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2019年1月29日 (火)

あの往年の名選手を今の年俸体系で考えると・・・

 昔から男の子のなりたい職業で、1~3位に入るものは「プロ野球選手」だ。華やかでテレビ中継され、ファンが多く、女性にチヤホヤされ、そして何よりサラリーマンとは段違いなほどの高給取りだ。いいことづくめだ。選手寿命が10~20年程度と考えても、名選手ともなれば、1年間の給料、つまり年俸は1億円以上だ。一般のサラリーマンの生涯収入が2億円程度と言われているので、菅野投手などは、たった1年間でサラリーマン3人分の給料を稼いでしまう計算になる。1シーズン30試合に登板したとして、1試合投げるだけで2千万円。つまり、たった一試合投げるだけで家が建ってしまう。
 こうなると恐ろしい職業で、やはり「夢を与える職業」ということが言えるし、子どもが憧れる仕事ということもわかるような気がする。
 
 ところで、いつからこんなにプロ野球選手の給料が跳ね上がったのだろうか?あの世界のホームラン王だった王貞治氏でも、年俸は1億円に満たなかった。16年連続ホームラン王、三冠王を2度獲得しても、1シーズンの年俸は7,500万円程度だった。
 それは野茂投手がMLBに行ったことで、日本人が現役メジャーリーガーの相場の高給を貰うようになってからだ。松坂の移籍の際、ポスティングシステムで100億円という天文学的な金銭が飛び交った。また、日本でもFA導入以降、年俸や契約金が跳ね上がったとされる。いわゆる実力選手を金持ち球団がマネーゲームを展開し、どんどん獲得金額がつり上がったと言われている。これはもはや人身売買の常套手段で、まるで市場のセリ状態だ。
 したがって、巨人、ソフトバンクなど資金力が豊富な球団に、ベテランで有望な選手が集まると言った傾向が続いたのだ。
 また、日本球界で初めて1億円を超えたのは落合博満選手だった。彼が王選手を凌ぐ3度の三冠王を獲得したのに、年俸が低く、球界初の調停に持ち込んだ。結果は変わらなかったが、彼の物言う姿勢が功を奏し、それが起爆剤となって初の1億円超えを勝ち取ってからは、他球団も追随し、夢の100万ドル(1億円)プレーヤーが次々現れた。

 前置きが長くなったが、では、私が少年時代、V9戦士を始め、名球会にその名を残した名選手たちが、今の給与体系にすると、一体いくら貰えていた計算になるのか、割り出してみたい。

 王 貞治 実績 22年 本塁打王15回 打点王13回 首位打者5回 三冠王2回

 年俸20億円5年の複数年契約で100億円は下らないだろう。理由は、打点王1回しかタイトルを獲得していない阿部慎之助選手でも、年俸6億円という球界最高額を貰っていたから。
 もし王選手がメジャーに行っていたら、年俸40億円、5年の複数年で200億円だったろうし、22年間やれば、生涯年収は1,000億円近くに上る。
 やはり世界一の868本という通算本塁打というプレミアが違う。

 長嶋茂雄 実績 17年 本塁打王2回 打点王5回 首位打者6回 MVP5回

 年俸10億円、5年の複数年契約で50億円は最低条件だ。理由は、長嶋は「ミスタープロ野球」と呼ばれ、ファンからは神様のように思われていた。したがって、客を呼べるスター選手であり、長いNPBの中でもNo.1の人気を誇る。その付加価値は大きく、王選手にも引けをとらない筈だ。彼の現役当時は、年俸6,000万円程度だった。

 張本 勲 実績 23年 首位打者7回 ベストナイン16回 通算3,085安打
        生涯打率.319

 今の選手が当時の張本選手のような安打量産の打撃を行うならば、年俸8億円、5年の
複数年契約なら40億円、20年間やれば、生涯獲得収入は160億円
にもなる計算だ。  
 日本人初の3,000本安打を記録した「安打製造機」。今は「喝」を連発し、好き勝手吠える老害爺さんになり果てたが、東映、日拓、巨人などを渡り歩いた。

 野村克也 実績 26年 本塁打王9回 首位打者1回 打点王7回 MVP5回
        ベストナイン19回 通算2,901安打 657本塁打 1,988打点
 

 優勝請負人監督「ノムさん」の印象が強いが、現役時代はNo.1捕手だった。キャッチャーで600本を越えるホームランを放ち、しかも三冠王も達成した強打者だった。
 彼の現役時代の功績を今の年俸体系で適用すると、打撃もさることながら、投手のリードワーク、相手打者の癖を見抜き、苦手コースを突いて凡打に誘う技術は天下一品。その付加価値を考慮しても、年俸は長嶋に匹敵する9億円、5年契約で45億円、実働20年と考えても生涯年収は180億円程度にはなる。

