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2019年12月17日 (火)

「知らなかったでは済まない?!難しい野球のルール」


 当たり前だが、スポーツにはルールがつきもので、それを知っているか知らないかで天と地ほどの差がある。毎年のように様々なスポーツでルール改正が行われ、選手は振り回されながらも、それらに従って公正にプレーしている。
 近年、ルール改正が多いのは、スキージャンプ、柔道、バレーボール、陸上、ラグビー、F1、そして野球など。

 特に野球は、ストライクゾーンやハーフスイング、危険球退場、ボーク、カウントの表示、申告敬遠、ベース上でのクロスプレー時のキャッチャーのブロック位置など多くが変更された。いずれも選手の生命尊重やけが防止が目的での改正だ。これからも投手の肘・肩への負担を懸念して、球数制限が導入されそうな気配だ。
 また、どの球場も、MLBの球場に倣って選手を間近で観られるようにファウルグラウンドにエキサイトシートを設けたり、快適な観戦ができるように各球場ともファンの集客力を上げる工夫が随所に見られるようになった。

 このように目まぐるしく変貌を遂げる野球界において、ルールを知らなかったために失点し、チームが敗退に追い込まれたケースも決して少なくない。
 本日は野球の難しいルールを取り上げたい。実際に高校野球やプロ野球の公式試合で起きたケースを中心に説明したい。

 1 ドカベンのルールブックの盲点「フォースアウトの置き換え」

   明訓VS白新
   済々黌VS鳴門工

   一死満塁の場面で打者がショートライナーを打ったがこれを好捕した。この時点で打者はアウトでツーアウト。これを見た3塁ランナー
    は本来は帰塁してからタッチアップしなければならないが、そのままホームに突入。ショートがボールを3塁に送球してベースタッチすれば
    3アウトで何ら問題にはならずにチェンジだった。しかし、なぜか1塁ランナーが飛び出していたため、遊撃手はボールを一塁に転送して3
  つ目のアウトを取った。しかし、3塁ランナーのホームインが1塁転送より早かったことで、得点が認められる異例のケースとなった。これ
  はドカベンの漫画でも描かれていたレアケースで、実際にこれを高校野球の甲子園で実現するとは思わなかった。

   鳴門工業の選手がその後、ボールをさらに1塁から3塁に転送し、ベースタッチして4つ目のアウトを塁審に申告(フォースアウトの置
    き換え)すれば得点にはならなかった。
   しかし、それをしないで、ナインはファウルラインを越えてしまったために、「済々黌」に貴重な追加点1が認められた。ここで済々黌
  がすごいのは、こういうケースを想定し、あらかじめ練習していたというのだ。それが証拠に打者がベンチに戻る際に主審に3塁ランナーが
    先に生還していることを確認している。ルールを知っているか知らないかで明暗を分けた。この試合、この1点が効いて、結局、鳴門工業は
    敗退となった。ルールを知っていたチームは「盲点」ではなく「もう1点」だった。


 2 マンガ「アストロ球団」で殺人L字投球への対策のために「川上哲治」が打席を移動したのはアリ?

   1打席中に、右や左にバッターボックスを移動するのはルール上OKなのか?

   草野球ではアウトとみなしているが、それは間違い。それは自打球が当たった際に、3歩あるいたらアウトになるという話と同じ。
   ただし、投手が投球動作に入っている間に打席を変えたらアウトです。サインの交換を始めた後であれば確実にアウトになります。
   しかし、その前であればいつ打席を変えてもかまいません。1球ごとに交換したっていいんです。もちろん投手が交代したのであ
   ればまったく問題ありません。
  
   漫画「アストロ球団」に出ていた殺人L字投法に対応するために、投球モーションに入った後に、打撃の神様の川上がジャンプして右から
     左ボックスに移動し、バットから外側に逃げていくボールをホームランする場面があったが、これは完全に反則打法でアウトになる。
   まぁこれは漫画の世界なので、実際に起きたわけではないのであしからず。


 3 キャッチャーボーク

   一打サヨナラの場面で、打者を敬遠して塁を埋める「満塁策」はよくある作戦だ。しかし、バットに当たらないで3塁ランナーが生還で
     きるケースは、投手のワイルドピッチやボーク、キャッチャーのパスボール、走塁妨害、振り逃げくらいだと思っていた。
   しかし、キャッチャーボークによって3塁ランナーが生還し、ゲームが決着するという稀なケースが高校野球の県予選で起きた。

   これは私も知らなかったが、投手が投球動作に入って、ボールが手から離れる前に捕手がキャッチャーズボックスの外に出てその投球を
     受けると投手ボークならぬ「捕手ボーク」が宣告されて、無条件で塁上のランナーはひとつ進塁できるというのだ。
   せっかく満塁策を敷いても、これで試合が決着すれば元も子もないし、守備側のショックは計り知れない。スタンドもナインも茫然とし
     て何が起こったのかすら把握できないに違いない。

 4 インフィールドフライでサヨナラ負け?

