50代にはたまらない名曲たち
私も気づけば50代になってしまった。「自分だけは歳をとらない」とか「身内は死なない」などと勝手に思い込んでいたが、自分は若いつもりでも、昔の写真と今の自分の姿を鏡で見比べると、かなり体型も髪の毛の量も、額の皺の数も激変していることに気づき、落胆する日々だ。それに実父は私が39歳の時に肺の病気で他界した。もう16年も前の出来事となってしまった。
そんな人生経験だけは踏んできた私だが、10~20代の多感な頃、テレビやラジオで放送していた番組で、よく聴いていた曲を、Youtubeなどで聴き返すと、妙に懐かしくて切なくなる。
今日は、おそらく私と同世代の方々が耳にして懐かしくてたまらない曲を集めてみたい。
1 面影 by しまざき由理
この曲は丹波哲郎主演の「Gメン’75」のエンディングで流れていた。なぜか刑事7人が横一列で蜃気楼に揺れる滑走路を歩いて来る絵面だ。この曲は第1話から第58話まで使用された。今のドラマは1クール3か月で10~11話完結で短いが、昔のドラマは100話以上続く長編はザラだった。特に、「太陽にほえろ!」と「西部警察シリーズ」は長期間制作・放映されていた。
この動画のサムネイルに出て来る刑事(俳優陣)たちも丹波哲郎、藤木悠、夏木陽介がすでに鬼籍に入られた。
2 私だけの十字架 by クロード・チリアーノ
これは私が大好きだった「特捜最前線」のエンディングで使用されていた名曲。イントロのフラメンコを彷彿させるギターの音色が情感を誘う。東京タワーや当時はまだ少なかった高層ビル群など、東京都心の夕景をバックにこの曲が流れた。劇画に重みを与えるような効果があった。私はこの節を聞きながら、犯罪者の心理状態やストーリーを回想したりしていた。特に二谷英明が大好きで、ニヒルで存在感のある演技がツボだった。
3 愛に野菊を by 鈴木ヒロミツ
かつて、鈴木ヒロミツという名バイプレーヤーがいたのを覚えているでしょうか?私が好きだった三浦洋一さん(享年46歳)と同じく、60歳という若さで病気で亡くなられた名優だ。彼はTBSの「夜明けの刑事」とその続編「明日の刑事」に刑事役で出演していた。刑事課長役に梅宮辰夫を始め、田中健、志保美悦子、坂上二郎、そして鈴木ヒロミツなどが出演し、坂上扮する鈴木刑事が、犯人を説得するシーンが毎回の見どころで、その人情味あふれる落とし方に感動しっぱなしだった。私は中学生の頃に、この「明日の刑事」は「噂の刑事トミーとマツ」(水曜日)と並んで好きだった番組だ。そのエンディングで課長が部下をねぎらってお茶を汲んであげる場面がラストシーンだった。
とりわけ私の少年時代は、ドラマといえば、「刑事ドラマ」と「青春学園もの」が主流だった。
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