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2020年5月22日 (金)

千両役者・原口文仁、奇跡の復活劇

 奇跡の男「原口文仁」というプロ野球選手をご存知でしょうか?

 2019年6月4日、千葉ロッテマリーンズの本拠地であるマリンスタジアムでの阪神戦。この日、原口は筋書きのない真剣勝負のスポーツの世界で、とてつもないことをやってのけた。
 彼はつい数か月前まで病床に伏していた。しかもそれは野球の選手生命どころか、真の生死を彷徨うような闘病であった。彼を突然に襲った病魔、それは「大腸がん」だった。

 彼は名門、帝京高校出身の捕手で、現在、横浜DeNAベイスターズの守護神を務める「山崎康晃」と共にバッテリーを組み、甲子園にも出場した。打率.385でベスト8入りを果たす原動力となった選手だった。そして2009年にドラフト6巡目で阪神タイガースに入団。長い下積み生活の末に、2016年に待望の1軍昇格を果たした。そして才能を開花させ、レギュラーに定着し、チームの中心的選手になった。

 その後、順風満帆な野球人生に思えた彼に、突如病魔が襲い掛かった。昨年の2019年の春季キャンプ入り直前になり、大腸がんを患っていることを自身のtwitter公式アカウントと球団を通じて公表。前年末に受診した人間ドックで判明したもので、シーズン中に実戦へ復帰することを目標に、患部の手術を受けたうえで治療に専念することを明らかにした。1月下旬の手術、2月上旬の退院、その後、3か月にも及ぶ長いリハビリなどを経て、5月8日に中日とのウエスタン・リーグ公式戦8回裏に代打で実戦復帰を果たした。そしてその日がやって来ることになる。

 セ・パ交流戦が開幕した6月4日にシーズン初の出場選手登録を果たすと、当日の対ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)9回表1死3塁の局面で代打に起用された。球場中がひとつになって彼に大きな声援を送った。すると緊迫した場面でも臆することなく、ジョシュ・レイビンからもうあとひと伸びでスタンドインとなる、左翼フェンスを直撃する適時二塁打を放った。その時の球場の盛り上がりと、勝負強いバッティングをどうぞ!

 自作のプラカードを手にした筋金入りのタイガースファンの女性たちが感極まって号泣するのも無理はない。まさかのがん告知から5カ月後、あのような奇跡の一発を演じてくれるなんて・・・。

 そして奇跡はそれで終わらなかった。まさか2度3度と起こすとはファンはもとより誰も予想できなかったに違いない。
 奇跡の復帰から一か月後に開催された祭典「オールスターゲーム」に、最後のひと枠(プラスワン)をファンからの投票で選ばれた原口選手。なんと2戦連続で自ら祝砲を挙げたのだった。
 第1戦目は満員の東京ドーム。劣勢の9回裏に、代打で登場し、観衆を総立ちにする奇跡の復活弾を左中間スタンドに撃ち込んだ。スタンドはファンの歓喜、そして大拍手に包まれ、球場がひとつになっていた。まさに千両役者たる所以だ。

 私はこんな凄い選手を今まで見たことが無い。生死の境をさまよい、絶望の淵に立たされ、地獄を見た男の強さは半端ではなかった。不屈の精神と内に秘めた闘志は並々ならぬものがあり、それを後押ししたタイガースファン、そして他チームの観客も彼の奇跡の復活劇に惜しみない拍手を送った。それがわかる観客が撮影したスタンド側からの動画をどうぞ!

 しかも奇跡のストーリーはまだ続く。翌日の「オールスター第2戦」は、阪神の本拠地にして、高校時代に活躍した想い出の「甲子園球場」に舞台を移しての試合だった。この日は試合開始直後から、阪神選手の独壇場だった。1番打者でルーキーの近本が先頭打者ホームランを叩き込んだ。すると次の2回には、スタメン出場の原口に打席が回って来た。するとここでも2日連発となる本塁打をレフトスタンドポール際にライナーで叩き込んだ。すると彼の活躍に触発されたのか、続く阪神の梅本が連続ホームランを放った。この日は虎一色。ルーキー近本のサイクルヒット達成と合わせてタイガースファン大興奮の「虎祭り」だった。そして「六甲おろしが」の大合唱が甲子園のスタンドにこだましたことは言うまでもない。

 この映像を見ただけでも鳥肌が立つ。スポーツには台本などは存在しないし、やろうと思ってその通りに出来るものではない。しかし、大病を克服したばかりの彼が、ここまで神がかったバッティングを披露するとは信じられなかった。脚本家でも書けないドラマ以上の奇跡のストーリーだ。

 人を感動させる不屈の男、原口文仁。私は正直に言うと阪神ファンではないのだが、彼のことは今後もずっと応援したい気持ちにさせられた。今年は、新型コロナウイルスで開幕が延期になったままだが、今年も彼の元気な姿をグラウンドで見たいし、彼の活躍を心からお祈りしたい。

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