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2019年12月21日 (土)

リメンバー、テレサ・テン

 歳をとるにつれ、昔のことに想いを馳せるようになった自分がいることに気づかされる。たぶん、同じ想いを持って日常を過ごしている先輩も多いことでしょう。若い時分は、気にも留めなかった歌が急に好きになったり、今は亡き歌手に興味が湧いてきたり、人生経験を積み重ねるにつれて好みや本物志向が強くなるような気がしている。

 1970年代から来日して頑張っていた歌手がいた。私は20代前半までは、彼女の歌を聴くこともなかったし、テレビで歌っている姿を拝見してもあまり気になることも無かった。しかし、彼女が不遇にして非業の死を遂げてからすでに24年が経ち、彼女への記憶は薄らぐどころか、年々大きくなっている。

 彼女は今でこそ「アジアの歌姫」として40代以上の人で知らない人はいないくらい有名な存在になった。カラオケで歌われない日はないだろうし、彼女の柔らかな性格や風貌、そして歌に対する真摯な心などに、いまさらながら引き込まれるしまうのはなぜだろう。故郷の台湾を離れ、見知らぬ地、日本に裸一貫で来て、あれだけの名曲を魂込めて歌い上げ、多くの人々の人生や死生観に影響を与えたアジアの至宝と言っても過言ではない。容姿端麗にして歌唱力がある。そしてどことなく哀愁を帯びた表情など、どれをとっても意味深で神秘的な存在だった。

 「空港」「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」「別れの予感」など、どれをとっても旅情があって、誰もが好きにならずにはいられない。作品の累計売り上げは、世界中で1億枚を超えている。

 そして今、彼女はもうこの世にいない。その死もあまりにも突然で、何の前触れもなく、42歳という若さで天国へと旅立ってしまい、私たちの前から姿を消してしまった。なおさら神話化し、伝説の歌姫と呼ばれる所以だ。
 彼女の功績を称え、彼女の葬儀は国葬として生まれ故郷の台湾の台北市で執り行われ、世界各国から3万人ものファンが詰め掛けた。遺体には実弟が持っていたチャイナドレスが着せられ、また、彼女の棺は中華民国の国旗と国民党党旗で覆われ、台湾での国民的英雄ぶりがうかがえた。

 個人的に思うことがあるが、彼女の生きざまは、私が大好きなもうひとりの歌姫、坂井泉水さんとダブることがある。存在もそうだが、歌手としてのスタンス、そしてある日突然のお別れなど・・・。

 私は、いつか死ぬまでには 台北市の北東にある海の見下ろせる金宝山にある、彼女の墓所を訪れて手を合わせたいという願いがある。彼女の亡きがらは火葬されずに、そのお墓に土葬されて眠っているそうだ。今から6年前に坂井泉水さんの墓参りに行ったのと同じように、ぜひとも彼女の墓前で、直接彼女に感謝の意を申し述べたいのだ。
 
 

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