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2019年5月 5日 (日)

郡山の屈辱

 私は足掛け46年も郡山に住んでいる。高校までは郡山の中心市街地の一等地に住んでいたこともあり、駅前周辺は遊び場で、同級生も多く、街の移り変わりをしかと見届けて来た。どこに何があったかも結構覚えているし、バブル期の街の賑わいも知っている。しかし、平成以降、どうも郡山の街は活気が失せ、かつての中心市街地が空洞化によって閑散としている現状を危惧している。
 今日は、それらを「郡山の屈辱」と題し、私が普段気がかりになっている点を吐露したい。

 1 郡山を素通りする新幹線

 「はやぶさ」「こまち」は「郡山駅」には1本も停車しない。時速300キロを超える速度で郡山駅のホームを通過する新幹線がなんと多いことか?たぶん、郡山市民はその数の多さを知らないだろう。最近、時刻表を眺めていて驚いた。なんと上下合わせて56本もの列車が人口33万人の中核市で、交通の要衝である「郡山駅」を素通りしているのだ。一方で、停車するのは98本あるので、実に3本に1本以上が通過している計算だ。実に驚きだ。
 しかも郡山駅から大宮駅までは「やまびこ」利用時で、平均すると1時間ほどだ。しかし、「はやぶさ」を利用すると仙台から大宮まで1時間7分で到着できるので、さほど差は無い。それほど速い新幹線が郡山には停車しない。ちなみにはやぶさ10両、こまち7両の17両編成の場合、郡山駅で目の前を通過するのに6秒かからない超高速通過だ。
 しかも嘆きたくなるのは、福島県の人口で3番目の福島には停車するのに、郡山を通過する新幹線(つばさ・やまびこ)まで存在する。これは屈辱以外の何物でもない。

 下の時刻表をクリックすると拡大表示されます!

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 2 閑散とする郡山駅前

 駅というのはその市町村の「顔」である。35年前のバブル期の郡山の駅前を知る人間からすると、今では朝夕のラッシュ時を除けば、人通りが少なすぎる。それは駅前のアーケード内を歩けば一目瞭然。私はこの4月から転勤となり、電車で通勤し、駅前の勤務先に通っているが、駅前がこんなにも変わり果てたかと思うとがっかりだ。小学生時分、私は駅前が庭のようなもので、しょっちゅう遊びに行った。同級生の家も数多くあった。「うすい」がある中町通りは日曜日には歩行者天国となり、車両通行止め。買い物客で人がごった返していた。
 昭和52年頃に、「ダイエー」や「丸井」、「西友」が駅前に相次いで出店し、老舗の「うすい」、「丸光」、「津野」と集客のため安売り合戦を展開した。屋上にはアドバルーンが上がり、宣伝合戦も活発だった。

 しかし、時代が「平成」から「令和」に変わった今、駅前の空洞化は無残なほど顕著だ。郊外に大型ショッピングモール(イオンフェスタ・MALL郡山・ヨークタウン・オリエントパークなど)が出店し、駐車場が大きい場所に人の流れも変わってしまった。
 したがって、今、郡山駅前は平日の昼間に訪れると、人が少なくて唖然とする。駅前はホテルこそ林立するが、やたらと駐車場が多いことに気づく筈だ。「ダイエー」や「第一うすい」、「丸光デパート」があったビルも解体され、今は大手のコインパーク駐車場。実にもったいない。皮肉にも残っているのは幽霊病院化した、郡山の老舗の大型病院。「太田記念」、「寿泉堂」、「星総合病院」たちだ。病院は多くの方が亡くなっている場所だけに、再利用も難しくなっている。アーケード内を歩いても駐車場がやたらと多いことに気づく。いずれも「三井のリパーク」や「TIMES24」「エリートリパーク」のコインパーキングだ。しかも安い。朝7時から夕方6時まで日中駐車しても最大で500円~800円だ。

 そして気づくことは、郡山駅前の雑居ビルは「elite」という看板やら表示が目立つ。それと「増子ビル」の文字。郡山駅前周辺はこの二大勢力が旧店舗や空き家、空き地を買い占めている。陣屋界隈も同様だ。
 品川市長には、この郡山駅前の再々開発をぜひお願いしたい。昔を知る者としては駅前に活気が無く、あまりにも寂しすぎる。

