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2018年10月 6日 (土)

夢心地な霞ヶ城

 私の母の実家は二本松にある。しかもかの有名な「智恵子」(高村光太郎の妻)とは共通点がありすぎるほどだ。そんな縁もあって、私は幼少の頃から母方の祖父母の家に年2回は訪れたものだ。そこでの楽しみは、秋に開催される勇壮な「ちょうちん祭り」と華麗かつ艶やかな「菊人形」の二大イベントだった。もちろん両者ともに、現在も行われている。

 そして、私は今でも毎年必ず、祖父母の墓参を兼ねて訪れたついでに、霞ヶ城に登っている。「二本松少年隊」の悲劇や戊辰戦争の際に、幕府方の砦として、最期まで武士らしく立派に戦い、戦場に散っていった二本松藩士の勇猛果敢な物語は、現世においても語り継がれている。

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 その「霞ヶ城」だが、今でこそ「箕輪門」をはじめ、山頂の天守台が整備され、美しく甦ったが、私が幼少の頃は、石垣しかない物悲しい風情を残していた。唯一、秋に、その麓で開催される「菊人形」が人を呼ぶ人気催場であり、秋を除けば、それはそれはひっそりした佇まいだった。
 また、小学生の頃には、遠足でこの山に登ったが、昭和40年代の霞ヶ城公園の山頂には、今とは似ても似つかわないほどの建物が建っていたのをご存知だろうか?一見、私はずっとそれが昔から残る「天守閣」だと思っていた。
 しかし、問題のその巨大な天守閣もどきの建物は、今の天守台への急石段付近に聳え立っていたのだが、あろうことか或る宗教団体がその土地を購入し、勝手に建てた三層の瓦屋根を施した城造りの日本建築家屋だった。
 その土地を、平成に入った頃に、二本松市が買い戻し、その違和感漂う建築物を取り壊し、周辺にあったパラボラアンテナも撤去し、現在ある形に再整備したのだ。

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  上の画像は「余湖くんのホームページ」より引用させていただきました。

 ところで、二本松市の悲願と思える夢が垣間見えるイベントが数年前にあった。それは、天守台に足場を組み、そこに電飾を施し、夜間にライトアップして、天守閣の形が夜の闇に浮かび上がるというものだ。下がその当時の画像だ。

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 さらに、復元した模型はこちら(「お城のジオラマ鍬匠甲冑屋」さんのブログより)

Kasumigajyo2 Kasumigajyo

  https://blogs.yahoo.co.jp/katuuya2012/28090252.html

  大阪城ばりの天守閣が本当に聳え立っていたかどうかは不明だが、これらの画像を見ただけでも、二本松市民が、我らがシンボルである「霞ヶ城」に賭ける思いが伝わるだろう。財政が許せば、「天守閣」自体の復元を願っていることは言うに及ばない。

 一方、昨年のことだが、或る有名造形家が猫の全身像を近代デザインでオブジェを制作し、それを天守台手前の南側の砲台に、二本松市街を見下ろす形で設置した。設置期間内にマスコミが取材し、「場にそぐわない」との物議を醸した。私自身、「城を守るために命を賭けて奮戦した英霊を冒涜している」と憤慨したし、歴史的背景を知らない者の愚行にしては許しがたい気持ちを抱いた。

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 実はこの方、「ヤノベケンジ」さんと言い、つい最近まで福島駅南側の「コムコム」の玄関前に設置されていた「防護服を纏ったふくしまの子ども」をイメージした「サン・チャイルド立像」を造形した造形美術家でもある。

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 「福島の子どもが皆、原発の放射性物質に侵され、このような防護服を着ている」との誤解を招くとして、この9月にこの像は撤去され、設置を承認した木幡市長が自ら減給を願い出て一応の決着を見た。何かと福島県でトラブルメーカー的存在となっている。

  この霞ヶ城は、春と秋に訪れるのが素晴らしい。春は霞ヶ城公園一帯が薄桃色の桜の花々でそれは桃源郷のように圧倒する景色となる。また秋は、紅葉も美しい。菊人形の会場からは菊の香りが漂い、五感で楽しませてくれる。

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 以上、見てきたとおり、私の霞ヶ城への並々ならぬ思いは感じ取って頂けたと思う。それは単に母の実家がある土地柄以上に魅力溢れる街であるということに尽きる。
 しかし、残念なのは、福島県でもそうだが、まして全国的には「二本松市」の存在はどれほど知られているかと言えば、「?」が付く。これはPR不足もあるだろうが、ネットや広告を使っての情報発信をより効果的に行う必要がある。
 私の第二の故郷とも言うべき「二本松」の魅力をひとりでも多くの人に知って欲しいと切に願うものである。

  <参考>

 二本松ちょうちん祭り2018・・・10月4日(木)5日(金)6日(土)
 二本松の菊人形2018・・・・・・・10月10日(水)~11月25日(日)

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