なぜ超一流プロ野球選手の夫人は薄命なのか
お気づきの方も多いと思うが、「名球会」にその名を残すほどの超一流選手たちや野球殿堂入りするような実績のある選手、一時期でも華々しい活躍をしたプロ野球選手たちは、不思議なことに、一様に夫人に先立たれている。
プロ野球選手の奥さんは、芸能人や女子アナなど美人揃いで有名だが、事実、本人よりも年齢的にも若くい人が多い。なのに、どうして奥さんが早く亡くなってしまうのか?ではそう言う根拠は何か、実際に奥様が先に死去した選手を挙げたい。
1 王恭子さん
一本足打法を開発し、868本という世界一の本塁打数を残し、「世界のホームラン王」との異名をとった王貞治氏。彼もまた数奇な運命を辿った。まず、高校時代、1年生で早実高の優勝投手となり、華々しくその存在を示した。しかし、秋の国体で、台湾国籍ということで出場できず、プロ野球・巨人入団後は、努力の末に「一本足打法」を習得し、当時、世界記録だった755号を破り、868本もの大記録を残して引退した。
奥様とは、1966年、小八重商事( 大興実業 )小八重正社長の長女、恭子氏( 当時21歳 )と婚約し、結婚。 王貞治氏との間に三女を、もうける。 スポーツキャスターの王理恵氏【 48 】は王貞治氏と王恭子氏の次女である。 しかし、おしどり夫婦として有名だった夫人が、2001年に胃がんのために急逝した。この後、恭子夫人の遺骨が何者かに持ちさらえるという事件が起き、今も見つかっていない。
王氏自身も監督としてもなかなか勝てず、罵声を浴びる日々が多くなった。自身も胃がんを患い、胃を全摘出する大手術を受け、奇跡的に回復した。
そして今年、驚きのニュースが飛び込んだ。あれほど愛してやまなかった夫人を亡くした彼が、再婚したのだ。
2 長嶋亜希子さん
長嶋茂雄といえば、「ミスタープロ野球」といわれるほどカリスマ的存在で、野球ファンのみならず日本国民から愛されたスーパースターだ。彼はB型で、こういう国民的人気で崇め奉られる人はB型に多い。浅田真央さんや北島康介さん、羽生結弦さん、大谷翔平さんもそうだ。
しかし、彼は2004年のアテネ五輪監督になったが、大会直前に脳梗塞を発病し、右半身に麻痺が残り、大会には参加できなかった。今リハビリ生活を余儀なくされている。
2007年9月18日に巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の妻、亜希子さん(享年64)が心不全で急死し、その密葬が2007年9月19日、東京・大田区の自宅で執り行われた。
こういうこはあってはならないと思っているが、国民栄誉賞を受賞されたミスタープロ野球の長嶋さんだが、今年いっぱい生存できないような不安に駆られる。もちろん、長生きして欲しいが、病気には勝てないような気がしてしまう。それは王さんも同じで、彼も大病を患い、監督業を退いた。ONともども3年後にはこの世にいないんじゃないかと悪い予想をしてしまう。
3 星野扶沙子さん
燃える男「星野仙一」さんもまた波乱万丈の人生を送った。中日ドラゴンズのエースとして「打倒・巨人」を生涯貫いた。気合を全面に押し出したプレースタイルと監督時代も鉄拳制裁も辞さず、中日・阪神・楽天を優勝に導いた。楽天では田中将大投手の24連勝もあって、悲願の日本一に輝いた。
一方、奥さんの星野扶沙子さんは、1946年ウ案れで慶應義塾大学卒のお嬢様だった。大学時代に知り合い、なんと星野仙一氏が明治大学を卒業し、プロ入りしたタイミングで結婚した。
長年連れ添った奥様は、1997年1月31日、ナゴヤドームが初めて選手らに公開された日の朝に悪性リンパ腫で亡くなった。享年51歳だった。
西武ライオンズやソフトバンクホークスの主砲だった秋山幸二選手。走攻守三拍子揃った名選手だったが、その後、ソフトバンクの監督としても日本一に輝く順風満帆の野球人生だった。超美人な奥さん・明美さんと結婚したが、その後離婚。そして再婚した美人と評判だった後妻の千晶さんも2014年に神経膠芽腫(グリオーマ)という難病で亡くなった。秋山自身は前妻との間に長男をもうけたが、その長男も幼少期に亡くなるという辛い目に遭った。
名球会に入るほどの超一流ではなかったが。中畑清は巨人の4番、絶好調男としてファンに愛された。愛妻家として知られ、故郷・福島のために多くのCMに出演し、メッセージを発し続けた。
その彼が引退後、アテネ五輪の長嶋茂雄監督の脳梗塞以降、監督代行を務め、銅メダル獲得に貢献。その後、DeNAの監督に招聘された。2012年12月5日午後6時5分、子宮頸(けい)がんのため東京都内の病院で死去した。59歳だった。
6 野村沙知代さん
野村沙知代さんは、薄命ではなかったが、やはりご主人の克也氏よりも早く旅立って行った。どうして夫婦はこうも外見も似るのだろうと思うほどそっくりだった。一時期は、芸能活動を繰り広げ、歯に衣を着せぬ言いようで物議を醸した。浅香光代との罵りあいは醜い争いだった。束縛を嫌い、マイペースで自由闊達なB型の彼女は、周囲を振り回してしまったのが仇となった晩年だった。我が福島県出身者というから驚きだ。
さて、年俸1億円を超える高給取りで知られる一流プロ野球選手は、傍目には生活にも困らないだろうし、夫人や家族が特別な苦労をしているようには思えない。
しかし、テレビで夫の活躍を見ていて、ハラハラドキドキだったのは間違いないようで、健康を考えた食事など、意外にも気苦労も多いようだ。そういった積み重ねが早死にの要因かどうかは不明だが、どうも結婚相手で人生の運命が切り替わるような気がしてならない。
高校野球でもそうした傾向が見られる。甲子園出場を果たした選手が「天国の父母との約束」などという話題はよく目にする。有名選手は身内に不幸があって、それをバネにして頑張れているような印象さえ受ける。人間、決して良いことばかりではないが、悪いことばかりでもない。「神の悪戯」のような運命に翻弄されるイメージもあるが、プラマイゼロにつりあっている感じもある。人間「太く短く」生きるか「細く長く」生きるかのどちらかだと思う。
今日、話題にした早くに亡くなった夫人たちは、「太く長く生きた」面々だと信じたい。
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