 マント
4 リンド
5 バーフィールド
6 ブラッドリー
7 アルフォンゾ
8 キャプラー
9 ミセリ
10 セペダ
もはや名前すら忘れていないに違いない。ここに挙げた外人は多少は一軍で活動した面々。大枚を叩いて獲得したのに一度も公式試合に出ずに、逃げ帰った外国人はこの10倍ほどはいる。金食い虫で、何の役にも立たず、契約金をドブに捨てているようなものでもったいない。
さて、今年の外国人の目を向けてみよう。いずれも実績十分の外国人を連れて来た印象だが、私から言わせれば、全員ボツ。やはり巨人スカウト陣の人を見る目の無さが際立っている。
サンチェス 昨年、韓国球界で17勝5敗 しかし出だしは良かったが、すぐに右肩の故障でファーム落ち 2年契約
パーラ MLBで活躍し、鳴り物入りで入団。最初は中距離ヒッターで打率も良かったが、メッキが剥がれた印象 予想以上にレベルが高かった日本球界に戸惑っているに違いない。
デラロサ 守護神として期待されたが、わき腹を痛め、早々に戦線離脱
ビエイラ 160キロを超える剛速球投手だが、ノーコンで四死球連発 二軍調整となった。
メルセデス ローテーションの一角を任されながら、その任を果たしていない。2勝4敗で、期待外れ。現在は先発を外されてしまった。
私はこの類の記事を書くたびに力説するのは、他球団に比べ、巨人の外国人助っ人の力量を見抜く眼力はからっきしダメということだ。長く活躍できる外国人がほとんどいない事実。5年以上在籍して頑張った選手はほとんどいない。
いくらメジャーや3Aで実績十分でも、日本のスモールベースボールに順応できるか?それに多彩な変化球で勝負する日本人のずぬけた投手陣を打ち崩せるのか?20世紀までは、日本に来る助っ人は、あまり練習もせず、バカにしてやって来ていた。つまり日本の野球を舐め腐っていて、高額な契約金だけを有り難がって賞金稼ぎに来ていただけに過ぎない。その最たるターゲット球団が巨人だった。
よく選手の才能を吟味せず、実績重視で連れて来るから、出場機会も少なく、恥をかいて母国に逃げ帰ることになるのだ。それはすべてスカウト陣の責任、というよりもはや犯罪だ。毎年多くの給料泥棒を生んでいるだけだ。もう少し、真の実力や人を見る目を養ってもらいたいものだ。
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