   インフィールドフライが成立する条件とは、無死あるいは一死で一塁または一・二塁、満塁と塁が埋まっている場合に、打者が内野フラ
     イを打ち上げた場合に、審判は打者アウトを宣告する。これは落球してもアウトとなる。犠牲バントの場合は該当しない。これは守備側が故
     意に落球し、ダブルプレーを防ぐ目的で、アウトにはなるが、どちらかと言えば攻撃側に有利なルールだ。
   しかし、インフィールドフライが宣告した場合には打者がアウトになるというだけで、捕球しても落球しても、その直後のプレーはタイ
     ムがかからず、インプレ―となる。したがって、守備側が通常の守備体制に戻る際中であってもプレーは続行で、もしタッチアップして本塁
     に生還すれば得点が認められる。
   そのルールを知らなかったばかりに、高校野球の県予選でサヨナラで敗れたチームが実在したというのが動画だ。少し、可哀そうな感じ
     もするが、これはルール通りであって、それを知らないばかりに油断してしまい、結果、この敗北に繋がってしまった。
   それを審判に抗議したところで、お門違いで、キレてもどうにもならないという希少なケースだ。

 5 高校野球の「東海大相模VS横浜」で起きた三振振り逃げでホームラン?

   バッターが空振り三振した場合、直接キャッチャーがボールをミットに収めていれば問題なくアウトだが、ワンバウンドの投球であった
      り、捕手が捕球損ねて落とした場合は、ランナーにタッチするか、バッターランナーが一塁ベースに到達する前に一塁へ送球し、アウトに
      しなけらばならない。
   もし、バッターが振り逃げによる進塁を放棄して、ファウルラインを超えてベンチに戻った場合には、進塁権は自動的に消滅する。
   この動画のように、主審が打者走者にアウトの宣告をしていないのに、自らの判断でタッチや一塁送球もしないでベンチに引き上げた場
     合は打者はアウトにならず、インプレ―(プレー続行)となる。したがって、ベースを一周してホームインすれば得点が認められるし、ベー
     ス上にいたランナーは生還すれば得点となる。
   ただし、無死やワンアウトで1塁もしくは1・2塁、満塁と走者が塁が埋まっている場合は、振り逃げができないが、二死の場合は可能
      というのがややこしい。これは、捕手が故意に落球し、二塁→一塁とボールを転送し、併殺にするのを避けるためだ。

   高校野球選手でそこまでルールを把握している選手はどれくらいいるだろうか。満塁の場合は、三振で捕手が落球した場合、ホームベー
     スを踏めばアウトとなる。この場合、捕手が落球したボールを拾いに行っている間に3塁ランナーが打者走者より先にホームインしても、一
     塁送球で打者走者がアウトになれば得点にはならない。(フォースアウトの置き換えではないため1.のドカベンの盲点には該当しない)

 6 新庄が敬遠でバッターボックスはみ出し打法でサヨナラヒット

   敬遠策で外したボールを打ってヒットにして塁上にいたランナーが生還した場合、得点が認められるが、これがもし動画のようにバッ
     ターボックスをはみ出して打った場合には、アピールプレーによって打者はアウトとなり、塁上にいたランナーは元の塁に戻されてプレー再
     開となる。もちろん得点は認められない。
   打たれた槙原投手や村田捕手が冷静だったら、このサヨナラ劇は帳消しになっていた。

 7 ミラクル近鉄・北川の代打逆転満塁サヨナラ優勝決定ホームランは幻?
 
