間違いだらけの・・・
私は思い込みが激しいほうで、たとえ間違っていてもそれが正しいと思ってしまう質だ。漢字の間違いはもとより、社会通念や常識的なことまでも自分が正しいと解釈して日常を送る日々だ。それは他人にさえ迷惑をかけなければ大丈夫という最低限のルールは守っているつもりで、今日は、その一端を述べてみたい。もしかすると、私だけでなく、たくさんの方が間違えて覚えていたり、誤解している点が多々あるかもしれません。
<間違っているもの大集合>
1 ウサギと羊の数え方
ウサギを数える時、条件反射的に「一匹・二匹・・・」と言ってしまう。一見、当たっていそうだが、どういうわけかウサギは羽もないし、飛ぶこともできないのに、「一羽、二羽」と数える。違和感ありありだが、それが正しい。
逆に眠れない時、呪文のように「羊が一匹、羊が二匹」と数えているが、正しくは羊は、牛や馬と同じように「一頭、二頭」と数えるのではなかろうか。辞書で調べると、ヒトを基準として、ヒトより小さいのは「匹」、大きいのは「頭」と数えるとある。「羊が一頭、羊が頭・・」が正しい筈なのに、どうしてそんな言葉が生まれたのか?
2 「猫の手も借りたい」とは何ぞや?
忙しくて手が回らない時に「猫の手も借りたい」というが、それって正しいのか?考えてほしい。そもそもだが、猫に手はない。あるのは「前足と後ろ足」だ。4足歩行の動物は四つ足なので、あくまで足が4本であって手は元から無いのだ。だとすると、このことわざというか格言というか、とにかく間違っていることになる。違和感なく使っていたが、よくよく考えるとそんな感じだ。
それとも「猫に手は無いので、無いものまで借りたくなるほど忙しい」という例えなのか?
3 次の英単語をご覧ください。一見当たっているかのようだが、すべて間違っている。どこが間違っているか即答できますか?
カレンダー calender メール male
ギター guiter 天気 whether
スケジュール skedule スタッフ stuff
金曜日 Fryday ブラシ blush
水曜日 Wendsday ドラッグ(薬)drag
医者 docter トラック(車)track
ようこそ wellcome フレーム(枠)flame
ホッチキス hotchkiss 島 iland or ailand
ビートルズ The Beetles ブレーキ break
野球のカーブ carve 衝突する crush or clash
(食後の)デザート desert 不足・欠乏 luck
メイド made グラウンド graund
口 mouse うさぎ rabit
4 「阪神甲子園球場」はどこにある?
大概の方は胸を張って「大阪!」と答えて間違うと思う。「甲子園球場」は「大阪」のイメージが強いが、実は大阪にはない。
正しくは「甲子園球場」は兵庫県にある。よく「PL学園」や「大阪桐蔭」、「履正社」が試合をすると、地元のチームという印象だが、確かに至近ではあるが、他県の球場だったのだ。かつて阪急ブレーブスの本拠地があった兵庫県西宮市に「甲子園球場」もあるのだ。
5 「サザエさんとタラちゃんの本名は?」
日曜日の夕方のアニメと言えば「サザエさん」。最近は視聴率が下がっているが、長年、国民的番組の座に君臨したが、その主役の「サザエさん」だが、間違って名前を覚えていないだろうか?
「サザエさん」の本名は「磯野サザエ」ではない。ましてタラちゃんは「磯野タラ」でも「磯野タラオ」でもない。答えはそう、「フグ田サザエ」だし、タラちゃんは「フグ田タラオ」が正しい。
間違えてしまった人、引っかからないように!
6 どっちが先だ?
日本には著作権や商標、特許などがあり、類似品や模倣品が市場に出回らないように厳しく監視されている。一方、中国などではそれを禁止したり、取り締まる法律がないため、まがい品や海賊版などがわんさか溢れている。ドラえもんもどきやミッキーの出来損ないのようなキャラクター。先に考案したり、商品化して販売しほうが、著作権があて、優先権があるように思われる。
韓国ドラマにハマっているマダムなどは知らないかもしれないが、1970年代の日本のドラマを現代風にアレンジやらリメイクしたような内容&ストーリーのものが多い。バラエティ番組もしかり。フジテレビの「VS嵐」のパクリ版と思しき韓国の番組があるし、オリジナルではなく、単なる真似事やコピーものが溢れている。
エンターテイメントの世界では、かくいう日本だって欧米のものをパクってここまで来た感じがする。ではそれらを取り上げて
検証したい。
「ポンキッキ―」と「セサミストリート」
どちらも子供たちに人気の幼教番組で、マスコットキャラクターが登場する。「ひらけポンキッキー」ガチャピン&ムックが出演し、セサミストリートはエルモとクッキーモンスター、ビッグバードなどが登場する。先に放送されたほうがオリジナルで、後発がパクリと言えるのではないか。そう判断すると、「セサミストリート」が1969年PBSで放送が開始された、一方の「ひらけポンキッキ」は1973年スタートなので、「セサミストリート」で子供向け番組が確立されたのに目を付けたフジテレビのプロデューサーが、日本版セサミとして放送を開始したのが「ひらけポンキッキ」だと言えそうだ。
「ザ・ビートルズ」はカブトムシ?
