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2020年2月21日 (金)

これって怖くない?~羽田新飛行ルートを考える~

 2月になって、羽田空港の新飛行ルートでテスト飛行が行われた。年々増え続ける訪日観光客や「東京五輪」開催に伴い、臨時便などを含め、増便による世界各国から来日する訪問客を裁くには現在の滑走路数では不足しているため、離発着の回数を増やすというのもその理由のひとつらしい。
 しかし、実際に行われたテスト飛行で、あらゆる問題が露呈した。まずは、数枚の画像をみていただきたい。

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 1 騒音の問題
 
 通常は東京湾から進入して、京浜島を横目に着陸するルートのため、あまり苦情などはなかったが、新設のルートでは、都心のど真ん中を抜け、生活圏の上空を低空で通過するため、80デシベルを超えるけたたましいジェット音が大音響で鳴り響く。深夜の時間帯はさすがに飛行しないだろうが、付近住民はこれまでに経験してこなかった騒音に悩まされることとなる。しかも北風時に、東京の下町を通過する羽田発のルートでは、朝の7時から上空を騒音で覆い尽くすこととなる。
 うるさくておちおち寝ていられない。80デシベルと言えば、地下鉄を走る電車の車内に匹敵する。もちろん誰もが騒々しくて不快に感じるレベルだ。

 かつて世界一着陸が難しいと言われた「香港国際空港」も、危険や騒音問題を抱えていた。今では新空港建設によってその危機は回避されたが、21世紀の今、なぜ敢えて無謀なルートを選択したのかが不明瞭だ。一説にはアメリカ軍の横田飛行ルート(横田空域)も囁かれているが、真相は都民に知らされていない。

 2 高層ビルやスカイツリーの至近距離を飛行する危険性

 画像を見ると、恐ろしいほど高層ビルの谷間を縫うように、そして高さ634mもある「スカイツリー」のすぐそばを通過する。しかも離陸時はスカイツリーよりも低い位置を通過している。

 新ルートでは、支障を来すような悪条件は回避し、墜落や衝突などの危険をできるだけ排除する措置が取られている。たとえば、新宿や渋谷のルートは南風の場合のみ、着陸時だけに使用される。追い風だとスキーのジャンプと同じで、失速して墜落する危険が増すからだ。また、羽田空港を離陸する便は、北風の場合のみ、スカイツリーの東側を通るルートが使用される。これで東京上空を旋回し、着陸許可や離陸許可待ちで渋滞する各国の旅客機を効率的に裁こうという腹積もりだ。
 

 3 様々な危険を回避できるのか?
 
 画像をみれば一目瞭然だが、風向きなどは刻一刻と変化するし、霧や靄などによる視界不良時は危険を伴う。まさか離陸直後にバードストライクによってエンジントラブルに見舞われた場合や、日航機墜落事故のような偶発的なアクシデントが発生し、操縦不能に陥る可能性だって拭いきれない。
 また、「同時多発テロ」のようなハイジャックで、スカイツリーに激突したり、ペンタゴンに突っ込んだ旅客機のように、政府の主要省庁に衝突するケースだってあり得る。
 画像を見る限り、新宿の高層ビル群の真上を通過し、若者でにぎわう渋谷の上空をも爆音を轟かせて通過している。もし、何らかの理由で操縦不能に陥った旅客機が墜落する事態になった、被害は予想を遥かに超える。数年前に、調布市の住宅街に小型飛行機が墜落しただけで多くの被害が出たばかりだ。

 更なる不安要素がある。近年、飛行中の旅客機からの部品などの落下物事故が多く発生している。小さなネジひとつであっても、上空1000mを優に超える場所から落下すれば、加速度がついて強力な凶器となる。もし人に当たれば軽傷では済まされない。過去の例では重さ4kgもある機体外側のパネルが落下した事案もある。  

 さらに私が心配するのは、このところ、旅客機のパイロットによる酒気帯び問題が不安材料としてある。まさか酩酊状態で操縦する機長・副操縦士はいないと思うが、今や羽田空港は国際空港なので、検査体制が甘い外国の航空会社があれば、大いなる危機だ。
 記憶にある方も多いだろうが、昭和の時代、精神的な病を抱えた日本航空のK機長が、操縦を誤り、羽田沖に墜落し、多数の死傷者を出した人災航空機事故が起きた。
 その際、K機長は、着陸後の滑走路で減速を促す「逆噴射」を着陸寸前の海上で行い、失速してそのまま海に墜落させた。便数が増えれば、このような事案が再発する恐れは十分ある。ほかにも過去、日本の空港で起きた様々な事故がある。1994年に名古屋空港で起きた中華航空機140便の墜落事故では乗員乗客合わせて264人が亡くなった。また、2007年に那覇空港で起きたチャイナエアライン120便の炎上事故のようなケースもある。ほかにも東京湾のベイエリアの江東区新木場には、東京上空を遊覧飛行するヘリポートがあって、そこから発着するヘリと飛行ルートが交差する。誤ってニアミスからの空中衝突となれば、市街地に墜落する危険は増大する。

 多くの危険や公害を指摘されながら、羽田空港への新ルート開設は果たして本当に必要なのだろうか?たった一度でも事故が起きてからでは遅い。多くの人命を危険に晒すことは明らかなのに、これをゴリ押しする意味がわからない。まずは人命優先、安全第一で考えるべきだと思う。

  
        

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