 稲尾和久 実績14年 276勝137敗 2,574奪三振 防御率1.98
        最多勝4回 最高勝率2回 最優秀防御率5回 最多奪三振3回
        1シーズンの最多勝利数42勝は今も破られていない。

 巨人との日本シリーズで3連敗から4連投4連勝の快挙は「神様仏さま稲尾さま」と呼ばれ、流行語となった。「鉄腕」の愛称をほしいままにした。
 現役生活14年で276勝なので1シーズン平均19勝以上している
 年俸は10億円の価値はある。現代野球では15勝すれば最多勝の有力候補だが、シーズン42勝は奇跡だ。エース3人分の勝利数に匹敵する。5年契約なら50億、生涯獲得収入は140億円は貰っていて不思議ではない。

 福本 豊 実績 20年 盗塁王13回 最多安打4回 ベストナイン10回
       生涯打率.291 通算安打数 2,543

 世界の盗塁王。一時期、黄金の足に1億円の保険をかけていた。盗塁の世界記録を樹立した時に「国民栄誉賞」を打診されたが、「そんなん貰ったら、立ちションもでけへん」と断ったエピソードは語り草だ。
 現在の選手が福本選手のような韋駄天ぶりを発揮していれば、年俸7億円、5年の複数年契約で35億円、20年間やれば140億円にも上る計算だ。

 金田正一 実績 20年 944試合登板 400勝 298敗 4,490奪三振
        生涯防御率2.44
 1シーズンで31勝もした神のような投手だった。

  国鉄、巨人で活躍した「黄金の左腕」。前人未到の400勝投手。もしスピードガンがあったら、現役当時は155km/h以上は出ていたとされる。
 今の年俸で考えれば10億円出しても喉から手が出るほど欲しい選手。5年の複数年契約で50億円、生涯獲得収入は200億円は下らない。

 江夏 豊 実績 206勝 158敗 193セーブ 2,987奪三振 生涯防御率2.49

 阪神時代は田淵幸一と黄金のバッテリーを組み、先発だった。オールスター戦9人全員を三振に斬って取った投球は圧巻。打者の手元でホップし、時速160km/h近く出ていたとされている。入団2年目に25勝12敗で最多勝を獲得し、一躍エースにのし上がった。
 南海に2年在籍し、広島移籍後にはチーム事情から古場監督に勧められてリリーフに転向。日本シリーズの近鉄戦での無死満塁のピンチを防いだ「江夏の21球」は伝説となった。津田にリリーフエースを譲るまでは信頼できる守護神だった。
 今の年俸で考えれば、7億円、5年の複数年契約で35億円の価値はある。そして生涯獲得年収は125億円程度にはなる。阪神・広島では看板役者のスター選手だった。

 名球会に名を残すような選手はB型とO型が圧倒的に多い。
 B型は8名中4人、O型は3人。日本人の約4割近くいるA型は僅か1名。プレッシャーに弱く型にはまりやすい、そして故障や怪我が多いのがその理由だ。

 以上、往年の名選手8名を取り上げたが、他にも多くの記憶にも記録にも残る選手が大勢いる。あと4人取り上げるが、スペースの関係で、氏名と主な実績、予想年俸額を列記したい。あくまで45年以上、プロ野球を見続けて来た私の主観だが・・・。

 川上哲治 2,351安打 181本塁打 1,319打点 打率.13 220盗塁 年俸7億円
 別所毅彦 310勝 勝率.635  1,934奪三振  防御率2.18      年俸8億円
 中西  太  1,262安打 244本塁打 785打点 打率.307 西鉄黄金期年俸4億円
 豊田泰光 1,699安打 263本塁打 888打点 打率.277 西鉄     年俸4億円

 こうやってみると、往年の名選手は今の選手は時代が違うが、貰い過ぎだと言いたいに違いない。実力以上の大金を手にしてしまい、もっと出来るのに、満足してしまう。つまりハングリー精神の欠如に繋がり、大金目当てにさらにFAするし、莫大な収入を得られるMLBへの移籍も模索するだろう。結局は金のためで、幼い頃に描いていたファンを喜ばせるプレーをしたいとか、チームの優勝を目指すと言った初期の夢や目標を見失ってしまうだろう。
 こうなると、実力がたいしたことないのに、高い評価ばかりを貰い、それに溺れて、自分は大層凄い選手だと錯覚してしまい、結局は松坂大輔のように潰れるのも早い。やはり金田投手の時代のように、裸一貫で全力で勝負し、実績を上げてからそれに見合う給料を得るというスタンスを貫いた方が、プロ野球選手としては大成するし、長続きするのではないだろうか。
           
 

 

 

 

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