   私は今は無き近鉄の大ファンだった。優勝する時はいつも神がかり的で、驚異の大逆転でペナントを制していたからだ。だから「ミラク
      ル近鉄」と呼ばれた。しかし、不運にも日本シリーズでは過去、あと一息ののところで常に辛酸を舐め、闘将と言われた「西本幸雄」監督
  は、パ・リーグの大毎、阪急、近鉄などの監督で7回もペナントレースを制していながら、いずれも日本シリーズでは一度も勝てなかっ
  た。
   そして時は流れ、生え抜きの捕手として活躍した梨田が監督をしていた2001年もまた奇跡の優勝だった。本拠地の大阪ドームでそれ
  は起きた。その年、近鉄は「いてまえ打線」が猛威を振るった。ローズ・中村紀洋らが活躍し、9月26日、2対5とリードされた9回裏、
  無死満塁から代打北川博敏が日本プロ野球初となる『代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打』で12年ぶり4度目のパ・リーグ優勝を決めて
  いる。同一監督での前年最下位からの優勝は1976年の巨人の長嶋茂雄に次いで2人目で、パ・リーグでは初の快挙だった。
   しかし、この劇的なサヨナラ打には、炉辺談話があって、塁上のランナーが生還する前に、近鉄ナインが歓喜のあまり興奮してベンチを
  飛び出し、ファウルラインを越えてダイヤモンド内を駆け回って狂喜乱舞したのだ。これは、アピールすれば、打者はアウトで、塁上のラ
  ンナーはすべて戻され、一死満塁でプレー再開となっていた筈。だから下手するとこの行為はサヨナラ優勝決定をフイにしてしまう愚行
  だったかもしれない。プロの世界なので、外野スタンドに運ばれた時点で勝負はあったと思ったのだろう。
   もし相手チームのオリックスが冷静な態度でアピールしていたら、それこそ近鉄ファンの怒りを誘い、「潔く負けを認めろ!」という罵
  声とともに暴動が起きていたかもしれないが。

 8 主審が打撃妨害?

   これもレアケース。通常、捕手のミットがバッターのスイングに接触したりすると、打撃妨害でテイクワンベースが宣告される。しか
  し、主審が妨害した場合はノーカウントで盗塁時の起きた場合は、ランナーは元の塁に戻されてプレーをやり直すことになる。
   これは審判は石ころと同じ扱いで、もし打球が審判に当たった場合にはインプレーでそのままプレーが続行されるのと同じ。
   この場合には、別にこのルールを知らなくても問題はなく、審判が事情説明をすると思われる。

 9 審判が気づかなくてもプレー続行?

   たまに起きるのが審判がボールカウントを間違えているのに、そのままプレーが続行されるケース。たとえば、見逃し三振なのに、審判
  はもとより、打者も守備側も気づかずに、そのまま投球が続けられたり、本来、フォワボールなのに誰も気づかずに次の球を打ってヒット
  になり、まんまと出塁せしめるケースだ。この場合、守備側のアピールがなければ、そのままプレーが続けられてしまう。
   次の投球に入ってしまったら、後からのアピールはもう認められない。明らかに審判のミスなのだが、誰も指摘しなければ次のプレーが
  成立してしまうというのだ。審判も人間である以上はミスはしてしまう。これに気づくかきづかないかで明暗を分けることもあるのだ。

10 同じ塁上にふたりのランナー

   これはよく起こり得るプレーだが、この場合は最初にいたランナーに優先権がある。例えば三塁にランナーが二人いて、守備側が両者に
  ボールタッチした場合は、元もといたランナーが生き残り、後から来たランナーがアウトになる。それを知らないで最初にいたランナーが
  アウトと勘違いして離塁してしまい、守備側がタッチすると両者アウトでダブルプレーが成立する。実際にプロ野球で巨人の選手がこのポ
  カをやらかしてしまった。チャンスが水の泡となった。おそらく罰金だろう。 

11 隠し球

   NPBでは巨人の元木や横浜の佐伯一塁手がお得意としていたプレー。一見汚いプレーで相手ファンの反感を買いそうだが、これもれっき
  としたルールに則ったプレー。
   隠し球は、投手がボールを持っているように見せかけ、投手以外の野手がボールを隠し持ち、走者が離塁した際に触球をすることで行わ
  れることが多い。ただし、投手がボールを持っていないのに投手板を跨いだり、捕手とサインの交換をするなどの偽装はボークとなる。
   実際にボークを宣告されたのが巨人の桑田投手で、元木がボールを持っていたのに、桑田がプレートをまたいだと判定された。 
 
   隠し球をするケースは、絶体絶命のピンチに試みることが多く、塁上の走者の隙を突くプレーだ。塁上のランナーはコーチとともに、常
  にボールの位置を確認しなければならないが、それを怠る油断をするとやられてしまう。かつて南海の立石三塁手のおとぼけプレーは見
  事だった。

 さて、野球の難しいルールを挙げたが、無知は怖いという点を理解していただけたでしょうか。草野球レベルであれば特段、知らなくてもさほど影響はないが、プロ野球の優勝がかかった大事な一戦だったり、負ければ敗退となる高校野球の公式戦だと、知らなかったばかりに明暗をわけたり、場合によっては一生後悔することになったり、後世まで語り継がれることになる。
 技術の習得が第一になっているが、野球をやる以上、こうした正しいルールを知識として身に着けておくことも大切なことなのだ。
   

 

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