1960年代に英国発のロックバンド「The Beatles」が世界を席巻した。それに憧れた若者たちがこぞってエレキを使ったロックバンドを結成し、レコードデビューを果たした。したがってビートルズに感化されて日本でグループサウンズブームが沸き起こったと解釈できる。つまり、これも外国文化を日本人がパクって始めた音楽だ。日本公演をきっかけに、日本でも次々とグループサウンズが生まれた。「ワイルドワンズ」「ザ・タイガース」「ザ・テンプターズ」「ザ・スパイダース」「ジャガーズ」などが人気バンドとして君臨した。日本のバンドが先と誤解している方がいるかもしれないので念のため解釈してみました。
そして日本名のバンドには昆虫や動物の名がついているグループが多いが、「The Beatles」とは「カブトムシ」のことではない。元メンバーだったスチュアート・サトクリフとジョン・レンンが、「Beetle(カブトムシ)」と「Beat(拍子)」を組み合わせて造った造語だと語っていたそうだが。
「のらくろ」と「スヌーピー」・・・両者ともに犬をモチーフにしたキャラクター
「のらくろ」は1931年に「少年倶楽部」という漫画に登場したキャラクターで、戦時中に兵隊のコスチュームで登場したりもしたが、1941年に内務省の役人から「この戦時中に漫画などというふざけたものは掲載を許さん」というクレームが入り、編集長がやむなく打ち切りにした。
アメリカの漫画家、チャールズ・ モンロー・シュルツが1950年から書き始めた漫画『ピーナッツ』に登場するオスのビーグル犬。どちらが先かと言えば、「のらくろ」のほうが20年近く古いが、この2つを比較すれば犬というメインキャラは似ているが、外見はまったく違う。これをパクったとは言いがたいが、私にはダブってみえてしまう。多少参考にしたことはあるかもしれない。
「キングコング」と「ゴジラ」
「キングコング」はアメリカで誕生した巨大ゴリラで、「ゴジラ」は日本の円谷英二が生んだ日本の巨大恐竜(怪獣)。もちろん1933年に考案された「キングコング」のほうが早く誕生した。そして1955年に生まれた「ゴジラ」は水爆実験が元で誕生した「クジラ」と「ゴリラ」の愛の子だというのだから、当時の唯一の被爆国として日本が無言の抗議をしているともとれるし、社会風刺が窺える。
やはり外国のキャラにヒントを得て、日本人ウケするキャラとして「ゴジラ」を誕生させたと見るのが一般的ではないのだろうか。
ほかに動物をキャラクターにしたものを列挙すると・・・
外国 日本
クマ クマのプーさん くまモン
テディベア
猫 フリックス トム ホームズ ドラえもん ハローキティ ニャロメ タマ にゃんこ先生
ニャース ネコバス
犬 名犬ラッシー スヌーピー のらくろ チーズ ワンワン お茶犬
グーフィー プルート ヨーゼフ
カエル ケロッピー ぴょん吉
アヒル ドナルドダック みにくいアヒルの子 アフラックのアヒル
ウサギ ミッフィ ピーターラビット ウサギと亀
ハムスター とっとこハム太郎
ねずみ ミッキーマウス・ミニーマウス
ジェリー
オオカミ 赤ずきんちゃん 銀牙
カバ ムーミン
豹 ピンクパンサー
虎 タイガーマスク
動物で間違えやすいもの
モグラとかわうそ
イモリとヤモリ
セイウチとオットセイ
トドとアザラシ
マナティとジュゴン
ジャッカルとリカオン
7 <誤訳>
情けは人の為ならず 誤) 情けをかけると、頼ることを覚えてその人のためにはならないから、かけるべきではない
正) 人に情けをかければ、自分が窮地の際に、同じ情けをかけてもらえるから日頃からかけるべきだ
気が置けない仲間 誤) 油断できない相手 仲良くない人
正) なんでも分かり合えている(ツーカーの)仲
「草木も眠る丑三つ時」とは何時?
一つ時というのは2時間を4で割るので、30分間になります。 「丑の刻」というのは、午前1時から3時の間になり、それを
さらに4等分してみます。 よって、丑三つ時というのは午前2時から2時30分頃ということになります。 丑の正刻が中心となり、
丑三つ時は「午前2時」といえるでしょう。
丑の刻参りとは・・・よく神社の境内の御神木などに白装束の女性が藁人形を打ち付け、「恨みを晴らそうとする」丑の刻参り。
丑の刻は午前1時から3時までの2時間で、真夜中、人目に触れない場所で行う。真偽は定かではないが、そ
行為を他人に見られると、効果が半減するとか、あるいはその恨みが自分に跳ね返ってきて、自分に祟りが
振りかかってしまうなどの言い伝えがある。
さて、好き放題書き綴ったが、意外と思い込みだったり、間違えて脳にインプットしてある情報は思いのほか多いものだ。今日紹介した内容は、生活に害を及ぼすような致命的なミスではないが、やはり結構な確率で間違えている方も多いと思う。それを是正する意味合いで今回の記事を読んでくれたら幸いだと思う。
« コロナパニック in 2020 | トップページ | 嫌韓から反韓へ »
コメント