昭和の純愛路線 ~シンデレラエクスプレス~
昭和から平成にかけて「JR東海」でオシャレで感動的なCMを制作して放映していたのを覚えていますか?遠距離恋愛の恋人模様を描いた「シンデレラエクスプレス」や春、進学や就職で故郷を離れる若者を応援した「ファイトエクスプレス」。そしてお馴染みのクリスマスイブに久し振りの再会を果たすカップルを描いた「クリスマスエクスプレス」。どれもこれも想い出に残るCMだった。
私はそうした「昭和の恋人たち」を描いた作品で好きだったのが、わたせせいぞうの「ハートカクテル」と鈴木英人が描く海と車の風景画だった。どれもこれも大人の恋愛事情を描写し、オシャレでクールだった。今でも大切に彼の画集を大切に持っている。
ハートカクテル
そして、私が20代に恋愛していた頃に、バイブルとも思えるものが「ユーミン」の楽曲だった。デートのドライブ中には当時のカーステレオからは彼女のラブソングが必需品だった。では「クリスマスエキスプレス」のコンセプトとも言うべき動画をご覧下さい。
「神様、ふたりに距離に負けない力をください」。週末に大阪から東京に帰って来る彼を待ちわびながら、一週間、仕事に耐える彼女。そして週末、やっと会えた二人。一週間の出来事を語らい、そして心ゆくまでデートを楽しむ。そして日曜日の夜の東京駅のホーム。そこには別れを惜しみ、寄り添う恋人たちの姿が・・・。
こんなドラマや映画のひとコマのような光景が、毎週のように繰り広げられていたのだった。当時、最終の新幹線ホームで愛を囁き合っていたカップルはその後、どうなったのだろうか。距離に負けて別れてしまったのだろうか。それともふたりの強い愛の力で乗り越えて、その後結婚にまで至ったのだろうか。離れてみて初めて知るお互いの存在の大きさ。離れたくない気持ちを時速250キロで引き離していく列車。その辛い時間と再会できた喜び、そして一緒に過ごす短く大事な時間を絵や歌で描写したのが、この「シンデレラエクスプレス」だと思う。
ところで最近、こんな遠距離恋愛をするカップルたちを描いたCMが制作され、期間限定でWEB上で流されていた。
JT「愛する人を想う」
遠距離恋愛中の恋人同士が互いに想い合う姿を、彼女の視点から描きました。相手のことを想うばかりに、伝えられない素直な想い。
好きだからゆえに、込み上げてくる不安。距離を越えて想い合う二人を描くことで、「ひとのときを、想う。」に込めたJTの想いをお伝えしています。
新CMで2人は遠距離恋愛する恋人を演じる。北村さんが石井さんの頭をぽんぽんと触れる甘酸っぱいシーンや、「会いたいけどすぐに会えない切なさ」を表現したシーンなどが映し出される。前作に続き、ロックバンド「MONGOL800」のキヨサクさんによるオリジナル楽曲が流れる。
北村さんはCMについて「石井杏奈さんとの共演も久々だったんですけど、そこでもすごく良い“とき”を感じたし、愛だったり、ちょっと切なかったり、くすぐったかったり、短い時間ですけどエネルギーをCM の中に注ぎ込んだので、ぜひとも楽しんで見ていただけたらうれしいです」とアピール。
石井さんは、北村さんとの共演について「2年前ドラマでご一緒させていただいたのですが、2年たってすごく“とき”を感じました。当時は2人とも未成年だったのですが、今は成人して、『ああ、なんかこうやって流れていくんだな』と感じました」と振り返っている。
出演:北村 匠海(きたむら・たくみ)
石井 杏奈(いしい・あんな)
親を想う(JT CMオリジナル楽曲)
作曲:キヨサク(MONGOL800)
歌詞:篠原誠
歌:キヨサク(MONGOL800)
この動画を見て、遠距離恋愛中の方は共感するだろうし、きっと涙するに違いない。
人を想う気もちというのは、昭和であっても平成であっても、そして令和であっても永遠に変わらないであろう。それは世代が違えども変わらない。人はこの世に生まれて、そして必ず死ぬ運命にある。その間、いろいろな人と出逢い、別れを経験し、そして人に優しくなれると信じたい。「想いは人を強くする」「距離に負けるな!」
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