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2020年1月10日 (金)

「NHK紅白歌合戦凋落」の原因

 大晦日の恒例行事「NHK紅白歌合戦」の視聴率が過去最低を更新した。かつては国民的な番組として、どの家庭でも31日の夜は炬燵を囲み、家族団らんでテレビの前に揃って見るのが当たり前の光景だった。
 なのに今年、僅か37.3%に落ち込んだ。一般的に37%超えと聞くと、凄いと思えるかもしれないが、これはNHKにとっては危機的状況なのだ。その理由は近年10年の視聴率を見れば一目瞭然。

 2010年(第61回)41.7% 
 2011年(第62回)41.6%
 2012年(第63回)42.5%
 2013年(第64回)44.5% この10年で最高 司会は紅組が綾瀬はるか 白組が嵐
 2014年(第65回)42.2%
 2015年(第66回)39.2% 過去最低
 2016年(第67回)40.2% 不可解な紅組勝利
 2017年(第68回)39.4%
 2018年(第69回)41.5%
 2019年(第70回)37.3%  過去最低を更新

 視聴率調査が始まり、統計があるのが1962年からで、この年(第13回)にはなんと驚異の80.4%を記録した。今年の2倍を超える高視聴率だった。それ以降、バブル景気真っ只中の1985年までは一度も60%を割ったことがなかったほどの国民的人気番組だったのだ。それ以降、現在までの35年間、60%を超えたことは一度もなくなった。
 そこで、本題に入るが、なぜこれほど紅白の人気がなくなったのか、個人的見解になるが、私なりに分析してみたい。  

 原因1 本来の趣旨を忘れた演出

 その年に活躍した歌手を一堂に介し、歌唱力を競い合うという本来の趣旨を無下にし、お祭りムードを前面に押し出し、ショーやお笑い系パフォーマンスの要素やその色合いが強くなった。何か勢いだけで押し切ろうという印象を受ける。
 これは多くの芸能人や有識者が指摘している。中には曲の最中に芸人が登場し、無意味なパフォーマンスをする場面すら目立つようになった。
 おそらく、視聴者からかつての「全員集合」のようにマンネリ化を指摘され、大掛かりな改革を断行したのだが、どうやら裏目に出た印象。

 原因2 同じような類の音楽番組が多く登場した

 放送は不定期だが、毎年、往年の名曲を集めた3時間を超える音楽番組がよく放送されるようになった。わざわざ紅白を見なくてもヒット曲や懐メロに触れられる機会が増えたことも一因にある。TBSで安住紳一郎が司会を務める「あなたが聴きたい歌のスペシャル」だったり、
 また、DVDやブルーレイレコーダーの普及で、綺麗な映像でいつでも繰り返しお気に入りの歌手の曲を聴けるのも原因のひとつに挙げられる。加えて「Youtube」などで昔の映像をいつでも見られるようになったり、SNS経由でヒット曲を気軽に聴けるようにのも一因としてあるかもしれない。
 かつては1年間の総決算で締めくくりが紅白という位置づけだったが、そういう意図は感じられなくなった。

 原因3 ベテランを排除し、アイドルなど若手ばかりを登用する人選

 少子高齢化の現代社会にもかかわらず、若手多人数アイドルユニットやジャニーズ主体の演出で、高齢者が「紅白離れ」を起こしている。
 かつては、紅白と言えば、演歌を中心としたベテラン歌手が幅を利かせていた。白組は北島三郎、森進一、三波春夫、細川たかし、布施明、
美川憲一など。紅組は森昌子、和田アキ子、小林幸子、小柳ルミ子、伍代夏子、八代亜紀、川中美幸などの常連を卒業と称して排除し、若者に迎合するような人選で、アイドルなどの若手ばかりを登用している。出演者の平均年齢は大幅に下がった。抜群の歌唱力でじっくり、しっとりと歌い上げる大御所が減り、視聴率の大元である高齢者の趣向を無視したような出演者では、見る気になれないのも頷ける。 

 原因4 裏番組が充実
  
 日テレの「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」が16%を超える視聴率を獲得したり、テレ朝の「ザワつく!大晦日」も好調だった。
 また、テレビ東京の「年忘れにっぽんの歌」がTBSの「SASUKE」やフジの「RIZIN」を超える7.3%と大躍進した。もはや大晦日のお楽しみは、NHKだけではないことが証明された結果と言える。
   

 原因5 審査方法への疑念 勝負が初めからついている?

 2016年に「紅組」が勝利したが、中間発表までは視聴者によるネット投票と野鳥の会がカウントする会場審査員の投票では白組が紅組に大差で圧倒していたのに、ゲスト審査員9名の多数が紅組に玉を入れ、それだけで判定がひっくり返るという「醜態」に視聴者がこぞって抗議。こうした不可解な審査により、正当な判断ができなくなっていることに国民の多くが疑念を抱いている。

 それは、ジャニーズが司会を務めれば、会場の多くの女性ファンはいやおうなしに白組を支持する。おそらくは全国の視聴者も同様だろう。これがひっくり返ることは今後もないかもしれない。

 また、ゲスト審査員はその年、スポーツや文化などの面で活躍した方を招く。私は女性ゲストはその8割方が初めから赤組に投票すると決めて来ていると見ている。これは生まれつきもった定めのように、女性は赤というイメージが付きまとっているからかもしれない。

 その年の不可解な判定があって、NHKが改善に乗り出して透明感を出した審査方法に是正されたが、今度は余計に白組有利の判定になった。
私が20代までは紅組が圧倒的に戦績が良かった。それまで司会進行はNHKの局アナが務めていたが、白組にジャニーズのタレントを起用した
2006年の第57回以降、14年間では白組が11勝(3敗)している。特に、SMAP時代の中居正広が司会では4戦全勝、「嵐」が白組の進行役の時は7勝2敗と他を圧倒している。
 これらから判断すると、歌唱力などを正当に判定しての勝敗では到底ない。勝負はやる前からついている印象だ。

 そして、去年(2019年)の紅白では、私は絶対に紅組が勝っていると思っていた。美空ひばりやユーミンの企画も優れていたし、竹内まり
やの号泣を誘う歌唱力や演出も壮大でも素晴らしかった。「いのちの歌」ではどれほど反響が大きかったことか。その翌週のオリコンでは、「いのちの歌」がシングルセールストップを獲得したほどだ。

 以上、思い当たるだけの「紅白凋落」の理由を列挙したが、これらはあながち見立て違いや思い込みではなく、視聴者の誰もが感じていることだろうと思う。

 最近のNHKは、20年前とは明らかに違う。アナウンサーが民放のような軽いノリだったり、番組編成も誠実さに欠けている。何か若い世代を
取り込むのに躍起で、半ばおちゃらけた印象が否めない。おそらく60代以上のオールドファンには違和感がありありだ。

 この落ちぶれた紅白歌合戦の再興を願い、起死回生の打開策があるとすれば、徳光和夫アナウンサーが指摘しているように、「原点回帰」しかないと思う。本来あるべき姿である「歌合戦」という趣旨を外れず、純粋にその年活躍した歌手や国民の誰もが認める、本当に歌唱力のある実力派の歌い手を集め、本来の趣旨である「歌」で勝敗を決する内容であってほしい。もちろん余興は必要だが、最小限にとどめるべきではないだろうか。

  Youtubeに今回の記事と同じ趣旨の動画を発見したので紹介します。

 国営放送として受信料をとっている以上、NHKには凋落の原因をとことん究明してもらい、企業努力をもって来年以降の改善策を期待したい。

 

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