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2020年8月24日 (月)

「旅立ちの日に」を聴くと涙が出るワケ

 卒業式の定番ソングと言えば、「蛍の光」「仰げば尊し」「卒業写真」を思い浮かべますが、平成生まれ、平成に小中学校を卒業した世代の方々は、真っ先に迷うことなく「旅立ちの日に」を挙げるでしょう。あのイントロのピアノを聴いただけで「ジーン」と来て、鳥肌が立ち、そして歌が終わる頃には大号泣という印象がある。

 なぜあれほど人を感動させる名曲が誕生したのでしょうか?

 実はあの感動曲の発祥は、林家たい平の故郷、埼玉県秩父市で生まれたものだ。「影森中学校」がその舞台で、その当時、特に荒れていたわけではなかったが、式典などで生徒があまり校歌を歌わないのを悲しく思った当時の小嶋登校長先生が、歌で学校を明るく元気にしたいと考えていた。
 その発案に賛同した若手音楽教師の坂本浩美(現在は高橋浩美)先生が、校長先生に作詞をお願いした。最初は作詞のセンスが無いからと消極的だった小嶋先生だったが、その熱意に、僅か一日で詞を完成させ、翌日、坂本先生が出勤すると、机上に「旅立ちの日に」という題名の詞が書き留められて置かれてあったのだ。
 美しいひとつひとつの詞のフレーズに、音楽の坂本先生のイマジネーションが一気に沸き上がり、なんと15分足らずで、その詞に曲をつけて完成させてしまったのだ。それが今もなお卒業式で生徒たちに歌い継がれる「旅立ちの日に」だった。

 それでは以前、「アド街ック天国」で放送された、「旅立ちの日に」の誕生秘話をどうぞ!

 その小嶋先生は、その後、お亡くなりになられてしまったが。自分の作詞した信念が詰まった詩歌が、多くの生徒に愛され、全国の小中学校の卒業式で歌われる名曲を遺したことで、教師冥利に尽きると思ったことでしょう。大変な遺作を後世に残してくれたと思う。

 そして、曲完成後、初のお披露目は、当時校長を務めていた「影森中学校」の生徒たちに対して、先生方から曲のプレゼントという形で、披露された。それを初めて聴いた生徒たちは、感動のあまり泣きだす女子生徒がいたり、その素晴らしい歌詞とメロディーを生徒たち自身が「自分たちも卒業式で歌いたい」という申し出があったという。そして、影森中学校の卒業式の歌として根付いた曲が、その評判を聞きつけた、埼玉県の他の中学校から問い合わせが相次ぎ、やがては全県へと飛び火し、極めつけは音楽の教科書にまで掲載されたことで、一気に全国の学校へと広まったのだった。
 では、初めて披露された貴重な動画をどうぞ!校長先生自ら、この曲の紹介をし、そして冒頭部分をソロで歌っている。校長がこの学校を何とかして変えて行きたいという意気込みが窺える。

 そして、もっと感動したのは、その後、この歌を卒業式で歌って卒業した、かつての生徒(OBやOG)たちが、一堂に会し、ソプラノ、テノール、アルト、ベースの四部合唱で収録に参加してくれたこと。しかもプロでもないのに抜群に上手い。それほどこの歌に思い入れが強く、そして歌詞の通り、想い出を抱いて、この学び舎を巣立っていった方々なのだろう。校長先生もその合唱の輪の中に入っている点が、また新たな感動を誘う。この校長先生の「学校を何とかしたい」という願いと心意気が学校を、生徒たちの心を変えて行ったのだと思う。その心の通いあった感動の動画をどうぞご覧ください。

 その時の卒業式の感動が蘇えって来そうだ。誰ひとりとして真剣な眼差しで、そしてこの曲を大事そうに歌い上げている様子が見て取れる。人というのはたったひとつの歌だけで、こんなにもひとつになれるものなんだと実感した瞬間だった。在学中は楽しいことばかりではなく、嫌なことや悩みを抱えて過ごしていたと思う。修学旅行や学校祭、体育祭や球技大会、お泊り学習など多くの行事を共に過ごし、友情や恋愛感情なども芽生えたことでしょう。そんな多くの想い出を作った学び舎を「卒業」というたった二文字で引き裂かれてしまう現実。共に同じ時間を過ごした仲間や友だからこそ、数年後にまた会っても気取らずに、カッコつけることもなく、かつての自分に立ち返って素直に、そして大切にこの歌を口ずさんでいるように思える。そして、この歌が自分たちを育んでくれ、やがては全国に広まったことで、自身を携えて堂々と胸を張って歌っている点が素晴らしい。いくら歳をかさねても、やはり学生時代の想い出は一生の宝もの。過ぎ去ってしまえば、すべてが美しい想い出になる。同じ時間、空間を共有できた仲間だからこそ、息もぴったりで歌えている点が羨ましくて仕方ない。

 私の世代は残念ながら、この歌は無かったので、この曲には思い入れはないが、今聴いても感動するというのは、やはり小中学生にとって、この曲は何物にも替えがたい特別の歌なのでしょう。この歌を耳にすると泣きたくなるのは、単に卒業式で歌われる定番ソングだからではなく、その歌詞に込められたひとつひとつのシーンは、どの学校にも当てはまる内容であり、とても身近に感じられる。そして学び舎で経験した多くの出来事、つまりたくさんの想い出を抱いて、いつかは旅立ち、別れていかなければならない「人の世の常」のようなさだめを、直感的にかつ叙情的に表現しているから、多くの共感と涙を誘うのだと思う。

 最後に、私が大好きな動画でしょっちゅういている「都庁ピアノ」で、弾き始めた「旅立ちの日に」。最初は誰も歌わなかったが、やがて、たまたま都庁の展望台に居合わせた学生さんたちが、少しずつ声を出し、最後のほうは、三部合唱で大きな声で歌うシーンをご覧いただき結びとします。

 この動画に寄せられたコメント

 なんだろ。涙出てきた。年齢を重ねるとどうも涙腺が

 凄いですね✨素敵です😄
こんな、偶発的に合唱になるんですね~。女子だけじゃなく、男子も歌ってる事が凄い・・だって、恥ずかしがる年頃でしょ?
みんな良い子達ばかり😄


コロナで卒業式が出来なかった子供達がたくさんいる…
ひょっとしたら合唱してくれた子供達も沢山練習したのに歌えなかったのかもしれない…
日本中が不安な今だけど、こんなに素直に素敵に歌ってくれる子供達がいる日本はまだまだ期待が出来そうです!

 

 そしてこの名曲を世に送ってくれた作詞者でもある小嶋登校長先生のご冥福をお祈りいたします。

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