 3 観光資源に乏しい

 ビジネスで郡山に出張で訪れる企業戦士は多い。よってホテルは満室が多く、潤っている。それが証拠に、「ビューホテル(2軒)」、「ホテルαー1(2軒)」、「ワシントンホテル」、「郡山シティホテル」、「ホテルロイヤル」、「プリシード」、「クラウンヒルズ」、「東横イン」、「ロイネット」、「アパホテル」、「大八」、「チサンホテル」、「ドーミーイン」、「コンフォート」、「セントラル」、「ホテルハマツ」、「スターホテル」など、数多のシティ型ビジネスホテルが混在している。郊外にも「ルートイン」が2軒建つ。しかし、土日ともなると、ホテルも空室が目立つ。これは、会津若松市とは異なり、観光目当ての客が少ないからに尽きる。つまり、郡山には観光資源が無いのだ。温泉場と言っても郡山駅から磐越西線で4つめの磐梯熱海温泉まで足を伸ばす必要があるし、城下町だったわけでもない。商業都市である郡山は宿場町であっても観光都市ではないのだ。

 郡山は観光PRが下手で、歴史的な建物も安積歴史資料館くらいしかない。テレビドラマ(朝ドラ)などで取り上げて貰って、ロケ地として聖地になれば話は別なのだが・・・。「あまちゃん」の久慈市や「白線流し」の松本市のように・・・。人がわんさか押し寄せるようなPR材料にも乏しい。「布引高原」の風車とひまわり畑もあまりにも遠いし、「浄土松公園」の「きのこ岩」では人が呼べない。昔、「MISHIMA」という映画があり、細沼の合同庁舎で三島由紀夫役の緒形拳が自衛隊員に決起を呼びかけ、切腹・自害するシーンが撮影されたり、映画「時をかける少女」のラストシーンで開成山の桜が使われたが、それだけでは観光客を呼ぶのは難しい。
 藤田川の桜も美しいが、桜の開花は一週間もたないので、年間を通じて誘客出来るような観光地は無いと言わざるを得ない。それでも観光客を呼ぼうと「グリーンカレー」を開発してみたり、「鯉の産地」を前面に出そうと「鯉に恋する郡山」なるキャッチフレーズで新たな魅力を発掘しようと試行錯誤中だが、イマイチパッとしないのが実情だ。

 郡山のソウルフードの「クリームボックス」と「酪王カフェオレ」、土産の定番「薄皮饅頭」や「ままどおる」、「ゆべし」だけでは観光客を呼べない。テレビ局主催の「ラーメンショー」も県外へのPR不足で認知度がイマイチ足りない。
 福島交通のバスや市内のタクシー会社とタイアップした観光ルートを巡れるような新しい戦略が必要なのではないだろうか?ちなみにお隣りの山形市では、市内をウォークラリーしてスタンプを溜めると、「山形舞子」の写真入りハガキセットがもらえる企画を実施して好評を得た。郡山出身のタレント「箭内夢菜」さんや「まこみな」、「植木安里紗」さんなどを起用して、関東や隣県の客、あるいは台湾などからの観光客を呼び込める企画を考案してほしいものだ。数年前に「B級グルメ」や「東京ガールズコレクション」を実施した際に、多くの来訪者があったことを思い出し、老若男女が参加できるイベントをぜひ開催してほしいものだ。

 4 駅東口側が開発遅れの郡山

 福島駅は、西側にも「コラッセふくしま」や「ラウンド1」、都市型ホテル、「ヨーカドー」などが建ち、俄かに活気づいているが、郡山駅の東側はあまり活気がない。20年程前にできた「イオンタウン」はパワーセンターとしてショッピングモール化して、土日を中心に買い物客で賑わっているが、ほかにはあまり人の波がない。それは駅の東側には無駄に大きい「保土谷化学」という戦前からの化学工場が一等地を占拠しているからにほかならない。この工場は第二次世界大戦でB29の爆撃を受け、学徒動員で働いていた高校生も多数犠牲になった場所。ビッグアイの展望室から見ると、この工場がいかに広大で、しかもスカスカで無駄が多いかが窺い知れる。それに東側には阿武隈川が横たわり、水害も複数発生したし、元火葬場だった場所があったり、「ユアファクトリー」や「ビバホーム横塚店」といったホームセンターも撤退する羽目に陥った。
 駅から5km離れた地点には、緑ヶ丘団地という住宅街があって、郡山市街地へ通学や通勤する人も多いのに、駅の東側が見捨てられている気がしてしまうのは私だけか?

 しかし、最近、市内朝日町にある「ヨークベニマル」の本社社屋が手狭になり、郡山東口に移転させるという話が持ち上がり、現実を帯びて来た。場所はかつて「ユアファクトリー」があった東口から東に延びた通り沿いで、東部幹線の手前。一等地だ。この広大な土地を「ベニマル」が取得した模様だ。

 詳しくは「ふくスマなう!」の記事をどうぞ→ http://fukusuma.com/fsnnews-36/


 さて、私の嘆き節が伝わる記事だったと思う。それほど郡山に長く暮らし愛着が人一倍強い私ならではの視点だったと思う。

 

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